【ライブレポート】ASH DA HERO、BABIESと祝ったメジャーデビュー1周年

ポスト

ASH DA HEROが12月9日、東京・WWW Xにてメジャーデビュー1周年記念ワンマンライブ<ASH DA HERO 1st Anniversary Live BABIES NIGHT 2016 powered by SKIYAKI TICKET>を開催した。

◆ASH DA HERO ライブ画像

BARKSオリジナルレポート(◆オリジナルレポート)に引き続き、オフィシャルから届いたレポートを以下に掲載する。

  ◆  ◆  ◆

ロックンロール・ヒーローとは完全無敵のスーパースター? それとも、世界を魅了するカリスマ? 自らヒーローと名乗るASH DA HERO。1年前、ミニアルバム『THIS IS A HERO』でメジャーシーンに現れた彼が目指すロックンロール・ヒーローとは何なのか? 12月9日に渋谷WWW Xで行われた、メジャーデビュー1周年を記念したアニバーサリーライブ<1st Anniversary Live BABIES NIGHT 2016>を見終えた今、その答えの一端を目撃できた気がしている。

開演前にもかかわらず、EDMが鳴り響く満杯の会場は早くも熱気にあふれていた。ライブタイトルにある“BABIES”とは、デビューからの日々を支えてくれたファンのこと。ビートに合わせて“BABIES”の手拍子が沸き起こる中、バンドメンバーとともにASH DA HEROがステージに登場。歓声をあげるフロアに向かい、「Welcome to the BABIES NIGHT! 2016年の最後にいちばんハッピーな夜にしようぜ!」とASHが叫ぶ。幕開けの1曲はハードなロックチューン「You Gotta Power」だ。その勢いのまま、「結局なんにもやれてない」、彼のルーツがブラックミュージックに根ざしていることを再確認するステップも印象的な「Spawn」など、立て続けにアッパーチューンを連発。「思い描いてるだけじゃ/何も始まらない」と力強いメッセージを放つ声も、11月に行われたASH DA HERO主宰の全国対バンツアー<THIS IS LIVE>で鍛え上げられたバンドサウンドも、すでにフルスロットルだ。

「ASHのお城へようこそ!」

DIYでデコレートしたという会場内の装飾も含め、「泣いたり笑ったり、アトラクション施設みたいなのがASH DA HEROのロックンロールショウ」とASHが言う。抜群の歌唱力と表現力で、ライブ中はナルシスティックなほどクールなアクションを見せる彼だが、伝えたい思いがあふれ出すせいか、この日もMCで空回りするASHに会場から笑い声が上がる。ほんわかした空気に場内が包まれたところで、R&B風味のシンセベースとロックンロールのメランコリーが熱く融合した、ASH DA HEROの処女作「ALONE」を披露。オールドスタイルなロックサウンドとエモーショナルな歌声を武器に、R&Bやヒップホップ、トラッドミュージックなど、幅広い音楽を取り込んでいくASH DA HEROの原点がはっきりとわかる1曲だ。


「2016年の中でいちばんデッカい“くそっくらえ”を聞かせてくれますか?」というMCで始まったのは、デビュー曲「反抗声明」。自らの決意を奮い立たすように、赤いフラッグを肩に担いで歌うASHと共に、オーディエンスも拳とタオルと振り上げ、笑顔で「くそっくらえ♪♪」と叫ぶ。切なくも美しいバラード「Everything」では、すべての人の孤独を受け止めたいと歌うASHの声に、大勢のオーディエンスが涙を流しているのが見える。フリースタイルのラップでスタートした「上京難民」では、立ちふさがる現実に押しつぶされそうな思いを綴った歌詞に、「これがライブのリアル」と、噓偽りない“今”の思いを即興で絡めて、観客に投げかける。

アンコールでは、ASH DA HEROの始動以来、楽曲制作やライブでサポートし続けてきた宮田“レフティ”リョウが、急遽ゲストとしてアコギで飛び入り参加。多くの人に支えられてきたメジャーデビュー後の一年。虚しさをエネルギーに変える1曲「からっぽの街」に1年分の感謝の思いを込め、“BABIES”と共に楽しく分かち合う。そして最後に披露されたのは、自らの過去に決別した日に生まれた、ASH DA HEROの始まりの歌「Prologue」。

どんな人にも、どんな時にも、愛と夢と希望を歌うこと。泣いたり笑ったりしているオーディエンスたちの顔を何度も見渡しながら歌うASH DA HEROの姿に、彼の歌と音楽はコミックに出てくるヒーローみたいに、誰かの孤独を救うべくして生まれたものなのだと、再確認する。絶望の末、自ら命を絶とうとしたこともあるASH DA HEROだからこそ、彼の目指すロックンロールヒーローとはつまり、救いを求めるすべての“あなた”のヒーロー。孤独な時、ここぞの時。音源再生のボタンさえ押せば、歌詞カードを開きさえすれば、ASH DA HEROはいつでもどこでも“あなた”の心を救いに来てくれるのだ。

「11月の全国ツアーで、今までメインとしてライブをやったことがなかった場所に行って、そこにも待っててくれた人たちがいてくれたことが、すごく自信になりました」

終演後、そう話す彼の瞳はもう次のステージを見つめている。2017年の2月からは3か月に渡るASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2017<CONNECT X>の開催が決定。メジャー2年生となる2017年も、ASH DA HEROは最高のロックンロール・ヒーローを目指す。



text:早川加奈子
photo:前田俊太郎

LIVE情報

<NAGASHIMA COUNTDOWN & NEW YEAR’S PARTY 2017>
2016年12月31日(土)ナガシマスパーランド

<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2017「CONNECT X」>
【ACT.1】ASH DA HERO × ???
2017年2月27日(月)東京・TSUTAYA O-WEST

【ACT.2】ASH DA HERO × ???
2017年3月15日(水)東京・TSUTAYA O-WEST

【ACT.3】ASH DA HERO × ???
2017年4月5日(水)東京・下北沢 GARDEN

この記事をポスト

この記事の関連情報