【インタビュー】加藤和樹、ニューSG「Answer」発売「今年は、さらなる高みに挑む年」
■ 役者と音楽、どちらもやっていくと決めたからには
── 3月29日からは<Kazuki Kato Road TOUR2019~Thank you for coming!~>がスタートしますが、しばらく行けていない場所を初めてひとりで巡る「原点回帰」ツアーですよね?
加藤:そうです。これまではずっとバンド形式でツアーをまわっていましたけど、数年ぶりとなる熊本や宮崎、札幌、新潟や、初めてライブをしに行く山口も含め、感謝の想いや自分の音楽を丸っきりひとりで全国のみんなに届けに行くという、初挑戦をしたいなと。ひとりっきりだから正直言って不安もあるものの、ひとりだからこそできること、話せることもあると思うので。
── 多くの経験を重ねた今だからこそ、挑めることでもありますよね。
加藤:本当に。以前、ファンクラブでトークショーをやらせてもらったときにはMCさんを入れずにひとりで進行したりもしましたけど、昔だったら考えられないですから。もともとしゃべるのが嫌いで、インタビューも大の苦手だったんですよ。前日は緊張で眠れないし、その場になると言葉に詰まっちゃうし、何回も同じことを言っちゃうし(苦笑)。
── 今の加藤さんからすると、信じ難いです。
加藤:昔はライブのMCを全部紙に書いて、それを全部暗記して。それが今では、その場その場で感じたままにしゃべって、「MCが長い!」ってスタッフに叱られることもしばしば。自分でも、今の自分は昔の加藤和樹とは別人なんじゃないかな、って思います(笑)。
── それほどの変化が起きたのは……。
加藤:人が好きになったから、でしょうね。人に育てられて、人に生かされて今があります。
── そして、<Kazuki Kato Road TOUR2019~Thank you for coming!~>ののち、4月には東名阪をまわるスタンディング・ライブツアー<Kazuki Kato LIVE"GIG"TOUR2019~Thank you for coming!~>と、<Thanksgiving of VOICE vol.2>と題したファンクラブ・ライブが開催されます。
加藤:スタンディング・ライブツアーは、バンドメンバー・THE DRASTICSとまわって、<Thanksgiving of VOICE vol.2>では前回のファンクラブ・ライブに続き、カバー曲を歌いたいなと。これだけ続けてライブができるっていうのは、本当に幸せなことで。
── ただ、ライブが続く期間、加藤さんの場合は舞台や声優のお仕事も入ってくるのではないかなと思うわけで……体調管理含め、同時進行であれこれこなすのは大変ではないですか?
加藤:体調管理に関しては、まずは喉のケアが大事なので、持ち運べる吸入器は欠かせないですね。あと、各地で美味しいものをいただいてしまうツアーでは体重管理もしつつ……。
── ご当地グルメという誘惑が(笑)。
加藤:そうなんですよ(笑)。でも、その土地ならではの美味しい食べ物との出会いや、その土地の空気を吸って街並みを眺められるっていうのは、ツアーの醍醐味でもあって。時間があるときは、ライブ会場の周りを散歩したりもするんですよ。そういう体験は、ライブのMCに生かせたりもしますからね。
── 地元の人にとっては、それもまた嬉しいはずです。
加藤:僕自身、中学生のころに地元・名古屋でL'Arc-en-Cielさんのライブに行って、hydeさんが「味噌カツ食べたで」ってMCで言ってくれたとき、すごく嬉しかったですからね。自分が発信する側になった今、自分が嬉しかったことをしたい、と自然と思うんです。って、話がそれちゃいましたが……同時進行でいろいろな仕事をこなすということに関しては、それが大変という感覚はあまりなくて。今度のツアーの合間には次の舞台の稽古も始まっていると思うんですけど、ツアー中のちょっとした移動時間に舞台の復習をしたりとか。役者と音楽どちらもやっていくと決めたからには、両方を100%でやりたいし、やるべきだと思うんです。
── 揺るがない覚悟があるから、両立できるのですね。
加藤:それに、その覚悟がないと、役者だけをやっている人、音楽だけをやっている人に対して、失礼だとも思うんですよ。昔はよく、「中途半端」だとか「どっちつかずになっちゃうんじゃないの?」って言われましたけど、表現者としてやりたいことは素直にやっていきたいし、音楽で得たものが芝居で、芝居で得たものが音楽で生きてきたりもするし、ひいてはそういう自分にしかできない表現ができる、と信じてもいます。
── その上で、2019年はどんな年にしたいと思っているのでしょうか。
