【HiNDS短期連載】Vol.1「18カ月で世界を征服? HiNDSっていったいどんなバンド?」
Hola!(オラ!)スペイン語でご挨拶。マドリードからやってきた4人組のDIYガールズ・ガレージ・バンドHiNDS(ハインズ)からみなさんにこんにちはと初めまして。
3月2日にファースト・アルバム『Leave Me Alone』国内盤をリリースしたHiNDSは全世界で大ブレイク中の2016年最強最高の新人バンドです。
なぜみんながHiNDSの虜になってしまうのか。BARKSの連載を通して彼女たちを知っていただければきっとその秘密がおわかりいただけるはず。最終回までにはHiNDSのいない毎日なんて考えられないほど夢中になってしまうかも?ですのでご用心くださいね。
スペインのバンド、と言うだけでなんだかめずらしい?エキゾチック?なイメージを持つ方が多いかもですが、彼女たちはスペインで初めて世界的なブレイクを果たしたバンドなのです。全世界的な、という背景にはやはり英語で歌っていたことが大きかったかも。スペインは当然スペイン語なので、地元のバンドはみんなスペイン語で歌います。そんな中、英語で歌詞を書いて歌った彼女たちはそれだけで世界でブレイクする可能性をもっていたのです。だって英語圏とスペイン語圏を両方征服すれば地球の半分を手に入れたみたいなもの。ここにもHiNDSの人気が拡散していった理由がありそうです。
それよりなにより、一番の理由はそのスタイル(音楽も、人生も、)。女の子たちが自分たちのやりたい事を夢中にやっている時は本当に無敵で、そんな彼女アティテュードは最初から今に至るまで全く変わらないのです。
HiNDSのスタートは2011年のアナとカルロッタの出会いにさかのぼります。お互いのボーイフレンドが友人だったことから仲良くなりました。やがて失恋してしまい(どちらかが?)ギターを抱えて傷心旅行。2人で海岸でボブ・ディランやベルベット・アンダーグラウンドやらを歌ったところが原点です。暫くはカバーをやっていましたが、2013年頃から自分たちの好きな曲は自分たちで作りましょ、と作曲活動を本格的に始めます。
翌14年の3月にお馴染の"Bamboo" と "Trippy Gum"を2人でレコーディング。これはカルロッタがドラム叩いてアナがベース弾いてるのです。まだこの頃は”Deers”とバンドは名乗っていました。6月にbandcampに音源をアップすると、間もなくイギリスの老舗音楽誌『NME』や権威ある新聞『ガーディアン』で絶賛され、その瞬間に2人未来は予想もしない方向に向かって走り出しました。
そしてこの頃、バンドのメンバー探しをスタート。以前からの友人アデはギタリストだったのですが、アナとカルロッタがベースをアデにプレゼントしてベーシストとなり、友人を介して知り合いだったアンバーをドラムに迎え入れ、4人のメンバーが揃いました。最初から、女の子、気の合う友だちであること、これがメンバーを選ぶときに一番大切にしていた事でした。
そして、4人のメンバーになってなんと4度目のライブをロンドンで行い、5度目のライブはベルリン等、このひと夏で彼女たちは大きく成長していきました。実際ロンドンでのライブの際にはUKのお馴染のバンド、パロマ・バイオレッツやヴァクシーンズの面々が応援に駆け付け、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーにも激励され、20回目のライブでリバティーンズの前座を務めるなんてシンデレラ・ストーリーが始まったのです。
2015年に入った直後、同名のバンド既にいた事でバンド名をDeers(シカ)からHiNDS(雌シカ)変え新しいスタートを切ります。それから何が自分の身に起こっているか分からなくなるほど人気が加速。結成当時は4人とも大学に通っていたのですが、もちろん通う間もなし。
ヨーロッパ各国はもちろんのこと、アメリカ、オーストラリア、タイ、香港等、ワールドツアーをスタートし初めての国を回るだけでなくスペインのプリマベーラやイギリスのグラストンベリーはじめ世界中のフェスにも参加。
今年も間もなくアメリカ、テキサス州オースティンで行われるSXSW(通称サウスバイ)に出演しますが、昨年は何と4日で16回のGIGをこなしアメリカでの人気に火をつけました。
4人でスタートしてから18カ月。驚くほどのスケジュールの合間を縫って完成させたファースト・アルバム『Leave Me Alone』。そのリリースによって世界中にその存在感を示したのです。
彼女たちのモットーは、“Nuestras mierdas, nuestras reglas”(Spanish)⇒“Our shit, our rules”(English)”⇒やりたいようにやる”⇒まさにアルバム・タイトル『Leave Me Alone』(ほっといてちょーだい)。だれにも邪魔させず、やりたいように音楽を楽しむ彼女たち。
次回はアルバム『Leave Me Alone』についてお届けします!
HiNDS Debut album『Leave Me Alone』
XSCP-5 \2,200(no tax)
Release from RED Project / Sony Music Entertainment
・初回生産分にメンバー(カルロッタ)によるイラスト・ステッカー2種封入
・日本盤のみのボーナス・トラック2曲収録
1.Garden
2.Fat Calmed Kiddos
3.Warts
4.Easy
5.Castigadas En El Granero
6.Solar Gap
7.Chili Town
8.Bamboo
9.San Diego
10.And I Will Send Your Flowers Back
11.I'll Be Your Man
12.Walking Home
13.Trippy Gum*
14.When It Comes To You(dead ghosts cover)*
*Bonus track for Japan
『Leave Me Alone』完全生産限定来日記念盤
※アナログLP:完全生産限定来日記念盤
HiNDS Debut album 『Leave Me Alone』
2016年4月6日発売
XSJP-1 \3,250(no tax)
※ダウンロードコードは入っていません
Release from RED Project / Sony Music Entertainment
・メンバー(カルロッタ)によるイラスト オリジナル・ペーパー・バッグ仕様
・クリア・ピンク・カラーヴァイナル
・日本盤のみのボーナス・トラック1曲収録
Side A
1.Garden
2.Fat Calmed Kiddos
3.Warts
4.Easy
5.Castigadas En El Granero
6.Solar Gap
Side B
1.Chili Town
2.Bamboo
3.San Diego
4.And I Will Send Your Flowers Back
5.I'll Be Your Man
6.Walking Home
7.When It Comes To You(dead ghosts cover)*
*Bonus track for Japan
<HiNDS『Leave Me Alone』 Live in Japan>
@東京・新代田FEVER http://www.fever-popo.com/
Open 18:30 / Opening Act 19:00 / Start 20:00
チケット:前売り¥5,500/当日¥5,800(ドリンク代別)
ローソンチケット(Lコード:72493)、e+、FEVER店頭
※Happy Under 20:4月18日公演当日、FEVER店頭にて20才以下の方は500円のキャッシュバックを実施入場時に年齢確認のできる証明書(ID)をご持参ください
◆HiNDSオフィシャルサイト
◆HiNDS Twitter
◆【連載】スペイン発DIYガールズ・バンドHiNDS短期集中連載~Don't Leave Me Aloneまとめページ
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