【インタビュー】植田真梨恵、新曲「スペクタクル」で「前を向く気持ちだけを形に」
■この1曲ができれば死んでもいい
■と思える曲を作って残していきたい
──では、カップリングの「カレンダーの13月」。これは「スペクタクル」とはまた違った、とても繊細で美しい楽曲ですね。
植田:この曲のそもそものきっかけは、2013年1月に東京と大阪で開催した<カレンダーの13月>というワンマンライヴなんです。2012年の間、毎月1曲ずつ楽曲を作って、その月にだけ演奏する“12ヶ月間続きものの曲企画”をやったんです。その総まとめとして、年が明けて2013年1月に12曲をぜんぶ続けてお届けしたのが<カレンダーの13月>というワンマンライヴで。その時に、たとえば漫画とかでも番外篇的に続きが描かれたりするじゃないですか。そういう1曲を作りたいなと思って。幻のというか、本当はないんだけど、カレンダーの12月の続きの13月を書いてみた1曲です。
──アレンジを手掛けた大楠雄蔵さんには、何か具体的にオーダーをしたんですか?
植田:これは、冬っぽい、しっとりとしたシンプルなバラードアレンジでお願いします、と。とてもシンプルなお願いで、バッチリの雰囲気で上げてくださって。そのアレンジがめっちゃよかったですね。大楠さんとは、アルバム『センチメンタルなリズム』(2012年リリース)の「メリーゴーランド」と「愛おしい今日」以来だったんですけど、めっちゃはまって嬉しかったですね。
──そしてもう1曲の「ソロジー」は、シングル恒例となっているアコースティック曲。今回は歌とピアノの伴奏によるもので、シンプルですがとてもディープな思いが込められた曲ですね。
植田:曲自体はとても若い時に書いていて。歌も、今よりももっともっと前に録っているんです。シングル「ザクロの実」に収録した「朝焼けの番人」の時に、一緒にグランドピアノで録ったものをそのまま収録しているので。今の私の歌とはまた違うヴォーカルになっているんじゃないかなと。この曲はすごくマネージャーさんが好いてくれている1曲で、私もなかなかこういう曲は今は書けないなと思いながら、久しぶり聴いてみたんですけど、よかったですね。
──今は書けないですか。
植田:最初に歌詞を書いたのが18歳になりたての頃だったんですよ。当時ならではの不安定さみたいなものが、好きとかだけではなく、入っているので。
──少し大人になった自分からすると、そういった自分の変化も見えてくる。
植田:そうですね。自分の周りの女子高生の子と喋ることがたまにあったり、妹も女子高生なので思うんですけど、あの頃って独特ですよね。すごいかわいいし、無敵のパワーを持っているし、大好きなんです。
──その年齢ならではのものがある?
植田:たぶん、自分のワールドがすごく広がる年齢なのかなと思います。当時私も、大阪に出てきて3年目とかで、曲を書き進めるのが楽しくなっている頃だったと思うし、焦っている時でもあったと思うし、その密度の濃さが表われている1曲だなと思うんです。だからすごく、この曲を聴いた時に、今の私自身に対して、“おい!”と思いましたね。今ももちろん心がけてはいたんですけど、“もっと身を削るような1曲を書けよ”って気づかされたりしましたね(笑)。
──思いの濃さということでは、ラヴソングとして相手への所有感とでもいうか、強烈な思いがあるように感じるんですが。そういうことも当時ならではのものなんでしょうかね。
植田:所有感、ありますかね。全然そんなこと今も思ってなかった(笑)。そうかぁ、そうなんですねぇ。それは未だに気づいてないところでした。たぶん、気づいてない部分がいっぱいあるんですよ。自分の曲のキャラクターであるとか、持っている潜在的な意識に、同然すぎて自分では気づいてないところがありすぎて。そう言われると、すごい勉強になります(笑)。
──そのくらい自分が写ってしまっているということですね。この「スペクタクル」が2016年の第一弾シングルとなりますが、2015年は濃い1年を過ごしてきて、ここからさらにどうしていきたいかというのは見えてきましたか。
植田:こうしていきたいというのは頭の中にはあるんですけど、上手に話せるかな。「ソロジー」の話でもしたんですけど、渾身の、この1曲ができれば死んでもいい、と思えるような曲を作って残していきたいなと思っているんです。私の要素のひとつではなくて、すべてをその1曲で歌えるようなものを作って届けたいなと、今すごく思っていて。
──なるほど。
植田:曲を作ることも楽しいですし、こうしたいっていうこだわりは年々出てくるんですけど。それを器用に出すのではなくて、曲を書き始めた頃の……なんて言ったらいいのかわからないまま形にしている感情だけの音楽というか、そういう部分をもうちょっとだけ思い出して曲を完成させられたら、初めて、技術的にも気持ち的にも両方がちゃんと形になるのかなと思うので。そういう感じで曲作りに取り組んでいきたいなと思ってます。
──表現する上での本質的な部分ですね。それにはやはり書き続けていくこと、なんですかね。
植田:日々闘っていることなのかなと思いますね。ちゃんと自分の頭で考えて、悩んで、逃げている部分から逃げずに一個ずつを片付けていくことができたら、きっとすごく大変だろうけど、私は成長すると思いますね。
取材・文◎吉羽さおり
■4th シングル『スペクタクル』
【初回限定盤(CD+DVD)】GZCA-4144 / \1,852+税
【通常盤(CD ONLY)】GZCA-4145 / \1,200+税
01.スペクタクル
02.カレンダーの13月
03.ソロジー
04.スペクタクル –off vo.-
05.カレンダーの13月 –off vo.-
<初回限定盤特典DVD>
植田真梨恵LIVE OF LAZWARD PIANO –青い廃墟-
2015.1.18 BIGCAT公演よりLIVE映像全7曲収録
1. a girl
2. 壊して
3. 心と体
4. 優しい悪魔
5. センチメンタリズム
6. ハルシネーション
7. 朝焼けの番人
<通常盤封入特典>スペシャル映像が見られるパスワード封入!
