ロックスターを売れ!70's~80'sを沸かせた敏腕音楽プロデューサーの“悪知恵と直観力”

ポスト

音楽ドキュメンタリー映画『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』の劇場公開が9月24日に迫っている。公開を前に、映画の主人公である敏腕音楽プロデューサー「シェップ・ゴードン」のエピソードが次々と明らかになってきた。

◆映画『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』 予告編映像

本作は70年代ハリウッドのミュージックシーンを牽引した伝説のプロデューサー、シェップ・ゴードンの破天荒な半生を描いた作品。彼が育てたスターは数多いが、その中でも問題満載なパフォーマンスが大当たりしたのがロックシンガーのアリス・クーパーだ。先日、アメリカ合衆国大統領選挙に、アリス・クーパーが「問題のある時代には問題児を」とのキャッチフレーズで出馬を宣言したのも、もしかするとシェップ・ゴードンが裏でアドバイスをしているのかもしれない。

▲(c)2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC.

映画本編中では、シェップ・ゴードンが行なった数々のスターを売り出すために仕掛けたアイデアの数々が紹介されている。アリス・クーパーに関する逸話だけ抜粋しても相当なものだ。

・当時無名だったアリス・クーパーに透明の服を着せ、体が丸見えの状態でステージに。 「裸のバンドマンがいる」とシェップ自身で警察に電話、けしからんニュースとして新聞の見出しを賑わせ、世間の親たちを怒らせ話題に

・ホテルの枕を盗んで引き裂き、ライブステージに羽を撒き散らさせた。その後用意していたニワトリを観客席に投げ込んで観客をパニックに

・アリス・クーパーがイギリスに拠点を移した後、ライブの告知をセンセーショナルに拡散させる為、 裸のカラダにヘビを巻いて写真を撮り、トラックに貼りつけロンドンの中心地でラッシュ時に走らせた

・「SCHOOL’S OUT」リリースで、中学校で使われているような学校の机になるレコードジャケットを作成。その中のレコードにパンティを履かせ売りだし、ミリオンセラーを記録

他にもピンク・フロイド、ルーサー・ヴァンドロス、テディ・ペンダーグラス等、多数のアーティストをスターへと導いたシェップ・ゴードン。彼のマネジメントで、アーティストが売り上げた総アルバム枚数は1億枚を超えている。

また彼のプロデュース領域は音楽業界だけに留まらず、料理業界、映画業界など広きにわたった。まさにアメリカ史上最も享楽的な時代を作り上げた、エンタメ界の最重要人物。その他、作中のセレブリティによるシェップ・ゴードンへの証言は以下のとおりだ。これらを踏まえ、映画の劇場公開まで彼が関わったアーティスト達の偉大なる作品に触れてみるのもいいかもしれない。前売り券は全国プレイガイド、新宿シネマカリテ劇場にて発売中。

■作中でセレブリティが語ったシェップ・ゴードンに関するコメント(作中より引用)

≪ミュージシャン≫
★アリス・クーパー(ロックミュージシャン)
「(部屋に入ると)ソファーに座っていたのはジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、そしてシェップ。トップアーティストがマネージャーでもない男と部屋でつるんでるとは」

「俺達は間違いなく伝説に残るコンビだ。正式な契約は交わしていない。仕事よりも人としての付き合いが大事なんだ。まるで夫婦さ。」

★スティーヴン・タイラー(エアロスミス ボーカリスト)
「嫌な事があるとダライ・ラマに料理を作る。精神世界でペ○スを立てるのさ。」

★ミック・フリートウッド(ブルース・ロックドラマー)
「シェップとアリス(クーパー)はお互いを守るためなら何でもする。」

★ジミ・ヘンドリクス(ロックギタリスト)
「おまえ、ユダヤ人か?ならピンクフロイドのマネージャーになれ。」

★ジャニス・ジョプリン(ロックシンガー)
「(あなたって)私が殴った人?」

★テディ・ペンダーグラス(R&Bシンガー)
「お前(シェップ)の前のマネージャーは射殺された。
それでもやるか?」

★ロン・ウッド(ローリング・ストーンズ ギタリスト)
「シェップ・ゴードンとどうやって連絡を取るか知ってる?と  
誰もが聞いてた時代だ」

★サミー・ヘイガー(ヴァン・ヘイレン 元ボーカリスト)
「シェップに紹介された有名人の数は、友達全員に紹介された数より多い。」

★アン・マレー(ポップシンガー)
「彼は人を成功へ導く天才よ。心から信頼できた」

★ファブ・ファイブ・フレディ(ヒップホップカルチャーのパイオニア)
「駆け出しの頃、テディのショーの話を聞いた。シェップがチトリンサーキットから黒人アーティストを解放したって。」

