【インタビュー】ASKA、新章はプラン山積み「いい歯車が回り始めたなという感じです」
▲『SCENE -Remix ver.-』
■最終的にはなにをする人なのか、「歌う人」。
■次に何をやればいいのか、「いい歌を歌う」。
■「いい歌」とはなにか、…
──ライブに訪れている方々を見たら、ファン層も変化しているのかなと思ったんですが。
ASKA:男性が増えましたね。ステージから観てて。これって、僕がソロで<ASKA CONCERT TOUR「kicks」>というのをやったときと似てるんです。あのときもすっごい男が多かったんですよ。チャゲアスと比べものにならないぐらい男性が押し寄せて。あのときみたいな感じですね。この男女比率は。
──そこはどう分析されてるんですか?
ASKA:事件後に「なぜこの人はこんなに騒がれてるんだろう」ということで音楽を聴いてみようと思った人だとか、ブログを見てくれる人たちが新しく来てくれてるんですよね。
──なるほど。1979年にデビューして、いまもなおこうして新しいファンを増やしながら、2019年にはデビュー40周年を迎える。そのことについてはどう思ってらっしゃいますか?
ASKA:メジャー生活が長い人ってたくさんいらっしゃいますけど。それは、どう考えても氷山の一角なんですよ。そのなかに残れてるということについては、すごく喜びは感じてます。最終的にはなにをする人なのか、「歌う人」。次に何をやればいいのか、「いい歌を歌う」。「いい歌」とはなにか、ちゃんと「楽曲がいいといってもらえること」。そういうことを紐解いていって、自分の大切なものをつないでいければ、長くやらせてもらえるんじゃないかなと思ってます。
▲『SCENEⅡ -Remix ver.-』
──いまのASKAさんがおっしゃった長くやらせてもらうための方程式には「楽曲がいいといってもらえること」というところに、他者の視点が入っていますよね。だから、自分の大切なもの=自分がやりたいことだけやっていたのでは長くは続けられないということですよね?
ASKA:なにが共鳴を得ているのか、世の中との共通項というのかな。そこに気づいて。そこを大事に活動しなきゃいけないなと思いますね。ただ、自分が納得するものでないとダメですけどね。自分が納得するもので、自分の音楽のなかでもこれはみんなのどこに触れるのかなというのを考えながら、次はこんなの出してみようとかやっていくんです。ウケがいいからといって同じものばかり出しても、その時の人で終わってしまいますからね。今年3月から6カ月間、毎月配信リリースを続けてきたんですが、あれは毎月毎月楽しかったですよ。今月はこの色、来月はこの色って楽曲をリリースしていくのが。前回こういうの出したからまさかこういうのはこないだろうとリスナーは思ってるだろうから、その裏をかいて真横にある曲を出してみようとか。すごい面白かったです。
──音楽が配信というフォーマットに移行しても、そういうことが軽々できちゃうところがすごいなと思うんですよ。
ASKA:配信に関しては、僕は20何年前にオーディエンスに、今後はなんらかの方法でみなさんの自宅に通信で楽曲を届けられるようになる時代がくるっていってたんです。それで、のちに配信出てきたときに「ああ、これが自分がいってたことだ」って思ったんですよ。なので、iTunesができたとき、なんの迷いもなく全曲、500何十曲をドーンと入れたのはチャゲアスが最初です。iTunes側もビックリしてました(笑)。
──そうして、現在はWeareという音楽配信システムまで立ち上げられて。
ASKA:ミュージシャンがミュージシャンとして活動できる場所ができていくといいなという思いで、立ち上げたんです。
──そこで、マンスリーリリースも行われてたんですよね。
ASKA:ええ。CDのタームでは、毎月出した後にお客さんのレスポンスを感じて次の楽曲を考える、なんてことはできないじゃないですか? でも、配信はリリースと同時にレスポンスがくる訳です。「そうか、こんな風に喜んでくれたのか。じゃあ次はこういってみよう」とか。直球、変化球を含めながら6カ月やらせてもらったので、いますごくアルバムへの期待度も高まってると思います。それらの曲を含めて、ニューアルバムを作る予定です。
──アルバムへの期待度といえば、ステージでもアルバムに収録する新曲で「すっごくいい曲ができた」と豪語されていましたもんね。
ASKA:ええ。それをパリ木の十字架少年合唱団とやるんです。
──そうなんですね! これがかなりの自信作である、と。
ASKA:すごいです(キッパリ)。自分が楽曲を作るとき、テクニックも感覚もすべて兼ね備えたものとしてよくできた楽曲と、もう1つは「これが世の中にウケない訳がないだろう」とうのがあるんですけど。これは、後者を多分に含んでるんです。
──ASKAさんって、ここ数年ものすごいハイペースで音楽を作ってらっしゃるじゃないですか? いまはご自身のなかで創作が止まらない感じなんですか?
