【インタビュー】BAND-MAID、“ハードロック×萌”のフルコースをお届け

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■一生忘れられないぐらい感動しました

――BAND-MAIDはFacebookがキッカケで人気がついたということなんですが、そういう現象が起きることは想像していましたか?

MIKU:まったく想像してなかったです。Jrock-RadioさんがFacebookページにBAND-MAIDの「スリル」という曲のMVをアップしてくださったんですけど、私たちは誰もそのことを知らなかったんです。

SAIKI:Twitterのフォロワー数がガンと伸びて、気づいたら英語のアカウント名の人たちばっかりで。

MIKU:最初はのっとられたのかと思いました(笑)。

KANAMI:でも、YouTubeの再生回数も増えてたんですよ。「なんでだろう?」って調べたら、紹介してくれていて。

AKANE:2週間で200万回再生みたいな。超ビックリでした。

MIKU:BAND-MAIDは世界征服を目標に結成したバンドだったのでホントに嬉しかったですね。そのことで海外に私たちの存在が知られるようになって。

SAIKI:ラッキー!って。

――それでシアトルで開催された日本カルチャーの祭典<SAKURA-CON>に出演したり、5月27~29日にロンドンで開催されるモダンポップカルチャーイベント<MCM COMIC CON>に出演するようになるんですね。

SAIKI:そうですね。シアトルは今までのお給仕の規模では最大でした。3,000人ぐらい見にきてくださって。

MIKU:そんな規模の会場だなんて知らなかったんですよ。小さな特設ステージで演奏するのかと思ってた。歓声もすごくて気持ち良かったですね。

SAIKI:日本とはまた盛り上がりが違うんだよね。

MIKU:そうなんですよ。BAND-MAIDはお給仕中に“おまじない”っていうのをやるんですが、「私が“萌え萌え”って言ったら同じようにやってください!」ってコール&レスポンスで盛り上がるんです。みんな大声で“萌え萌え!”って言ってくれて、日本だと恥ずかしさもあるのかなと思うんですが、何のためらいもなく、叫んでくれて。自分たちをすごく成長させてくれたお給仕でしたね。

AKANE:一生忘れられないぐらい感動しました。

――では、そんなBAND-MAIDのメジャーデビューミニアルバム『Brand New MAID』について紹介してください。ハードでメロディが立っていて痛快な曲が揃っていますが。

SAIKI:ミニアルバムとしては3作目であり、結成3年でこれまでライヴでやってきた曲のいいとこどりをした1枚になっていると思います。アルバムを作る前にメンバーと「欲張りにいこう!」って話して。

MIKU:今までの曲の進化系だったり、よりBAND-MAIDを強く打ち出した聞き応えのあるアルバムにしたかったんです。今の私たちを詰め込んだ1枚になりました。

MISA:世界に発信できるという意味でタイミングも良かったので一歩を踏み出せるアルバムになったらなと。

MIKU:最後に収録されている「alone」という曲がリード曲なんですが、ある意味、私たちの3年間の集大成で。

SAIKI:作詞、作曲を自分たちが手がけているんです。やっと認められたというか。

MIKU:今までも作ってたんですけど却下だったんです。

――では、ぜひ、「alone」制作時のエピソードを。


MIKU:まず、こんな曲がいいっていうのを私とサイちゃんがかなみんちょに伝えることから始まって。

SAIKI:大まかなイメージですけどね。こういうフレーズを入れてほしいとか。

KANAMI:切ないメロディの曲がいいと言われたのでPCでトラックを作りました。構成に関しては「Aメロのテンポをもっと落としたい」とか意見をいろいろいただきつつ「じゃあ、こういう感じはどうですか?」って。ドラムとベースは軽く打ち込むんですけど、2人の手グセもあるので、あとはお任せする感じですね。

MIKU:歌詞はサイちゃんと共作ですね。今までのBAND-MAIDは強気な女性像が描かれている歌詞が多いんですけど、「alone」では女性の弱いところも含めて表現したいってサイちゃんに言われて書きました。「ここは違う」ってダメ出ししてもらって、また書き直してメンバーに見せて。

――ということはBAND-MAIDの中では初めて恋をした女子の切なさ、弱さも出した曲なんですか?

MIKU:そうですね。弱さだったり、疑心暗鬼になっている気持ちだったりとか。あと、この曲ではツインヴォーカルをいつも以上に前に出していて私がオクターブ上を歌っています。

――リード曲にして新境地?

SAIKI:ホント、そうですね。

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