【対談連載】ASH DA HEROの“TALKING BLUES” 第4回ゲスト:HYDE [VAMPS / L'Arc-en-Ciel]

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■世界的ロックスターと同じ素質を持つHYDEさんを
■これからも勝手に追いかけていきたい──ASH DA HERO

──ASHくんは4月に行われたL’Arc-en-Cielの東京ドーム2DAYS公演<25th L'Anniversary LIVE>を観たんですよね。

ASH:初日を拝見したんですけど、VAMPSとL’Arc-en-Cielの表現は、HYDEさんの中でもまったく別のものだと思うし、すべてが違って感じたので、また新たな刺激をいただいたというか。L’Arc-en-Ciel自体、ロックだけじゃないものが詰め込まれてるバンドだと思うので、動きとか見え方も含めて、食い入るようにずっと見てましたね。

HYDE:ふぅ~ん(笑)。

──聞きたいことがあればこの機会に。

ASH:いや、そこは自分で会得していきます。直接聞いてしまったら面白くないんで。まぁ、こういうことを言うから俺、同世代と話が合わないんですよね(笑)。

HYDE:合わないと思う(笑)。だってASHは区画整理が趣味だよ? 都市開発とか。そんなのどんな世代とも合わないよ(一同爆笑)。他にも特殊なこと、いろいろ言ってるよね。

ASH:いろいろ好きですね。でも、HYDEさんも坂道好きですよね? 僕も好きなんです。

HYDE:……うん。ASHはほとんどロック界の“若いタモリさん”だよね(笑)。

ASH:タモリさんは本当に大好きです。

HYDE:ぜひそっちの世界でも大いに羽ばたいてもらえれば(笑)。だからもう、がんばらなくていいんじゃない? それ以上カッコよくなってもらっても困るし(笑)。

ASH:それ、いつも言いますよね? プライベートでも公の場でも(笑)。

HYDE:ASHはライヴがすごく熱いし、面白いし、情熱でグーッと持っていって爆発させるでしょ。見ていて気持ちがいいよね。いろんなアイディアを詰め込んでライヴをしてるから、見てるファンも楽しいと思うし、いろんな元気をもらったりしてると思う。僕も彼の熱さに気持ちを持っていかれるもんね。見てると力が入ってくる。ひとつひとつのライヴを大事にしてるというか、常に120%だから、その辺は大御所とは違う野犬感があるというかね。一歩一歩のポテンシャルでは絶対負けねぇ!っていう心意気を感じるんですよね。そういうのをずーっと続けられると困るから、ほんとやめてほしい(一同爆笑)。

ASH:いやいやいやいや(笑)。続けていきますよっ。だってそれでしか僕は勝負出来ないですもん。経験値もなければ知名度もないから。唯一武器があるとすれば、キャリアがない、失うものがないっていう強さ。そこで変に達観して背伸びしたところで、クールじゃないと俺は思うから。

HYDE:“Kakkoii is Cool!!”(「JAPANESE ROCK STAR」from ALBUM『A』)って歌ってるじゃん? でもクールじゃないんだね(笑)。

ASH:や、そこは……。

HYDE:わかってるって。アルバムを宣伝してあげたんだよ(笑)。

ASH:近い将来、アジアをはじめ海外にも挑戦してみたいので、Instagramとか今は視覚的なもので発信するのがいいのかな、とは思うんですけど、HYDEさんはどうです?

HYDE:ASHはまだ海外でライヴしたことないんだっけ?

ASH:ASH DA HEROになってからはまだないですね。それ以前のバンドでは、<Akon>っていうフェスで、テキサスのダラスとハワイに行きました。

HYDE:ハワイ!? 台湾とかじゃないんだ。

ASH:ハワイでしたね。海外にアピールするためには映像とか、センセーショナルな何かがもっと必要なんでしょうね。

──ASHくんは、Twitterでの言葉の使い方も面白いし、やり取りも絶妙ですよね。あの文章力も強みじゃないですか?

HYDE:僕も思いました。才能だなって。特に文章が面白いのは強みですよね。頭がいい。これも伏字で(一同爆笑)。

ASH:強みを感じられるほどの成果が自分としては体感できてないんですけどね~。

HYDE:ま、継続だよね。今はね、違うなと思ったらすぐにフォロワーが離れちゃうことも多いと思うし、入れ替わりが激しいよね。しかもパイが小さいから、一人が抜けると全体がすごく減ったように感じるかもしれない。だけど、その人たちは消えたとしても、好きな人はきっといっぱいいてね。その人たちこそ大事にしないといけない。だから、辛抱しないといけないとこもあるかもしれないね。例えば、一人の人が「嫌い」って言ったとしても、発言しないだけで、ひょっとしたら10人の人が「好きだ」と思ってるかもしれないわけで。

──確かにWEB上というか、とくにSNSでは全体の数字と関係なく、マイナスの要素を持ち込む人の方が目立ちがちですもんね。

ASH:そこに「私も私も」「俺も俺も」って人もくっつきやすいから、肯定派がサイレントマジョリティーになりがちで。僕自身はそこに左右されないように、ブレずにやってないといけないなぁとは思うんですけどね。

