コールドプレイ、初の東京ドーム公演で4万5000人を魅了

コールドプレイが4月19日（水）、キャリア初となる東京ドームにて約3年ぶりの来日公演を行った。

◆コールドプレイ 東京ドーム公演 画像

今回の公演は、2016年3月のアルゼンチン公演を皮切りに、現在までに南米、北米、ヨーロッパ合わせて約250万人を動員している＜ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームス・ツアー＞の一環として開催されたもの。“グローバル・インクルージョン（Global Inclusion、世界の調和・一体化などの意）”と“ポジティヴ”をテーマに、鮮やかなスクリーンや照明、バルーン、紙ふぶきなどに彩られた同ツアーは、シンガポール、フィリピン、タイ、台湾、韓国での計5公演を経て、ここ日本でアジア日程の最終日を迎えた。

ソールドアウトとなったこの日、平日であるにもかかわらず、会場には早い時間からファンたちが集結。ゲストアクトとして登場したRADWIMPSのステージに続き、約4万5000人の観客が待ち受ける中、いよいよコールドプレイが登場する。

ステージのLEDモニターにロゴが映し出されると、会場からは割れんばかりの大歓声が。炎とともにメンバーが登場し、ツアータイトルにもなっている最新アルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』のオープナー「ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ」でライブはスタート。クリス・マーティンは弾けんばかりの笑顔を浮かべて花道を駆け回り、LEDリストバンドが放つ赤い光が会場を包み込む。このリストバンドは入場時に全ての観客に配布された自動制御式のもので、楽曲のリズムに合わせて様々な色の光が放たれる仕組み。観客たちから放たれる無数の光によって、息を飲むような幻想的な光景が作り出される。



1曲目を終え、クリスが「ミナサン、コンバンワ！」と流暢な日本語で挨拶すると、LEDリストバンドが黄色に変わり「イエロー」へ。大合唱で応える会場に向けて、クリスは再び「アリガトウゴザイマス！ ミナサン、コンバンワ！」と呼びかける。「美しい景色をありがとう！ 日本に来られてとても嬉しいよ！ 今日は今まで一番いいショウになるよ！ さぁみんな、大きな声出して!!」というMCに続いては、グラミー賞にもノミネートされた「ウォーターフォール～一粒の涙は滝のごとく」が披露された。

センターステージではクリスがピアノで「エヴァーグロウ」をしっとりと歌い上げ、「チャーリー・ブラウン」や「ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド」といったアップテンポな曲では躍動感溢れるパフォーマンスで観客を魅了する。さらに終盤には「初めて披露するよ」と、ニューEP『Kaleidoscope EP』に収録予定の新曲「オール・アイ・キャン・シンク・アバウト・イズ・ユー」もパフォーマンス。この曲では、イントロ部分で少し失敗して演奏を止めたクリスが「今のは観なかったことにして！ YouTubeにもあげないでね！ みんなお願い！ 忘れて!!」とおどけてみせる場面も。






新旧織り交ぜたセットリストによる約2時間のステージはあっという間に過ぎていき、最後はオープニング同様、アルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の最後に収録された「アップ＆アップ」で締めくくられた。

パフォーマンスを終えたコールドプレイの4人は「また必ず戻ってくるよ！」という言葉とともに、肩を組んで会場を埋め尽くしたファンたちへ挨拶。クリスは日本の国旗と「LOVE」と書かれた紙にキスし、東京ドームのステージを後にした。

なお、コールドプレイはこのあと6月2日（金）に『Kaleidoscope EP』をリリース。その後6日（火）からヨーロッパ・ツアーを再開し、8月から10月にかけては北米でのツアーが行なわれる。

Photos by Teppei