<特典A *タワーレコード限定特典>「植田真梨恵のひとりしゃべりCD~スペクタクルな展開で~ 」
<特典B>「スペクタクルの作り方~弾き語り用歌詞コード付きとジャケット案~ 」
【「スペクタクル」タイアップ】
日本テレビ系「バズリズム」POWER PLAY
KBC九州朝日放送「ドォーモ」1月度エンディングテーマ
■『スペクタクル』リリースイベント
1.17(日) 福岡・16:30~ タワーレコード福岡パルコ店
1.19(火) 大阪・19:30~ タワーレコード梅田NU茶屋町店
1.20(水) 名古屋・18:30~ 栄ナディアパーク アトリウムイベントスペース
1.23(土) 東京・14:00~ HMV & BOOKS TOKYO 7F イベントスペース
1.23(土) 東京・18:00~ タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
1.24(日) 大阪・14:00~ TSUTAYA EBISUBASHI 6Fイベントスペース
■<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned.">
OPEN 14:30 / START 15:00
■2016.1.16 (土) 福岡・Gate's 7【夜公演】
OPEN 18:00 / START 18:30
(問)キョードー西日本 092-714-0159
■2016.1.30 (土) 名古屋・ボトムライン
OPEN 18:00 / START 18:30
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
■2016.2.5 (金) 札幌・KRAPS HALL
OPEN 18:30 / START 19:00
(問)マウントアライブ 011-623-5555
■2016.2.7 (日) 仙台・retro Back Page【昼公演・追加公演】
OPEN 14:00 / START 14:30
■2016.2.7 (日) 仙台・retro Back Page【夜公演】
OPEN 17:30 / START 18:00
(問)キョードー東北 022-217-7788
■2016.2.11 (木・祝) 大阪・大阪市中央公会堂 中集会室
OPEN 17:30 / START 18:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
■2016.2.13 (土) 東京・東京キネマ倶楽部
OPEN 17:30 / START 18:30
(問)H.I.P. 03-3475-9999
TICKET:\4,000(税込/全自由/整理番号付)
入場時別途ドリンク代必要(大阪公演を除く)
全席自由 or スタンディング
※ステージプランにより、各会場座席配置・スタンディングのどちらかになります。
※整理番号順の入場となります。
未就学児入場不可
■<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned. "Special Edition!>
1st Stage OPEN 15:15 / START 16:30
2nd Stage OPEN 18:15 / START 19:30
(問)Motion Blue yokohama 045-226-1919(10:00~22:00)
TICKET:\5,000(税込/全自由席/整理番号付)
BOX席 ¥20,000+シート・チャージ ¥5,000(4名様までご利用可能)
飲食代別。お一人様一品以上のご注文をお願い致します。飲食代はお帰りの際にレジにてご精算ください。
小学生以上18歳未満のお客様は、保護者の方が同伴の上、1stステージのみご入店頂けます。
◆会場インターネット先行予約
2016年1月14日(木)AM11:00~ Motion Blue yokohamahttp://www.motionblue.co.jp/artists/ueda_marie/
◆会場電話予約
2016年1月16日(土)AM11:00~ Motion Blue yokohama
受付TEL:045-226-1919(受付時間11:00-22:00)
◆チケット一般発売日:2016年1月16日(土)
◆植田真梨恵 オフィシャルサイト
◆植田真梨恵 オフィシャルYouTubeチャンネル
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