ASKA:曲はね、どんなに調子が悪くてもできるんですよ。
──昔からずっと?
ASKA:ずっとそうですね。曲ができなかったことはまずないです。ただ、詞がそんなに得意ではなかったので、すごい時間がかかることが多かったんです。でも、ここにきてその時間もかからなくなってきてるから。いま一番早いですよね! 自分の音楽史のなかで、こんなに詞も曲も早くできた時期はないです。
──極端にいうと、1日に1曲できちゃうぐらいのペースですか?
ASKA:ここ数年そうですね。やろうと思えばできちゃうと思います。ゾーンに入ってます。それは、楽曲だけというのではないと思います。ライブを観ていただいた方に「よかった」といわれると、気分が高揚しますよね。そういうものがいろいろ積み重なって、いい歯車が回り始めたなという感じです。60代でまた、なにか動きのあることをしてみたいなと思ってますね、いまは。
──60代でこんなこと口にできてしまうASKAさん、カッコよすぎです!! ステージもそうでしたけど、こうしてお話してても爽快感があって、未来に向けてエネルギッシュに生きてらっしゃる感じが清々しいんですよ。
ASKA:いえいえ(照笑)。いまはそういうものを感じてもらえる時期なんだと思います。自分のなかでも、これほど爽快な時期を迎えるというのはかなりなかったので、すごくいま気持ちが軽やかに進んでます。
──ああー。それ、ライブを見終わった後の感じがまさにそういうものでした。
ASKA:ああー。隠すことできなかったか(笑)。だから、年齢というのは「と、いうものだ」じゃないですけど。既存された感覚でみんな物事を見てるんじゃないかと思ってて。60代だから50代だからって、それの印象に合わせて活動をする必要はまったくないんですよね。
──次のアルバムがますます楽しみになってきました。
ASKA:来年春にリリースできたらと思ってるんですが。僕はアルバムのすべての楽曲がよくないとダメなんですよ。そういう気持ちでアルバム作りは昔から取り組んできてるんです。今年、ベストアルバムを出したでしょ? あのとき、ファンの方が投票してきたものを見たら、これは本当にあり得なかったんだけど、各々が選んだ10曲のリクエストを全員分まとめて見た時に、全部自分の作ってきた楽曲が網羅されてて。1曲ももれた曲がなかったんです!
──すごいですねー。
ASKA:これは本当にありがたいとです。
──そして、新アルバム発売前、2月からはバンドツアーも始まります。こちらはアルバムを引っさげてのものとなるんですか?
ASKA:そうではないですね。“40年のありったけ”というサブタイトルがついてるように、ASKAソロにチャゲアス、そこになんにもこだわりなく積み上げていく。積み上がったものを喜んでもらえるなら、僕は選曲にはまったくこだわらない、そんなツアーになります。40年、数字だけ見ると長いですが、体感的には短い時間です。
──全然短くないと思います。
ASKA:その40年のなかで「ひとり咲き」とか、いまはとは違うキャラクターの曲もあります。選曲はバンドツアーのほうが大変だと思いますが。でも、“40年のありったけ”といえる内容をやりたいですね。
──2019年はすでにニューアルバム、バンドツアーと発表になってますけど。他にも計画されていることはあるんですか?
ASKA:まず、国内ツアーが一息ついた後にアジアツアーをやるんですよ。その後もいろいろ考えてますね。
──アジアといえば、日本人アーティストとして、アジア各国への門戸を一番最初に開いたのはチャゲアスですし、チャゲアスにしてもASKAさんの楽曲にしてもアジア各国で、ものすごい数のアーティストがカバーされてますよね。アジアで自分が作る楽曲が支持されている理由について、ASKAさんはどう分析されてるんですか?
