【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.10「ねぷた祭り」

夏真っ盛りです。暑さが苦手なので何とか快適に過ごせるように工夫しています。まず部屋を冷房できんきんに冷やします。テーブルに大量のスイカと大量の茹でたとうもろこしを用意して、ピンク・フロイドを聴きながら一気にたいらげます。食い終わったらジョッキのコーラでまったりします。この時「US AND THEM」なんかがかかっていたら最高です。

この文がネットに流れるのは8月中旬頃だと思われますが、書いているのは7月中旬です。自分の気分が一年で一番盛り上がる時期です。あと10日あまりで大好きな故郷の祭り、ねぷた祭りが始まるからです。地元では囃子の笛や太鼓の練習の音がいろいろな方向から聴こえてくる頃だなと思うと、今すぐにでも弘前に帰りたくなります。今年はどんなねぷたが出るのかなと楽しみでわくわくします。この血が騒ぐ感じを津軽弁で「じゃわめぐ」と言います。人間椅子の「ねぷたのもんどりこ」という曲の歌詞にも出てきます。

しかし、この文を皆さんが読んでいる頃にはもうねぷた祭りが終わっています。自分の心は抜け殻同然のようにしょんぼりとしていることでしょう。「大好きなねぷたが終わってしまった」「大好きなねぷたまであと一年もある」と寂しい気持ちでいっぱいのはずです。毎年そうなので分ります。すぐお盆があり、それを過ぎると秋になり、あっという間に長い冬がやって来ます。

今回はピンク・フロイドのおすすめ盤ですが、まずは地球規模で大ヒットした『狂気』を買わなければいけません。勿論気に入ると思うので、続けて『おせっかい』『炎』と聴いてこの夏を快適に過ごしてください。

いつもの年は祭りの後の空虚な日々をパチンコで穴埋めするのですが、今年はライブが続くので気が紛れそうです。






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