★ウィリー・ネルソン(シンガーソングライター)
「長年一緒にあぶない橋を渡ってきた。ヤツは捕まらないように逃げるのがうまい。」

≪ハリウッドスター≫
★マイク・マイヤーズ(『オースティン・パワーズ』『シュレック』)
「シュワルツェネッガーとスタローンが来る宴会に誘われたんだ。(行ってみると)本当にあの2人が来てた。」

★マイケル・ダグラス(『ウォール街』『ブラックレイン』)
「持って生まれた才能と思いやりがある。クソ野郎だけどね。」
「誰にも話していないことをシェップには話している。妻にも内緒だ。」

★シャロン・ストーン(『氷の微笑』『カジノ』)/マイケル・ダグラス
(マイケルの発言で)「彼女(シャロン・ストーン)が家をほめると、シェップは“ありがとう、案内するよ”と言い、そのまま2人はどこかへ消えてしまった。

★クリント・イーストウッド(『ミリオンダラー・ベイビー』/トム・アーノルド(『オースティン・パワーズ』))
(トムの発言で)「(クリント)イーストウッドはボクを紹介されて“話してて”と言われて驚いてた。 でも、シェップには逆らえない。」

★シルベスター・スタローン(『ロッキー』『ランボー』)
「S・リーヴスの体格とエルヴィスのカリスマ性、M・トウェインの知性を持つ。オトコとしてはポルノ男優並みだ。」

「シェップを主人公にして『市民ケーン』のロックバージョンを作りたかった。」

≪セレブシェフ≫
★エメリル・ラガッセ(アメリカのトップシェフ)
「“セレブシェフ”の生みの親は誰かと聞かれたら、当然シェップさ」

≪音楽プロデューサー≫
★ボブ・エズリン(KISS、ピンクフロイド他プロデューサー)
「マネージャーの鏡だよ。彼の書くシナリオに誰もが従う」

■映画に登場したセレブリティ達アリス・クーパー、マイク・マイヤーズ、マイケル・ダグラス、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、シャロン・ストーン、エイドリアン・ブロディ、クリント・イーストウッド、ジョン・レノン、サミー・ヘイガー、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、スティーヴン・タイラー、ダライ・ラマ、アン・マレー、ボブ・エズリン、パトリシア・E・パーソン、トム・アーノルド、ウィリー・ネルソン、ファブ・ファイブ・フレディ、エメリル・ラガッセ、ミック・フリートウッド、キャロリン・ファイファー、デレク・シュック、チェイス・ウィリアムス、アンバー・ウィリアムズ、リンチェン・ダルロ、ハーブ・カーリッツ、ダニエル・ブールド、ディーン・フィアリング、ラリー・フォルジオーネ、マーク・ターベル、マイケル・ニスチャン、ピノ・ルオンゴ、ケイラ・ウィリアムズ、カーター・ウィリアムズ、タイラー・マクダニエルズ


映画『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』

■STORY
大学卒業後ロサンゼルスへと移ったゴードンは、チェックインしたホテルで“たまたま”ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリクスらと知り合い、なりゆき任せに音楽マネジメントの道へ。ピンク・フロイド、ルーサー・ヴァンドロス、テディ・ペンダーグラス、アリス・クーパーらをスターに育て上げ、エメリル・ラガッセのような“カリスマシェフ”を誕生させるなど、天才的マネジメント手腕を発揮する。
快楽主義的イケイケドンドンの70年代から、本当の家族にあこがれる仏教徒となった現在に至るまでの足跡を、笑いあり涙ありの貴重なアーカイブ映像を交えて辿ってゆく。
・HP:http://www.supermensch.jp
・Twitter :@shepgordon_docs https://twitter.com/shepgordon_docs
・Facebook: https://www.facebook.com/shepgordondocs/

監督:マイク・マイヤーズ 製作:ベス・アーラ 編集:ジョセフ・クリングス 
音楽:ジョン・フーリハン / ウィラ・ユーデル 共同編集:ブラッドフォード・コールマン 
共同製作:ステフ・チン アン=カリン・エデルブロック・フォッグ
86分 | アメリカ| 2013年 | HD | 英語|日本語字幕 |アメリカンビスタ|5.1ch.
(c) 2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC. All Rights Reserved. 
配給 ピクチャーズデプト 提供 ソニー・ミュージックエンタテイメント

◆『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報