【ライブレポート】<908 FESTIVAL>KREVA、1年ぶりライブ復帰。豪華ゲストと共に見せた“Next Stage”

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そして、ラストを飾るのはこの日の主役、KREVA。DJ+バンドのフル編成によるバックがジャムセッションを繰り広げる間に、青空と雲がプリントされたド派手なスーツに着替え、KREVAが登場。オープニングで歌った「神の領域」から、今夜だけは“君のために/君のためにだけ生きられるよ”とスイートな言葉を囁き掛ける「王者の休日」で武道館を魅了。“かっこいい”“三度見”と叫ぶ観客の掛け合いもバッチリ決まったあと、曲が終わると「ドラムくれ!」といって舞台中央に立ったKREVA。ドラムロールが終わるとともにグラサンをバシッと外し、カメラ目線でカッコよくキメ顔をアピール。客席はそれだけで大騒ぎ(それに気をよくして、この日は何度もキメ顔アピールタイムがあった)。

しばらくぶりのライブとあって「俺のこと“誰?”って人もいるかもしれない。俺がどんなやつか、どんな基準でライブをやってるか教えてやる」といい放ち、曲は「基準」そして「ストロングスタイル」へ。ロックなギターリフとパワフルなビートが鼓膜を刺激する中、KREVAがマシンガンラップを披露するとレーザーが飛び交い、ファイヤーボールがこれでもかと大迫力で吹き上がった。

次に、イントロから場内にハンドクラップが広がった「トランキライザー」の後は、KREVAが「やっぱり武道館、最高です」と感慨深げに話し、「今日初めて武道館のステージに立ったやつらが、いつか武道館に俺をゲストで呼んでくれたら幸せです」と告げた。そして、それをいち早く叶えてくれたゲストがいると伝えると、真っ白い衣装に着替えた三浦大知が舞台下からポップアップで飛び出し、「蜃気楼 feat.三浦大知」を久々に披露。お互い、子供のような笑顔を浮かべながらノリノリでこの曲をパフォーマンス。

三浦が姿を消した後は「この1年間ライブがなくて一番寂しい思いをさせたのはみんなかもしれない」といきなりトークがセンチメンタルな展開になり、「だって、会いたいと思ってもライブやってないんだもん」とファン全員のハートを打ち抜くような胸キュン台詞から「くればいいのに feat.渡辺直美」へ繋いでみせた。1番のサビを観客が大合唱した後、KREVAが「みんなが聴いたことのないものを聴かせてあげる」といって渡辺直美を呼び込むと、キュートな水色のミニワンピに着替えた渡辺は、大歓声を浴びながら、KREVAも認めた生声の美声っぷり、歌のうまさで観客を魅了。さらに「ひとりじゃないのよ feat.渡辺直美」を畳み掛け、武道館をしっとりとした雰囲気で満たしていった。


そのあと、「音色」「C’mon, Let’s go」と再びKREVAだけのステージが続いたあとは、「また来たよ!」とMummy-Dと渡辺直美が現われ、まさかの「ファンキーグラマラス feat.Mummy-D, 渡辺直美」へ。グルーヴィーなビートで踊る渡辺を見て「オイ!スゲーきてんぞ!」「マジでハンパない!」と大盛り上がり。最後はMummy-Dが渡辺と仲良く腕を組んでステージを後にした。パーティーチューンつながりでこの後「パーティはIZUKO?」へとつなぎ、テンションが高まったところで最後は観客全員が歌う「Na Na Na」の大合唱でステージを締めくくった。



出演者全員で挨拶を終えた後、アンコールに応えて一人でステージに登場したKREVA。「こんなに出演者が盛りだくさんなのは908FES初」といいながら、「最後は自分一人で作り上げた俺の新曲を俺一人で歌って締めさせてもらいます」と告げた。続けて、「これからも人と人がどんどんつながって、いろんなものを見て、聴いて。それでも“やっぱりKREVA”がいいな、”KREVAのライブが好き“といわせたい。ここに立って歌い、みんなに楽しんでもらう。これが俺のやること、ここが俺の居場所」といって新曲「居場所」をしっかりとみんなの胸に刻みつけて、今年の<908 FESTIVAL>は幕を閉じた。

終演後、スクリーンを通して“ポニーキャニオン、12年間本気で愛してくれてありがとう”というメッセージとともに、この後ビクターエンタテインメント/SPEEDSTAR RECORDSへ移籍。そして、2017年初春にはニューアルバムを発売して、それに伴う全国ツアーを行なうことをKREVAが発表すると、ファンは待ってましたとばかり狂喜乱舞。最後に「See You Next Stage」というメッセージを添えて、ライブは終了した。

取材・文◎東條祥恵

セットリスト<908 FESTIVAL 2016>9月03日(土) 日本武道館

■KREVA
M0 intro 2016ver
M1 神の領域 (新曲)
■AKLO
M2 McLaren
M3 Outside the Frame
M4 RGTO feat. KREVA (2015ver)
M5 Catch Me If You Can feat. KREVA
M6 サーフィン RMX feat. Mummy-D, KREVA
■YOKOI+EL SQUAD
M7 New Performance(タイトル未定)
■綿引さやか
M8 ひかり (KREVAカバー曲)
■赤い公園
M9 NOW ON AIR
M10 ⻩⾊い花
M11 TOKYO HARBOR feat. KREVA
■FU-JI
M12 マンボウ
■渡辺直美
M13 Crazy In Love
■三浦大知
M14 I'm On Fire
M15 Right Now RMX
M16 music
M17 ふれあうだけで ~Always with you~
M18 SING OUT LOUD
M19 Cry & Fight
■YOKOI+EL SQUAD+三浦⼤知+KREVA
M20 全速⼒
■KREVA
M21 intro 2016ver
M22 王者の休⽇
M23 基準
M24 ストロングスタイル
M25 トランキライザー
M26 蜃気楼 feat. 三浦⼤知
M27 くればいいのに feat. 渡辺直美
M28 ひとりじゃないのよ feat. 渡辺直美
M29 ⾳⾊
M30 C'mon, Let's go
M31 ファンキーグラマラス feat.Mummy-D,渡辺直美
M32 パーティはIZUKO?
M33 Na Na Na (全出演者出演)
EN 居場所 (KREVAソロ / 新曲)

※(編集部:9月6日18時20分追記)記事初掲出時に本文の一部に誤りがございました。908 FESTIVALについて「今年で4年目」という記載をしておりましたが、正しくは「今年で5年目」になります。訂正してお詫び申し上げます。

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