【HiNDS短期連載】Vol.6最終回「HiNDS 初来日。超エンジョイ東京滞在記」

まずは更新が遅くなって申し訳ありません！前回「次回は来日直前！HiNDSのライフスタイルやファッションをテーマにお届け」と堂々予告してしまいましたが、予定を変更して今回が最終回となることをお許しください！また近いうちにきっと、新たな形でHiNDSの近況をお伝えできればと思っております！

ということで今回は、大盛況のうちに終了したHiNDSの初来日レポートと彼女たちの素顔を振り返ってお伝えします。

「日本であなたたちの音源をリリースしたいんだけど」と初めてメンバーにコンタクトを取ったのが昨年4月13日頃。彼女たちから来たメール返信の最後には「We Want Go To Japan!!」、それからちょうど一年後に初来日が実現しました

北アメリカ・ツアーを終え、地元マドリードにいたのが約1週間、荷物をほどいてまたすぐ荷造り。4月15日のお昼過ぎにロンドン経由で日本に到着しました。

日本に来るまで、もっとブレードランナーみたいな近未来的な都市を想像していたらしいのですが、人が多いのに街にはゴミも落ちてなくて清潔だし、見るもの全てが新鮮に映ったそうです。特に、渋谷のスクランブル交差点近くに宿泊していたこともあり、ご多分にもれず交差点で記念撮影。滞在初日から、時差ぼけをものともせずに飛ばしました。

今回の来日で一番楽しみにしていたのは何と言っても＜SUSHI＞。USツアーでも、世界中のどこにいても、毎日一度は＜SUSHI＞を食べていたらしいのですが（果たしてそんなに気軽に手に入るようになったお寿司の偉大さよ）。到着早々、お腹すいた～と回転寿司に、街に繰り出し超盛り上がり。海外のお寿司とどこが違うかと言うと、どうやら＜しゃり＞みたいです。たぶん向こうのはもっとぱさぱさしてるみたい


そしてこの夜、彼女たちの滞在中の食生活の方向性を決める新たな出会いが待ち受けていたのです、割と大人数だったので、みんなで一緒に入れるお店をさがして渋谷を徘徊してたら、目の前に＜RAMEN＞屋さんが。そこで＜GYOZA＞の虜になった彼女たちは、滞在中他の日本食には目もくれず、その後幾度も＜GYOZA！！＞を連呼したのでした。


翌日からはプロモーションで目まぐるしい毎日でしたが、できるだけ仕事しながら遊んでもらおうと思い、取材でKARAOKEに行ったり、古着屋さん覗いたり、プリクラ体験したり、合間合間で日本を愉しむ事が出来たと思います。


取材初日、4月16日は2016年のレコード・ストア・デイだったので、HiNDSの事をずっと応援してくださっている原宿の『BIG LOVE RECORDS』におじゃましてDJ。4人で2台のコンピューターの前にわらわら並んであれやこれやかける曲を選ぶのですが、ガレージだけじゃなくてリアーナとかロードとかメジャーなものもセレクトしていたのが意外でした。ビール片手にお客さんと大盛り上がりしてこの日は終了。



それからひたすら続く取材攻勢。このバンドが凄いところは、どれだけたくさんの取材を受けて、それが同じ質問の繰り返しだったとしても、できるだけ違う角度から答えるようにしていて、同じ答えを繰り返すだけは絶対にやりたくない、と考えているところです。

これだけの数の取材を受けていながら1問1問丁寧に答える事は意外と難しいのです。でも、それが彼女たちのポリシーなんですよね。＜やりたいようにやる＞けど＜その責任は自分でとる＞。自分たちの発言が自分たちの未来を決める事をちゃんとわかってるのです


移動はいつも10人乗りのヴァンに乗って、朝はスタバの一番大きなサイズのアメリカーノでスタート。カフェインで目を覚ましながら車中でアンデルセンのサンドイッチとかスタバのキッシュとか、ファミマのおにぎり（ツナマヨ）とか。車が揺れてもお構いなしに腹ごしらえ。とにかく車中が静かになる瞬間がないのです。まるで遠足にでかけるKIDSみたい、女の子4人集まるとこーなるなーの見本そのまんま。



