ジーン・シモンズ、ラッパーのロック殿堂入りに再び物申す

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以前から“ロック”以外のアーティストがロックの殿堂入りすることを快く思っていなかったキッスのジーン・シモンズが、再度、物申した。

◆ジーン・シモンズ画像

今年はトゥパックが殿堂入りする。シモンズの言うことは、トゥパックをはじめ、ヒップホップやポップ・ミュージックのアーティストや彼らの功績を侮辱するものではなく、“Rock Hall Of Fame”と名乗るのであれば、浮かんで当然の疑問と批判だ。

彼は『CantonRep.com』にこう話した。「ロックの殿堂には、そこに入るなんて俺は信じられない別のジャンルの人達がいる。ディスコやラップなんかだ。俺はラップを高く評価している。だが、レッド・ツェッペリンがヒップホップの殿堂入りする日が来たら、俺はラップ・アーティストがロックの殿堂入りするのを認める。同じものじゃないってだけだ。Apple Musicに行って、いろいろジャンルがある中、ロックってタイプしたら、そのカテゴリーにラップ・バンドなんて1つも出てこないだろ。同じように、ヒップホップやラップの一覧を見たとき、そこにAC/DCやキッスはない」

シモンズは2014年にキッスが殿堂入りした際、同じようにこう批判していた。「自分らの組織をどうやって運営しようが勝手だが、ヒップホップはロックじゃないだろ!グランドマスター・フラッシュがロックの殿堂? Run-D.M.C.がロックの殿堂? いい加減にしろよ! 彼らがいいアーティストじゃないって言ってるわけじゃないんだ。でも…、サンプリングして喋ってるだけだろ。歌ってさえいないじゃないか!ギターをプレイせず、自分で曲書いてないんなら、そこに入るべきじゃない」「ドナ(・サマー)は長年、俺の隣人だった。彼女のことはよく知っていたし好きだったよ。俺のソロ・アルバムにも参加してくれた。でも、もしドナに“君はどんなアーティストだ?”って訊いたら、彼女が“ロック”だって答えると思うか? もしマドンナに同じ質問して、彼女が“ああ、ロックよ!”なんて言うのか? そのうち、ボストン・ポップス・オーケストラが殿堂入りするんだろうよ」

シモンズだけでなく、もはや名前を変えた方がいいとの声は多数挙がっている。昨年は、N.W.A.が殿堂入りした。

2017年度は、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ジョーン・バエズ、ジャーニー、パール・ジャム、トゥパック、イエス、ナイル・ロジャース(Award For Musical Excellence)が殿堂入りする。

Ako Suzuki
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