HYDE:海外を目指すなら、今からSNSを利用して、アジアに興味があるってことをどんどん発信していってもいいかもしれないね。僕も今回の<VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD>では、海外での成果や楽しかったことを日本でも再現したいっていうことと、アメリカでは日本のような演出がほぼ出来ないから、逆に日本で出来てることを、SNSでどんどん発信して、日本にいながら世界にアピールしたいと思っていて。例えば、海外の人も“ライヴに行きたい”と思うきっかけって、結局、音源だったりYouTubeだったりっていう”情報”じゃない? 要は、日本から発信したYouTubeを彼らが見る可能性もあるわけで。だとすれば、アメリカのバンドの普通のライヴを見るよりも、僕らのZEPPでのエンターテイメントを見た方が面白いと思うし、新鮮かもしれない。

ASH:そうですね。そういう刺激を求めてるファンは世界中にいるし、その人たちが日本にVAMPSを見に来てくれたりもするんでしょうね。

HYDE:そう。日本に来てくれるかもしれないし、僕らが海外に行った時に見に来てくれるかもしれない。日本でしか出来ないってことを卑屈に思うんじゃなくて、切り替えて、日本で出来てることをそのまま海外に発信するっていうやり方もありだなって思う。ASHは文章もキャラクターも面白いから、続けることで、いろんなところからファンが増えていきそうだよね。逆に、そういうところを好きな人がいるのに、そこをなくしてしまうのはもったいない。

ASH:ああ~、すげーためになります。ほんとにそうですね。HYDEさんは、アーティストとして、ロックヴォーカリストとして、必要なものがすべて備わってる方だと思うんです。日本でも屈指のヴォーカルですし、世界的なロックスターたちと同じ素質を持ってる方だから、そういう方を近くで感じさせてもらえるのはすごくありがたい。どんどん吸収していきたい。今日は改めてすごいロックスターなんだなって思いました。これからも勝手に背中を追いかけさせていただきます!

HYDE:いやいや、とんでもないです。ありがとうございます。がんばってください。

取材・文◎早川加奈子
撮影◎田中和子

■ASH DA HERO 2nd FULL ALBUM『A』

2017年5月24日発売
¥3,000(tax in)CRCP-40515
1.A New Journey
2.WE'RE GONNA MAKE IT
3.ANSWER
4.BRAND NEW WORLD
5.Waiting For
6.JAPANESE ROCK STAR
7.Layla
8.Coffeeshop
9. A!!
10.Somebody To Love
11.W.Y.W.G (Wherever You Will Go)
12.ラブソング
13.Rain
14.いつか世界が僕を忘れても
15.WANT YOU BAD

■<ASH DA HERO ONE MAN SHOW 2017 「BRAND NEW WORLD」>

2017年7月28日(金)東京・TSUTAYA O-EAST
開場/開演 18:00/19:00
▼チケット
オールスタンディング 4,000 yen(税込み・ドリンク代別)
【プレイガイド2次先行受付】
2017年4月15日(土)12:00~4月23日(日)23:59
http://w.pia.jp/t/ashdahero/

■『ASH DA HERO 定期インスタライブ配信』

毎週火曜夜
▼ASH DA HERO instagram
https://www.instagram.com/ash_da_hero/
▼詳しい視聴方法はこちら
https://ashdahero.com/contents/4693


■<VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD>

7月15日(土) 熊本 B.9 V1 [SOLD OUT]
7月16日(日) 熊本 B.9 V1 [SOLD OUT]
(問)キョードー西日本 092-714-0159 (平日10:00~19:00/土曜10:00~17:00)
7月18日(火) 福岡DRUM LOGOS [SOLD OUT]
7月19日(水) 福岡DRUM LOGOS [SOLD OUT]
(問)キョードー西日本 092-714-0159 (平日10:00~19:00/土曜10:00~17:00)
7月22日(土) ZEPP OSAKA BAYSIDE [SOLD OUT]
7月23日(日) ZEPP OSAKA BAYSIDE [SOLD OUT]
7月25日(火) ZEPP OSAKA BAYSIDE
7月26日(水) ZEPP OSAKA BAYSIDE [SOLD OUT]
(問)キョードーインフォメーション0570-200-888 (10:00~18:00)
9月02日(土) ZEPP SAPPORO
9月03日(日) ZEPP SAPPORO
(問)マウントアライブ 011-623-5555 (平日11:00~18:00)
9月17日(日) 仙台 SENDAI PIT [SOLD OUT]
9月18日(祝・月) 仙台 SENDAI PIT [SOLD OUT]
(問)キョードー東北 022-217-7788 (平日10:00~19:00/土曜10:00~17:00)
▼開場/開演
平日 18:00/19:06
休日 16:00/17:06
※上記時間は予定です。変更となる場合もございます。
※9月17日(日) SENDAI PIT公演は OPEN 18:00/START 19:06となります。
▼チケット
6,660円(税別/ドリンク代別) ※1Fスタンディング/2F指定席
※B.9 V1、DRUM LOGOS、SENDAI PIT公演は、1Fスタンディングのみ
※6歳未満入場不可、6歳以上要チケット

■<VAMPS LIVE 2017 BEAST PARTY>

2017年8月5日(土) 沖縄 ぎのわん海浜公園屋外劇場
2017年8月6日(日) 沖縄 ぎのわん海浜公園屋外劇場
OPEN 16:30 / START 17:30 / 終演 20:30予定
▼チケット
9,200円(税込 ※スタンディングブロック指定 / 指定席 / 後方芝生エリア立見 / 見切れ席(指定席))
※年齢を問わず、お一人様1枚のチケットが必要です。
※6歳未満のお客様はスタンディングエリアにはご入場いただけませんので指定席をご利用ください。
※雨天決行、荒天中止
(問)PMエージェンシー 098-898-1331 (平日10:00~18:00)


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