ASKA:僕は分かってます。でも、これは僕がいうことではないと思うので。ただ、日本のミュージシャンが気をつけなきゃいけないのは、日本で売れてるからってそれがアジアで売れる訳ではない。これだけは伝えておきます。そこには大きな違いがあります。日本で売れてるからって、そのまんまでアジアに乗り込んでいったら大ケガします。驕りがあってはダメです。向こうには向こうの順序があるので、それを踏まえて、行ってきます!
──はい(微笑)。では、最後に読者のみなさんにASKAさんからメッセージをお願いします。
ASKA:最近思うのは、音楽への情熱というのかな。自分がどういう音楽をやっていきたいのか。その基本を忘れていなければ、ずっといいものが作れると思ってるんですね。まだ僕のこと、僕の音楽をご存知でない方や最近知ったという方々には、僕のキャリアは無視してほしいと思うんです。いまこの出会った瞬間が、出会いであって。いまここで「いい」と思ってくれたなら、もっといいものをこの先も作るし。そこで「いい」と思ってくれたら、前のものを聴いてもらっても必ず「いい」と思ってもらえるものだから。見つけてくれてありがとう。と。
取材・文◎東條祥恵
■発売日:2018年11月21日
■品番:YCCR-10035
■形態:ALBUM
■定価:3,704円(本体価格)+税
■Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07H61KKFV
■収録曲数:11曲
【収録内容】
01. 伝わりますか
02. 蘇州夜曲
03. 予感
04. MY Mr.LONELY HEART
05. 夢はるか
06. SCENE
07. ふたり
08. 今でも
09. 最後の場面
10. MIDNIGHT 2 CALL
≪Bonus track≫
11. 大人じゃなくていい
『SCENEⅡ-Remix ver.-』(UHQCD仕様)
■発売日:2018年11月21日
■品番:YCCR-10036
■形態:ALBUM
■定価:3,704円(本体価格)+税
■Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07H5VJLYM
■収録曲数:10曲
【収録内容】
01. はじまりはいつも雨
02. けれど空は青 ~close friend~
03. Love is alive
04. DAYS OF DREAM
05. 恋
06. 都会の空
07. 風の住む町
08. PLEASE
09. 君が愛を語れ
10. 止まった時計
●ハイレゾ配信情報
e-onkyo music
http://www.e-onkyo.com/news/2149/
2019年2月08日(金)神奈川県民ホール
2019年2月15日(金)ソニックシティホール
2019年2月19日(火)福岡サンパレス ホテル&ホール
2019年2月21日(木)広島文化学園HBGホール
2019年2月22日(金)サンポートホール高松
2019年2月26日(火)名古屋国際会議場センチュリーホール
2019年3月01日(金)静岡市民文化会館
2019年3月12日(火)グランキュープ大阪 メインホール
2019年3月13日(水)神戸国際会館こくさいホール
2019年3月20日(水)新潟県民会館
2019年3月23日(土)宇都宮市文化会館
2019年3月24日(日)仙台サンプラザホール
2019年4月12日(金)東京国際フォーラム ホールA
※追加公演開催予定
※上記内容は変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
2018年12月08日(土) 開演 17:00 西宮・兵庫県立芸術文化センター 大ホール
2018年12月10日(月) 開演 19:00 京都・ロームシアター京都
2018年12月13日(木) 開演 19:00 札幌・札幌コンサートホールKitara
2018年12月15日(土) 開演 17:00 横浜・神奈川県民ホール 大ホール
2018年12月19日(水) 開演 19:00 福岡・福岡サンパレス
出演: ASKA / 指揮: 藤原いくろう
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(東京、横浜、仙台)、大阪交響楽団(大阪)、ビルボードクラシックス オーケストラ(西宮)、大阪フィルハーモニー交響楽団(京都)、札幌交響楽団(札幌)、九州交響楽団(福岡)
2018年12月23日(日) 開演 15:00 静岡・グランシップ 大ホール・海
出演:ASKA / 指揮:藤原いくろう
ピアノ:澤近泰輔
パーカッション:小野かほり
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
■最終的にはなにをする人なのか、「歌う人」。
■次に何をやればいいのか、「いい歌を歌う」。
■「いい歌」とはなにか、…
──ライブに訪れている方々を見たら、ファン層も変化しているのかなと思ったんですが。
ASKA:男性が増えましたね。ステージから観てて。これって、僕がソロで<ASKA CONCERT TOUR「kicks」>というのをやったときと似てるんです。あのときもすっごい男が多かったんですよ。チャゲアスと比べものにならないぐらい男性が押し寄せて。あのときみたいな感じですね。この男女比率は。
──そこはどう分析されてるんですか?
