25万円のAstell&Kern AK320、私はこう使いたい

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その存在が明らかとなりネット上でも大きな反響を呼んだAstell&Kernの最新ハイレゾポータブルオーディオプレーヤーAK320の価格が、直販価格249,980円(税込)であることが発表された。

◆AK320画像

フラッグシップAK380の約半額という価格でAK380と同等のサウンドを入手できるというのは、間違いなくエポックメイクな出来事だ。当然ながらAK380よりも機能的に落ちる点はあるものの、いわゆるCD音源を聴くにおいてはむしろ理想的なスペックに見える。個人的には数多くのCDをリッピングし片っ端に聞きまくるという職種上、通常業務利用においてはDSD音源やハイレゾ音源を扱うことはほとんどない。それよりもCDに入っているサウンドをそのまま素直に再生してくれるサウンドクオリティと、それなりの容量を可搬性に優れた形態であれば、日々の普段使いに最強と考えていた。そういう状況でいえば、AK320はまさにドンズバ、これ以上も以下もない私にとっての理想的なスタンダード機となる。まさにメーカーの言う「新スタンダードモデル」に真正面からはまった状況だ。



これだけ価格を下げることができた要因は、AK380からのスペック見直しによる一つ一つの積み重ねによるものに違いない。ボディ素材をジュラルミンからアルミニウムに変更、背面パネルにカーボンを使用しないだけでも、大きくコストは圧縮できただろうし、DSDネイティブ再生に必要なチップと回路も丸々削減できる。内蔵メモリも256GBから128GBになっているが、アンドロイドOSの仕様上128GBまでしか対応しないところを、ふたつの128GBメモリを無理矢理ひとつの256GBストレージに認識させるような仕組みも割愛することで、コストを切り詰めているわけだ。

それでもAK320の存在がスタンドアローンになってしまわぬよう、AK380用オプションとの接続機能が担保された点もありがたい。更なるドライブ能力を獲得できるヘッドホンアンプAK380AMPや、PCを使わずにCD音源を直接リッピングできるAK CD-RIPPER、XLRバランス出力搭載により、ハイエンドオーディオシステムやパワードモニタースピーカーとの接続を可能にするCradleなど、次世代を見据えた優れた拡張性は、どこよりも先進性を発揮してきたAstell&Kernらしさが溢れるところだ。

Astell&Kern AK320は、直販サイト「アキハバラe市場」、及び全国主要家電量販店、オーディオ専門店にて、2015年12月18日(金)より発売開始となる。私は、AK380+AMPを可搬性に優れた屋内再生機として、AK320はジーンズのポケットで常に44.1khz/16bitを最高品質で再生するポータブル機として使い分ける日々を送りたい。

文:BARKS 烏丸

●Astell&Kern AK320 128GB
2015年12月18日(金)
直販価格 249,980円(税込)



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