そして一番大切なライブのお話です。今回は渋谷タワーレコードのインストアを含め、全部で3本のライブをやりました。

17日の渋谷タワーのインストアが日本で初めてのHiNDSがライブになりました。開場が遅れてみなさんをお待たせしてしまってすみませんでした。実はこの日はいろんなトラブルがあってそれを解決するのに奔走していたのでした。

お昼にJ-WAVE＜TOKIO HOT !＞に出演してからタワレコに移動。何本か取材を受けてGYOZA(王将)で、腹ごしらえしてサウンドチェック、の段になって、どうしてもギターの調子がおかしいのです。UK,EU.USを渡り歩いてきたバンドでしたが、電圧の問題とアンプの状態がなかなか調整できず、やっと音が出たのが開場時間を過ぎてから。ですので、実はこの日メンバーかなりナーバスになってました。

日本で初めてのライブで、お客さんとの距離の測り方とか、始まるまで少し不安だったかもしれません。でも、いざ演奏をスタートしていつものHiNDSになるまではあっという間でした。盛り上がって予定になかったアンコールもやっちゃいました。


翌日4月18日は新代田FEVERにてライブ。メンバーはこの公演がSOLD OUTしたと言うニュースを聞いた時、とてもとても喜んでました。「初めて行く国で300人もの人たちが自分たちのライブを観に来てくれるなんて夢みたい！」

この日はリハーサルも順調に進み、完璧な環境でライブを行う事ができたとのことで、後日、HiNDSのライブ歴の中でも歴史に残る良いライブだったと言ってました。会場を埋め尽くした超満員のお客さんも満足していただけたのではないでしょうか。

ライブ終了後、4人がステージから降りてきてファンのみなさんといつまでも写真撮ったり、サインしたり、お喋りしたり、踊ったり。ライブの時間より長い間フロアで過ごしてた気がします

HiNDSはどこの国にいっても、どんな時でも、ファンのみなさんと過ごす時間をとても大切にしてます。ライブ終わりで疲れてても、お客さんと過ごす時間が彼女たちに力を与えてくれるのですね

私見ですが、私が今まで仕事をしてきたいろいろなアーティストの中でも、HiNDS程ファンを大切にしているバンドはいない気がします。昔からの友達みたいにファンのみんなに接する彼女たちは本当に素晴らしいと思います。

こちらは4月18日新代田FEVERのセットリスト





そして、日本での最終公演は、急遽開催が決定した渋谷CIRCUS　Sign Magazine presents＜Rock’n’Roll Circus＞、こちらも見事SOLD OUT。超満員の会場で最高のライブを魅せてくれました。

HiNDSのツアーポスターはスペインのレーベルメイトMiqui Brightsideが作ってくれているのですが、こちらのJapan Tourのポスターも彼の手によるものです。


今回、1週間ほどメンバーと一緒に行動して思ったのは、このバンドは見事に腹がくくれてるなって事。自分たちが予想しないスピートで世界中に名前が知れ渡っていく中で、女の子で、若くて、楽器がうまく弾けるわけじゃなくて、そんな彼女たちが出来る事は『やってやろうじゃない』。この気持ちだけが彼女たちをここまで運んできたのだと思います。

スペイン語が母国語だから、英語を話せるようになるのはやっぱり大変な事。アナが言ってたのは、ただでさえ女の子で、、とか言われて大変な事が多くて、英語が話せないと同じ土俵に立てないでしょ、だからくやしいからおぼえたのよ。

マドリードから遠く離れた日本で、自分たちのバンドをこんなに暖かく迎えてくれるファンのみなさんに直接会う事ができたHiNDSはたくさんの素敵な思い出をもって無事帰国しました。なるべく早くまた日本に戻ってきたいと言い残して。




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