加藤:今年は、さらなる高みに挑む年ですね。音楽面では3月・4月にたくさんライブをして、役者としてはザ・ビートルズの創成期を描く舞台『BACKBEAT』はじめ、作品の中で歌い続ける年になるので。そういう中でなにを感じて、どんな成長ができるか、自分自身楽しみにしていますよ。
取材・文◎杉江優花
◆ ◆ ◆
■ニューシングル「Answer」
・TYPE A(シングルCD+DVD)
TECI-665 / ¥1,852+税
[CD]
1.Answer
2.ordinary days
[DVD]
「Answer」ミュージックビデオ + 「密着ドキュメンタリー KAZUKI KATO 前編 +未公開映像」
・TYPE B(シングルCD+DVD)
TECI-666 / ¥1,852+税
[CD]
1.Answer
2.奇跡~大きな愛のように~
[DVD]
「Answer」ミュージックビデオ + 「密着ドキュメンタリー KAZUKI KATO 後編 +未公開映像」
■Live Blu-ray & DVD『Kazuki Kato Live "GIG" TOUR 2018 ~Ultra Worker~』
2018年7月18日にリリースとなったフルオリジナルアルバム『Ultra Worker』を引っ提げて行われた全国ツアー<Kazuki Katol Live "GIG" TOUR 2018 ~Ultra Worker~>の2018年11月11日、豊洲PIT でのツアーファイナル公演の模様をBlu-rayとDVDでリリース。
※dTVチャンネル(ひかりTVチャンネル+)にて生配信されたものとは別編集となります。
・Blu-ray盤
TEXI-64044 / ¥6,000+税
・DVD盤
TEBI-48554 / ¥4,500+税
収録内容
1.Ordinary Lives(普通の人生)
2.Ultra Worker
3.Venom
4.WARNING
5.LADY GO!!
6.Hang Glider
7.サ・イラ・モナムール
8.魂
9.Calling Me
10.con・fu・sion ~心の叫び~
11.L∞P
12.Razor-Will ~ver. Lone Roar~
13.LOVE GAME
14.Butterfly
15.BLUE MONDAY
16.欲情 -libido-
17.DIAMOND
18.Answer
19.BEACH
20.君はFragile
21.HERO
22.Heart Beat
23.to you
■<Kazuki Kato Road Tour 2019 ~Thank you for coming!~>
2019年3月30日(土) 熊本 B.9 V2
2019年3月31日(日) 宮崎 SR BOX
2019年4月2日(火) 山口 LIVE rise SHUNAN
2019年4月4日(木) 広島 セカンド・クラッチ
2019年4月6日(土) 高松 DIME
2019年4月7日(日) 岡山 IMAGE
2019年4月9日(火) 札幌 SPiCE
2019年4月13日(土) 柏 PALOOZA
2019年4月14日(日) 新横浜 NEW SIDE BEACH
2019年4月17日(水) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2019年4月18日(木) 仙台 MACANA
2019年4月20日(土) 新潟 GOLDENPIGS RED
2019年4月21日(日) 金沢 AZ
■<Kazuki Kato Live "GIG" Tour 2019 ~Thank you for coming!~>
2019年4月26日(金) 名古屋 CLUB QUATTRO
2019年4月28日(日) 新宿 BLAZE
■<Thanksgiving of VOICE vol.2>
※ファンクラブ・イベント
この記事の関連情報
【ライブレポート】加藤和樹、ゲストと共に迎えた人生初のバースデーライブを完走。2024年最後のライブの発表も
【ライブレポート】加藤和樹、「これからも歌い続けることで目には見えないそのエネルギーを皆さんの心に届けていければ」
加藤和樹、2か月にわたる3シリーズのツアー完走
【ライブレポート】加藤和樹、ノンストップで駆け抜ける8年ぶりファン投票ライブ「声の力を改めて感じた」
加藤和樹、8年ぶりのファン投票ライブ<Count Down KK>開催
加藤和樹、Billboard Liveで“祝・W成人”バースデーライブ開催
【ライブレポート】加藤和樹、5年ぶり声出し解禁ライブツアー「みんなの声が自分を突き動かす」
加藤和樹、ライブツアー<Liberation>開幕。5年ぶりの声出し解禁
【インタビュー】加藤和樹、ライブへの想い「お互いにエネルギーをチャージしていけたら」