ボリュームとサスティンを両立、テイラーの革命的な「V-Classブレーシング」採用モデルがいよいよ発売
これまでアコースティックギターに採用されてきたXブレーシング構造をさらに進化させ、NAMM Show 2018で大きな注目を集めたテイラーの「V-Class」ブレーシング採用モデルがレギュラーラインナップとして発売されることとなった。
「非常に革命的なギターのデザイン」「125年のギター作りの歴史の中でも一番新しい革命」と、テイラーが自信を持って発表したV-Classブレーシングは、弦楽器のボリュームを生み出すサウンドボードの柔軟性と、長く持続するサスティンを生み出す硬さ、相反する二つの要素を兼ね備えたシステム。ギタートップにXブレーシングとは異なる振動をさせ、ボリュームとサスティン両者の独立性を保ってコントロールできるだけでなく、ギターのイントネーションの精度やチューニングも改善。ハーモニクスもネック全域にわたって均等に発生し、高音域でもデッドポイントのないしっかりとしたトーンを生成する。また、チューニングの正確性はプレイヤーの演奏性を高め、電子楽器との相性の良さももたらした。
▲名称のとおり骨組みとなる木をV字型に配置したV-Classブレーシング。サウンドボード上に複数の音波が発生しても、音波そのものが互いにキャンセルすることなく届くのが特徴。
革命的なブレーシングを採用した「V-Classブレーシング」シリーズのレギュラーラインナップとしてリリースされたのは、既存モデルのV-Classブレーシング・バージョンとなる「914ce V-Class」とハワイアンコア使用の「K24ce V-Class」、そして、まったく新しいシリーズとなる「Builder's Edition」の第1弾「Builder's Edition K14ce V-Class」の計3モデル。
「Builder's Edition K14ce V-Class」は、ハワイアンコアのボディにトリファイドシトカスプルースのトップを組み合わせたモデルで、900シリーズ同様の面取りされたアームレストを備える。他にはない特別仕様として、バックとトップのエッジを丸く削ってあるほか、服が擦れる音がまったくしないサイレント・サテンフィニッシュを採用。カッタウェイもベベル付きのまったく新しいデザインとなっている。
▲Builder's Edition K14ce V-Classはボディのすべてのエッジ部分が丸く削られているほか、カッタウェイも特別仕様。ハイポジションでは親指を後ろに載せたまま弾きやすい形状となっている。
製品情報
価格:820,000円(税別)
◆K24ce V-Class
価格:750,000円(税別)
◆Builder's Edition K14ce V-Class
価格:820,000円(税別)
発売日:2018年5月1日より順次出荷
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