ASKA:事件後に「なぜこの人はこんなに騒がれてるんだろう」ということで音楽を聴いてみようと思った人だとか、ブログを見てくれる人たちが新しく来てくれてるんですよね。
──なるほど。1979年にデビューして、いまもなおこうして新しいファンを増やしながら、2019年にはデビュー40周年を迎える。そのことについてはどう思ってらっしゃいますか?
ASKA:メジャー生活が長い人ってたくさんいらっしゃいますけど。それは、どう考えても氷山の一角なんですよ。そのなかに残れてるということについては、すごく喜びは感じてます。最終的にはなにをする人なのか、「歌う人」。次に何をやればいいのか、「いい歌を歌う」。「いい歌」とはなにか、ちゃんと「楽曲がいいといってもらえること」。そういうことを紐解いていって、自分の大切なものをつないでいければ、長くやらせてもらえるんじゃないかなと思ってます。
▲『SCENEⅡ -Remix ver.-』
──いまのASKAさんがおっしゃった長くやらせてもらうための方程式には「楽曲がいいといってもらえること」というところに、他者の視点が入っていますよね。だから、自分の大切なもの=自分がやりたいことだけやっていたのでは長くは続けられないということですよね?
ASKA:なにが共鳴を得ているのか、世の中との共通項というのかな。そこに気づいて。そこを大事に活動しなきゃいけないなと思いますね。ただ、自分が納得するものでないとダメですけどね。自分が納得するもので、自分の音楽のなかでもこれはみんなのどこに触れるのかなというのを考えながら、次はこんなの出してみようとかやっていくんです。ウケがいいからといって同じものばかり出しても、その時の人で終わってしまいますからね。今年3月から6カ月間、毎月配信リリースを続けてきたんですが、あれは毎月毎月楽しかったですよ。今月はこの色、来月はこの色って楽曲をリリースしていくのが。前回こういうの出したからまさかこういうのはこないだろうとリスナーは思ってるだろうから、その裏をかいて真横にある曲を出してみようとか。すごい面白かったです。
──音楽が配信というフォーマットに移行しても、そういうことが軽々できちゃうところがすごいなと思うんですよ。
ASKA:配信に関しては、僕は20何年前にオーディエンスに、今後はなんらかの方法でみなさんの自宅に通信で楽曲を届けられるようになる時代がくるっていってたんです。それで、のちに配信出てきたときに「ああ、これが自分がいってたことだ」って思ったんですよ。なので、iTunesができたとき、なんの迷いもなく全曲、500何十曲をドーンと入れたのはチャゲアスが最初です。iTunes側もビックリしてました(笑)。
──そうして、現在はWeareという音楽配信システムまで立ち上げられて。
ASKA:ミュージシャンがミュージシャンとして活動できる場所ができていくといいなという思いで、立ち上げたんです。
──そこで、マンスリーリリースも行われてたんですよね。
ASKA:ええ。CDのタームでは、毎月出した後にお客さんのレスポンスを感じて次の楽曲を考える、なんてことはできないじゃないですか? でも、配信はリリースと同時にレスポンスがくる訳です。「そうか、こんな風に喜んでくれたのか。じゃあ次はこういってみよう」とか。直球、変化球を含めながら6カ月やらせてもらったので、いますごくアルバムへの期待度も高まってると思います。それらの曲を含めて、ニューアルバムを作る予定です。
──アルバムへの期待度といえば、ステージでもアルバムに収録する新曲で「すっごくいい曲ができた」と豪語されていましたもんね。
ASKA:ええ。それをパリ木の十字架少年合唱団とやるんです。
──そうなんですね! これがかなりの自信作である、と。
ASKA:すごいです(キッパリ)。自分が楽曲を作るとき、テクニックも感覚もすべて兼ね備えたものとしてよくできた楽曲と、もう1つは「これが世の中にウケない訳がないだろう」とうのがあるんですけど。これは、後者を多分に含んでるんです。
──ASKAさんって、ここ数年ものすごいハイペースで音楽を作ってらっしゃるじゃないですか? いまはご自身のなかで創作が止まらない感じなんですか?
