【インタビュー】Rayflower短期連載第二弾、IKUOが語る「同じベース演奏は2度とない」

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■結局、人レベルですよね。何百人だろうが何千人だろうが
■1人1人がいろいろな感情を持って観に来るわけですから

──Rayflowerってやんちゃなロック魂を持ちながら成熟した大人の魅力も兼ね備えているのがスペシャルだと思うんです。

IKUO:その通りだと思います。大御所が集まったバンドだと思われるとフレッシュさがないみたいだから、そう思われるのはどうなの?って。僕がやっているもうひとつのバンド、BULL ZEICHEN 88は自分がプロデュースとアレンジを手がけているラウド系バンドで、完全に自分の好きな音楽をやっているんですけど、Rayflowerには自分のテイストとは違う曲もある。例えば「Garbera」のようなメロディの曲は僕は書かないけれど、そういう曲を演奏する楽しみがあるんです。BULL ZEICHEN 88で僕が作るのは複雑な構成の曲ばかりなのでベースには制限があって、でもRayflowerの曲はシンプルなので逆にやりたい放題弾ける。

──IKUOさんがRayflowerに書いている曲も複雑ではありませんよね?

IKUO:はい。シンプルな曲を作っています。それぞれのメンバーの個性を考えながら作っているので。

──やりたい放題かつRayflowerの曲の魅力や演奏の迫力がまっすぐ伝わる今回のライヴ盤はRayflower初心者にもオススメですね。

IKUO:ホントそうですね。僕、TOTOっていうバンドが大好きなんですけど、ギターのスティーヴ・ルカサーは同じソロを2度と弾かないんですよ。その残念さは経験してますが……。

──ライヴに行って「え? あのフレーズ弾いてくれないの?」って思うことありますよね。

IKUO:そうそう。でも、今はスティーヴ・ルカサーの気持ちがよくわかるんです(笑)。「じゃあ、スタジオ音源聴いてればいいじゃん? ライヴは別モノでしょ?」って。だから、あの時代のライヴアルバムって楽しいんだと思うんです。今の時代、マニアックなアイテムかもしれないですけど、いきなりライヴ盤から聴いても面白いんじゃないかな。

──では、すでにスタートしているツアー<Rayflower TOUR 2016 〜Bloom Moment〜>についてメッセージをお願いします。

IKUO:前回のツアーをやって「楽しかったから、もう1回やろうよ」っていう気持ちがあって組んだツアーでもあり、その時にRayflowerを観れなかった人にも観てほしいという気持ちがいちばんデカいですね。ライヴ盤をリリースしてのレコ発ツアーではありますけど、今回はRayflowerの歴史も見える内容になると思います。だから、古い曲もやるかもしれないし、デビューから現在までの集大成ライヴになるんじゃないかな。

──それこそライヴアルバム『Tour 2015 〜Color&Play〜@品川ステラボール』を経た先のRayflowerが観られるわけですもんね。

IKUO:前回、来てくれた人にとってもまた違うライヴになると思うし、初めて観に来る人には「Rayflowerって、こんなバンドなんだ」っていうのが分かりやすく伝わると思います。ライヴは生き物だから、何より自分が楽しくないとお客さんに届かないじゃないですか。ステージはもちろん、メンバーとご当地のゴハンを食べたりしてワイワイするのも個人的に楽しみですね。当たり前のことかもしれないけど、俺たちのようなバンドにはすごく大事なことだと思うので。

──では、最後にIKUOさん自身がRayflowerのライヴを通じてメッセージしたいと思っていることは?

IKUO:やっぱり音楽の持つパワーですかね。“こうしたら喜んでくれるかな”とか、そういう予定調和的なものはどうでもよくて、その場にしかない空気の中、その日にしかできないライヴをしたい。だって、その日のその時間に一緒にいてライヴを楽しむって奇跡的なことじゃないですか。

──確かにそうですね。

IKUO:たまたま観に行ったライヴかもしれないし、でも、そこで何かを持ち帰ってくれたらって。Rayflowerのライヴはその人の人生のほんの一部分だと思うんですど、“良かったね”って思ってもらえたら、残した功績は大きいと思う。結局、人レベルなんですよね。何百人だろうが何千人だろうが、1人1人がいろいろな感情を持って観に来るわけですから、楽しく演奏していることが伝わって、何か残せたらこれ以上のラッキーはないと思いますね。

取材・文◎山本弘子
撮影◎Hiro Sato

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■ライヴCD『TOUR 2015~Color & Play~ @品川ステラボール』

8月24日リリース
【通常盤・2CD】LNCM-1156~7 3,800円+税
【Loppi・HMV限定盤・2CD+DVD】LNZM-1153~5 5,800円+税
*デジパックパッケージ仕様(通常盤、Loppi・HMV限定盤 共通)
●CD収録内容:バンドとして更なる大きな飛躍を遂げた<Rayflower TOUR 2015〜Color&Play〜>より、2015年11月6日(金)品川ステラボールでのLIVE全20曲を完全収録
●Loppi・HMV限定盤 DVD収録内容:全国9都市にて行われたTOUR 2015 ~Color &Play~ライブ映像も織り交ぜたファン必見のドキュメンタリー作品

■<Rayflower TOUR 2016 ~Bloom Moment~>

2016/08/24(水)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
18:30open/19:00start ※SOLD OUT
2016/08/27(土)名古屋E.L.L
17:15open/18:00start
2016/08/28(日)大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
16:45open/17:30start
2016/08/30(火)岡山 IMAGE
18:30open/19:00start
2016/09/01(木)福岡 BEAT STATION
18:30open/19:00start
2016/09/06(火)金沢 AZ
18:30open/19:00start
2016/09/07(水)長野 CLUB JUNK BOX
18:30open/19:00start
2016/09/21(水)仙台 darwin
18:30open/19:00start
2016/09/28(水)神戸 チキンジョージ
18:30open/19:00start
2016/09/29(木)京都 MUSE
18:30open/19:00start ※SOLD OUT
2016/10/13(木)札幌 cube garden
18:30open/19:00start
2016/10/20(木)東京 赤坂BLITZ
18:00open/19:00start
▼チケット
スタンディング前売:¥5,000-/当日:¥5,500- (税込)
※入場時ドリンク代別途必要 ※未就学児入場不可
一般発売:2016/6/26(日)AM10:00~

■ライヴCD『TOUR 2015~Color & Play~ @品川ステラボール』リリース記念イベント

08/26(金)19:30〜 名古屋 HMV栄店/トーク&握手会
08/29(月)19:30〜 岡山 HMVイオンモール岡山/握手会
08/31(水)19:30〜 福岡 HMV&BOOKS HAKATA/トーク&握手会
09/20(火)19:00〜 仙台 HMV仙台 E BeanS/トーク&握手会
09/27(火)19:30〜 兵庫 HMV三宮VIVRE/トーク&握手会
10/12(水)18:30〜 札幌 音楽処/トーク&握手会
10/17(月)19:00〜 東京 HMV&BOOKS TOKYO/トーク&握手会

◆Rayflower オフィシャルサイト
◆Rayflower オフィシャルYouTubeチャンネル
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