N.W.A.、殿堂入りでジーン・シモンズに反論
ロックの殿堂入りしたN.W.A.が、金曜日(4月8日)開かれたセレモニーのスピーチで、最近「ラップが死ぬのを楽しみにしている」と発言していたキッスのジーン・シモンズの名を出し、「ヒップホップは永遠にあり続ける」と明言した。
◆ジーン・シモンズ画像
ケンドリック・ラマーからの紹介後、ステージに上がったMC・レンは、こう話した。「ロックの殿堂入りに感謝したい。俺のグループ、ドレー、キューブ、イェラ、とくにイージーに感謝したい。彼のヴィジョンがなければ、俺らは今夜ここにいなかっただろう。両親、妻のヤスミン、子供たちに感謝したい。俺らより前にフォーミュラを築いた全ての偉大なヒップホップ・グループへ感謝したい。俺らやヒップホップ・カルチャーにインスピレーション、大きな影響を及ぼした。彼らへ感謝したい。ファンのみんなに感謝する。それと、これは言っておきたい。ミスター・ジーン・シモンズへ、ヒップホップは永遠にここにあり続ける! 慣れてくれ! 俺らはここにあるべきなんだ!」と話したという。
また、N.W.A.に限らず、ヒップホップ・アーティストがロックの殿堂入りすることに違和感や反感を持つ人もいるだろうが、アイス・キューブは「質問だ。俺らはロックンロールなのか?」とオーディエンスに問いかけ、「俺はこう言うね。君らは完全に正しい。俺らはロックンロールだ」と話した。
「ロックンロールは楽器じゃない。音楽のスタイルでさえない。ロックンロールはスピリットだ。それはブルースからジャズ、ビバップ、ソウル、R&B、ロックンロール、ヘヴィ・メタル、パンク・ロック、そうだ、ヒップホップにまである。俺らを結びつけるのはそのスピリットだ。ロックンロールとは、先人に従うのではなく、音楽や人生で自分の道を切り開いていくことだ。それがロックンロールであり、それが俺らだ」
Ako Suzuki
この記事の関連情報
キッスのバイオグラフィ映画、新たな監督と最終交渉?
【俺の楽器・私の愛機】1687「やっと手に入れた銘機」
エース・フレーリー、キッスのメンバーたちは「金持ちになったことでバラバラに」
ジーン・シモンズ、エース・フレーリーとピーター・クリスに「厳しくしなかったことを後悔」
ジーン・シモンズ、ソロ・ツアーでは「マネージャーなし。ギター・ピックだけ持って現れる」
ポール・スタンレー、ジーン・シモンズとは「毎日のように連絡取り合ってる」
ポール・スタンレー、キッスのアバターは「以前見せたものとは別ものになる」
ジーン・シモンズ、ジミー・ペイジから褒められ、倒れそうに
ジーン・シモンズ、キッス後初の公演でトミー・セイヤーと共演