ASKA:曲はね、どんなに調子が悪くてもできるんですよ。
──昔からずっと?
ASKA:ずっとそうですね。曲ができなかったことはまずないです。ただ、詞がそんなに得意ではなかったので、すごい時間がかかることが多かったんです。でも、ここにきてその時間もかからなくなってきてるから。いま一番早いですよね! 自分の音楽史のなかで、こんなに詞も曲も早くできた時期はないです。
──極端にいうと、1日に1曲できちゃうぐらいのペースですか?
ASKA:ここ数年そうですね。やろうと思えばできちゃうと思います。ゾーンに入ってます。それは、楽曲だけというのではないと思います。ライブを観ていただいた方に「よかった」といわれると、気分が高揚しますよね。そういうものがいろいろ積み重なって、いい歯車が回り始めたなという感じです。60代でまた、なにか動きのあることをしてみたいなと思ってますね、いまは。
──60代でこんなこと口にできてしまうASKAさん、カッコよすぎです!! ステージもそうでしたけど、こうしてお話してても爽快感があって、未来に向けてエネルギッシュに生きてらっしゃる感じが清々しいんですよ。
ASKA:いえいえ(照笑)。いまはそういうものを感じてもらえる時期なんだと思います。自分のなかでも、これほど爽快な時期を迎えるというのはかなりなかったので、すごくいま気持ちが軽やかに進んでます。
──ああー。それ、ライブを見終わった後の感じがまさにそういうものでした。
ASKA:ああー。隠すことできなかったか(笑)。だから、年齢というのは「と、いうものだ」じゃないですけど。既存された感覚でみんな物事を見てるんじゃないかと思ってて。60代だから50代だからって、それの印象に合わせて活動をする必要はまったくないんですよね。
──次のアルバムがますます楽しみになってきました。
ASKA:来年春にリリースできたらと思ってるんですが。僕はアルバムのすべての楽曲がよくないとダメなんですよ。そういう気持ちでアルバム作りは昔から取り組んできてるんです。今年、ベストアルバムを出したでしょ? あのとき、ファンの方が投票してきたものを見たら、これは本当にあり得なかったんだけど、各々が選んだ10曲のリクエストを全員分まとめて見た時に、全部自分の作ってきた楽曲が網羅されてて。1曲ももれた曲がなかったんです!
──すごいですねー。
ASKA:これは本当にありがたいとです。
──そして、新アルバム発売前、2月からはバンドツアーも始まります。こちらはアルバムを引っさげてのものとなるんですか?
ASKA:そうではないですね。“40年のありったけ”というサブタイトルがついてるように、ASKAソロにチャゲアス、そこになんにもこだわりなく積み上げていく。積み上がったものを喜んでもらえるなら、僕は選曲にはまったくこだわらない、そんなツアーになります。40年、数字だけ見ると長いですが、体感的には短い時間です。
──全然短くないと思います。
ASKA:その40年のなかで「ひとり咲き」とか、いまはとは違うキャラクターの曲もあります。選曲はバンドツアーのほうが大変だと思いますが。でも、“40年のありったけ”といえる内容をやりたいですね。
──2019年はすでにニューアルバム、バンドツアーと発表になってますけど。他にも計画されていることはあるんですか?
ASKA:まず、国内ツアーが一息ついた後にアジアツアーをやるんですよ。その後もいろいろ考えてますね。
──アジアといえば、日本人アーティストとして、アジア各国への門戸を一番最初に開いたのはチャゲアスですし、チャゲアスにしてもASKAさんの楽曲にしてもアジア各国で、ものすごい数のアーティストがカバーされてますよね。アジアで自分が作る楽曲が支持されている理由について、ASKAさんはどう分析されてるんですか?
