【インタビュー】Joy Opposites、2ndアルバム完成「シンプルは簡単にできるものじゃない」

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■誰でもどこでも聴ける音楽を作りたい
■リスナーを絞りたくないんですよ

──ちなみに、『Find Hell』にプロデューサーはいるんですか?

Tomohiro:セルフプロデュースなんですよ。エンジニアはリアム・ノランという凄い人で、その人がプロデュースもしてくれるものだと思ったけど、そうじゃなくて。結果的にジャッジは自分たちでやりました。曲の方向性を一番わかっているのもメンバーだから。セルフプロデュースはある程度経験を積めば、どんなバンドでもできることかなと。

Adam:大体わかるもんね。ただ、エンジニアのリアムはヴォーカルの録り方にこだわる人で、今回はポップスの録り方に近かったですね。

──より歌にフォーカスを当てた音作りになってますよね。

Adam:メイン2本、ハーモニー4本だったから、より深くハーモニーを感じてもらえるかなと。大変だったけど、歌に世界観があるのはリアムのおかげですね。

Tomohiro:歌入れいつ終わるの?っていうくらいピッチに対して厳しかったですからね。

Adam:頑張って歌ったけど、最後の最後まで時間はかかりました。

▲<Joy Opposites presents“As Above, So Below Tour 2017”>

──『Swim』はFOO FIGHTERSのDave Grohl所有のStudio 606でレコーディングを行いましたが、『Find Hell』はイギリスのメトロポリススタジオで録音されたそうで。やってみた感想は?

Tomohiro:良かったですよ。マンションみたいになってて、スタジオを出て、すぐマンシヨンエリアがあって、そこに泊まれるんですよ。移動のストレスもなかったから、RECに集中できました。

Adam:スタジオ自体もすごく広くて、マスタリング、ライヴ、レストランもあったし。Dave Grohlのスタジオとはかなり違いましたね。

Tomohiro:本当に真逆でした。

──今回はAdeleなどを手がけているリアムがエンジニア、『Swim』のプロデュースを務めたアレックス・ニューポートがミックス、David Bowieの『Blackstar』を手がけたジョー・ラポルタがマスタリングを担当と、超一流の人たちが携わってて、それにも驚きました。

Adam:実はマスタリングは2回やったんですよ。

Tomohiro:アレックスがミックスする音は独特だから、最初にマスタリングをしてくれた人とマッチしなくて。

Adam:ジョーの音を聴いたときは、オッ!と思いましたね。

Tomohiro:アレックスは『Swim』をプロデュースしてくれてて、Joy Oppositesのことをよくわかってますからね。

──メインストリーム寄りの音にしよう、という意識は?

Tomohiro:それはリアムの手腕が大きいかもしれない。リアムはポップソングを多く手がける人で、アレックスはオーガニックな音作りが得意だから、その中間を取ることができたなと。

──いいバランス感になったと。

Tomohiro:シーケンスを使っているけど、無機質になり過ぎない温かみをアレックスが出してくれたと思うんですよ、それに対して、ジョーはダイナミックに音を広げてくれたかなと。

▲<Joy Opposites presents“As Above, So Below Tour 2017”>

──Adamさんは今作のセルフレビューで「モダンな音にしているので、最近のBRING ME THE HORIZON、LINKIN PARKが好きな人にはオススメ」と書いてましたが。

Adam:うん、LINKIN PARKはロックをやってるのに、ポップソングのようなサウンドだから。それが好きで、「Numb」とかすごく耳に残りますからね。BRING ME THE HORIZONは昔はゴリゴリだったけど……。

──デスコアを経て、LINKIN PARKのように鮮やかな進化を遂げましたよね。

Adam:あの変化は凄いなと。全く同じことをやりたいわけじゃないけど、理想的ですね。それこそスタジムロックみたいな感じだから。BRING ME THE HORIZONは友達だけど、違和感なく変化しているところがいいなって。

──Joy Oppositesもより外に開かれた音楽を鳴らそうと?

Tomohiro:誰でもどこでも聴ける音楽を作りたいから。リスナーを絞りたくないんですよ。

Adam:いい意味でコアじゃないというか。コアな音楽は好きだし、今でもそういう音楽は聴くけど。

Tomohiro:Joy Oppositesで表現するときは、そこを消化した上で、キャッチーな音楽をやりたいんですよ。カオティックな音楽をやりたければ、ほかのバンドでもできるし。コアなものって、俺らの中では簡単というか、やっちゃおうぜ!ってすぐできるものなんですよ。だけど、このバンドはそういうわけにはいかないし、お互いに求めるものがありますからね。

Adam:曲はシンプルだけど、それは簡単にできるものじゃないから。

Tomohiro:そこが面白いのかなと。

──いままでやってこなかった領域にどんどん挑戦したいと。そういう意味で今作はバンドの成長が刻まれた、大きな一歩と言える作品になりましたね。

Adam:BRING ME THE HORIZONもそうだけど、フェスでメインステージに立てるバンドになりたいですね。

Tomohiro:そうだね。そういうステージに立つことが、このバンドの目標ですね。そこに向けて頑張ります!

取材・文◎荒金良介
撮影◎Hiroki (LIVE)




■アルバム『Find Hell』

2017年11月8日(水)リリース
※紙ジャケット/歌詞対訳付(予定)
※品番/価格は後日発表
01.Blind Dogs
02.Head Full Of Tongues
03.Gold Blood
04.Sleep
05.Pretty Much
06.Either/Or
07.Cinnamon
08.Acid Kiss
09.When I Was A Ghost
10.Good Luck

■ライブ情報

<MAN WITH A MISSION presents「Dog Days Tour 2017」>
2017年11月13日 (月) 高崎clubFLEEZ

<STORM OF VOID "War Inside You Tour">
2017年11月18日 (土) 横浜F.A.D
2017年11月19日 (日) 柏ALIVE

<HER NAME IN BLOOD presents KINGDOMS TOUR 2017>
2017年11月24日 (金) 心斎橋THE LIVEHOUSE soma
2017年11月25日 (土) 名古屋伏見JAMMIN'

<SWANKY DANK “Smokes TOUR”>
2017年11月27日 (月) 仙台enn 2nd


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