ジーン・シモンズ「キッスは新作を無料でばらまくチャリティーではない」

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キッスのジーン・シモンズは、音楽にお金を払いたくないと考える人が増えたいま、上手く行くファイナンシャル・モデルがない限り、ニュー・アルバムの制作に興味が持てないそうだ。

◆ジーン・シモンズ画像

『The SDR Show』に出演したシモンズは、40年以上やっていて新しいアルバムを作り続けようとするモチベーションは何なのかと問われると、こう答えた。「モチベーションなんてそれほどない。ダウンロードやファイルシェアリングなんかのせいでな…。みんな、金を払いたくないって自分を納得させるようになった」

「キッスはチャリティーじゃない。俺らは博愛主義だが、いつ、どれくらい与えるか決めるのは俺だ。大学生のキッズに“あなた達は金をいっぱい持っている。あなた達のアルバムに金は払いたくない”なんてことは決めて欲しくない。いいよ、それならダウンロードしろ、レディオヘッドのアルバムに向かえ、それで何が起きたか…、いや、そのことはいい」

「商業と慈善は区別しろ。キッスの新作をやるかどうか、俺は、上手く行くファイナンシャル・モデルがない限り、個人的には興味がない」

キッスが2012年にリリースした最新アルバム『Monster』は、全米で3位をマークしたものの、初週セールスは5万6,000枚と前作『Sonic Boom』(2009年)の半分近くまで落ち込んだ。

ただし、シモンズが「興味ない」のは現時点でそうというだけかもしれない。2015年春には、ポール・スタンレーが「いまはニュー・アルバムを作る必要性を感じない」と話していたのと対照的に、シモンズは「時間ができたら、やる」「俺の中には音楽があるし、それを出す必要がある。最近、「Your Wish Is My Command」って曲を作ったんだ。キッスの曲に相応しいと思っている。キッスのアルバムでリリースする必要がある」と話していた。

Ako Suzuki
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