ポール・サイモン、ツアー活動引退を表明
ポール・サイモンが、年内開催するツアーを最後にツアー活動から引退することを発表した。
◆ポール・サイモン声明
サイモンは先週、7月に英国ロンドンで開かれるフェスティバル<British Summer Time>への出演が告知され、これを“フェアウェル・パフォーマンス”と題していた。
サイモンは月曜日(2月5日)、以下のような声明を発表した。
「僕はよく、パフォーマンス・キャリアを自然消滅させることを検討する時点に至ったら、どんな気がするんだろうって考えてきた。いま、それがわかる:ちょっと落ち着かず、少しウキウキし、ほっとしているところもある。
僕は音楽を創ることを愛している。声にもまだ力があり、僕のバンドは才能あるミュージシャンによるタイトで類まれな集団だ。僕は常に音楽のことを考えている。悲しいことに、12月、リード・ギタリストで僕の30年来の友人だったVincent N’guiniが亡くなった。彼を喪失したことが、僕がツアーを止めると決めた唯一の理由ではないが、1つの要因ではある。でも、妻や家族と離れた旅や時間が、パフォーマンスの楽しみを損なうほど負担になっているというほうが大きい。50年以上に渡り僕がプレイするのを見に来てくれた世界中のたくさんの人々に大感謝しつつ、僕は去りたいと思ってる。
このツアーの後、(願わくば)音響的に昔ながらのホールで時折パフォーマンスし、その収益を様々な慈善活動を行う団体、とくに生態学的な観点から地球を救うことを目的としているところへ寄付したいと考えている。
繰り返しになるが、僕は充実したキャリア、そしてもちろん何より、僕の音楽の中に心に触れる何かを聴き取ったオーディエンスにとても感謝している」
最後のツアーとなる<Homeward Bound - The Farewell Tour>は、5月16日カナダ・バンクーバーで始まり、現時点で、北米で20公演、ヨーロッパで9公演が予定されており、先週発表された<British Summer Time>が最終日と告知されている。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ポール・サイモン、左耳の聴力の大半を失う
ポール・サイモン、新作は「サウンド・オブ・サイレンス」同様“夢のお告げ”
『Rolling Stone』誌、2021年最も収入が多かったミュージシャン・トップ10を発表
ブルース・スプリングスティーン、ポール・サイモンら、NYホームカミング公演に出演
マイリー・サイラス、ポール・サイモンから「自分の好みは1曲、あとはファンのため」と忠告される
英国BBCラジオのリスナー、80年代のベスト・アルバムにU2の『ヨシュア・トゥリー』を選出
ディオン、新作でP・サイモン、B・スプリングスティーン、J・ベックらとコラボ
ポール・サイモン、ニュー・アルバムでお気に入り曲を“再訪”
ポール・サイモン、歌詞を間違え「罰として嫌いな曲をプレイする」