ASKA:僕は分かってます。でも、これは僕がいうことではないと思うので。ただ、日本のミュージシャンが気をつけなきゃいけないのは、日本で売れてるからってそれがアジアで売れる訳ではない。これだけは伝えておきます。そこには大きな違いがあります。日本で売れてるからって、そのまんまでアジアに乗り込んでいったら大ケガします。驕りがあってはダメです。向こうには向こうの順序があるので、それを踏まえて、行ってきます!
──はい(微笑)。では、最後に読者のみなさんにASKAさんからメッセージをお願いします。
ASKA:最近思うのは、音楽への情熱というのかな。自分がどういう音楽をやっていきたいのか。その基本を忘れていなければ、ずっといいものが作れると思ってるんですね。まだ僕のこと、僕の音楽をご存知でない方や最近知ったという方々には、僕のキャリアは無視してほしいと思うんです。いまこの出会った瞬間が、出会いであって。いまここで「いい」と思ってくれたなら、もっといいものをこの先も作るし。そこで「いい」と思ってくれたら、前のものを聴いてもらっても必ず「いい」と思ってもらえるものだから。見つけてくれてありがとう。と。
取材・文◎東條祥恵
リリース情報
■発売日:2018年11月21日
■品番:YCCR-10035
■形態:ALBUM
■定価:3,704円(本体価格)+税
■Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07H61KKFV
■収録曲数:11曲
【収録内容】
01. 伝わりますか
02. 蘇州夜曲
03. 予感
04. MY Mr.LONELY HEART
05. 夢はるか
06. SCENE
07. ふたり
08. 今でも
09. 最後の場面
10. MIDNIGHT 2 CALL
≪Bonus track≫
11. 大人じゃなくていい
『SCENEⅡ-Remix ver.-』(UHQCD仕様)
■発売日:2018年11月21日
■品番:YCCR-10036
■形態:ALBUM
■定価:3,704円(本体価格)+税
■Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07H5VJLYM
■収録曲数:10曲
【収録内容】
01. はじまりはいつも雨
02. けれど空は青 ~close friend~
03. Love is alive
04. DAYS OF DREAM
05. 恋
06. 都会の空
07. 風の住む町
08. PLEASE
09. 君が愛を語れ
10. 止まった時計
●ハイレゾ配信情報
e-onkyo music
http://www.e-onkyo.com/news/2149/
<ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA -40年のありったけ->
2019年2月08日(金)神奈川県民ホール
2019年2月15日(金)ソニックシティホール
2019年2月19日(火)福岡サンパレス ホテル&ホール
2019年2月21日(木)広島文化学園HBGホール
2019年2月22日(金)サンポートホール高松
2019年2月26日(火)名古屋国際会議場センチュリーホール
2019年3月01日(金)静岡市民文化会館
2019年3月12日(火)グランキュープ大阪 メインホール
2019年3月13日(水)神戸国際会館こくさいホール
2019年3月20日(水)新潟県民会館
2019年3月23日(土)宇都宮市文化会館
2019年3月24日(日)仙台サンプラザホール
2019年4月12日(金)東京国際フォーラム ホールA
※追加公演開催予定
※上記内容は変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
<billboard classics ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE->
2018年12月08日(土) 開演 17:00 西宮・兵庫県立芸術文化センター 大ホール
2018年12月10日(月) 開演 19:00 京都・ロームシアター京都
2018年12月13日(木) 開演 19:00 札幌・札幌コンサートホールKitara
2018年12月15日(土) 開演 17:00 横浜・神奈川県民ホール 大ホール
2018年12月19日(水) 開演 19:00 福岡・福岡サンパレス
出演: ASKA / 指揮: 藤原いくろう
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(東京、横浜、仙台)、大阪交響楽団(大阪)、ビルボードクラシックス オーケストラ(西宮)、大阪フィルハーモニー交響楽団(京都)、札幌交響楽団(札幌)、九州交響楽団(福岡)
<ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE -LAST OF LAST IN SHIZUOKA>
2018年12月23日(日) 開演 15:00 静岡・グランシップ 大ホール・海
出演:ASKA / 指揮:藤原いくろう
ピアノ:澤近泰輔
パーカッション:小野かほり
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
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