【rankingbox】『スッキリ!!』でお馴染みのオネエ系映画評論家が選ぶ2015年上映のオススメ作品BEST3
2015年も多くの映画作品が公開されました。12月には今年最大の盛り上がりを見せた『スター・ウォーズ』シリーズ最新作が上映されるなど、シリーズものの新作や公開前から話題の作品が多かったように思えます。そこで情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)でもお馴染みのおネエ系映画コメンテーター・よしひろまさみち氏に、多くの作品の中から2015年を振り返ってもらい、これは今年絶対に見逃し禁物のオススメ作品をBEST3で紹介してもらいました!あなたのお気に入り作品はランクインしていたでしょうか?
【1位】『マイ・インターン』ナンシー・マイヤーズ監督
あたし、やっぱりこの監督好きだわ〜。というのも、彼女の作品には、基本的に善人しか出てこないの。悪を観るのも悪くないけど、やっぱりイイ人の話の方が気分いいじゃない!ということで、本年度No.1!働く女子&働きながら家庭を持つ女子には当然のことながら共感ポイントが多いし、仕事とはなんぞや、という問いにも答えてくれるの。そして、特にデ・ニーロおじさんが、今まで見せたことがない超優しいオヤジを演じていて、まるで執事級の三歩先行く気の利かせ方をみせるのはスマートね。老害っていわれるのがイヤな団塊世代にこそ観てもらいたい、老いの教科書のような作品よ。何度も観て反芻したい気分にさせられたわ。
【2位】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督
まさか、あのB級カルト映画シリーズが、こんな感動の超大作になってリブートするなんて誰が想像したかしら。しかもよ。砂漠を突き進んで、折り返して、戻るだけの2時間なのに、またとない興奮の連続ってどういうこと!?終末世界の描写もさることながら、深く掘り下げるととてつもなく深いところまで設定が完璧に決められているというのも、マニア受けバッチリ(その辺は、ファンのみなさんが根掘り葉掘り論じまくってくれているので、ググってみて。超おもろいわよ)。4Dで観ることの楽しさや、鳴り物入り、爆音上映など、上映側の創意工夫も試された作品。カルト的ながらも大ヒットしたことで、これからの興行を変えたかもしれないわね。
【3位】『恋人たち』橋口亮輔監督
まごうことなき、今年の邦画No.1の大傑作。いえ、ここ数年の中でも飛び抜けて上出来な群像劇だわ。橋口監督は本当に寡作な監督だけど、一作ごとに確実に先の地平を切り開いていて、ステップアップどころか大進化しちゃうのよね(それゆえに、精根尽き果てそうで心配)。そもそも日本映画ってハリウッドや韓流的なスペクタクルはそれほどお得意じゃないし、昔の日本映画が評価されたのって、こういう巷の人たちに焦点を当てた人間ドラマだったわけで。邦画全盛期の香りを感じつつも、今生きる人全てに通ずる静かな感動作に仕上げているところが素晴らしい。有名なキャストが出ていないのに、あっという間に過ぎ去っていく3人の日常140分弱。この体験は唯一無二だと思うわ。
(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
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