好きな楽曲をイントロ、サビに自動分割してフレーズ単位で楽器演奏を楽しめるiPhone用音楽アプリ「Kittar」(キッター)

ポスト

シンプルな操作でフレーズ単位の楽器演奏を楽しめるiPhone、iPod touch向け音楽アプリ「Kittar」(キッター)の配信をヤマハがApp Storeで開始した。無料でダウンロードできる。

「Kittar」は、楽器を演奏したい人のための音楽アプリ。「あの曲のギターイントロだけ演奏したい」「苦手なフレーズだけを繰り返し練習したい」。そんなフレーズ単位での楽器演奏をシンプルな操作で楽しめるのが特徴だ。

iPhone内に保存された楽曲を指定するだけで、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビといった楽曲の構成を元に、「フレーズリスト」が自動的に作成される。これはヤマハ独自の楽曲構成解析技術によるものだ。

「フレーズリスト」はユーザーが自由に編集することも可能。直感的でシンプルな操作で、好みの部分で自由にフレーズが作成できる(iCloudに保存された曲、DRM保護された曲などは対象外)。


▲楽曲から自動でフレーズリストを作成、気に入らなければ自分で編集することも可能。

「お気に入りフレーズ」に登録すれば、自分の好きなフレーズをすぐに再生して楽しめるのもポイント。フレーズは楽曲を超えて登録できるので、複数の曲から苦手なフレーズを集めたオリジナル「フレーズリスト」を作成して、練習に活かすのもよさそうだ。

フレーズの再生は、楽器を演奏しながらでも使いやすい「フルスクリーンプレイヤー」を使用する。難しいフレーズをゆっくり再生したいなら「テンポ変更」、キーを変更して練習するなら「トランスポーズ(移調)」、同じ場所を繰り返して練習するなら「リピート」や、演奏したフレーズの少し前から再生する「カウントイン」を利用しよう。


▲お気に入りフレーズと、充実のプレーヤー機能を活用して練習の効率をアップ!

さて、実際に利用する際に気になるのが、自動的に作成される「フレーズリスト」の出来だろう。「そこで分割しちゃう?」なんてことは、機械のやることなので十分にありそうに思える。しかし、ここでポイントとなるのが、ユーザーが作成した「フレーズリスト」の情報や各フレーズの再生情報が、収集・分析され、「フレーズリスト」自動作成に生かされるということだ。

「Kittar」では、独自の統計処理を行うことで、人間の感性に合った、より自然で良質なフレーズデータを作成できる独自システムを採用。多くのユーザーが利用すればするほど、「フレーズリスト」の精度が高まり、複雑な構成の楽曲でも人間の感性にあった、より自然で良質なフレーズデータを作成する。これはなかなか期待できそうだ。

ちなみにこの「Kittar」は、「音楽情報プラットフォーム構想」の施策の1つとして提供されるもの。ヤマハは2014年1月に「SES(Smart Education System)事業推進室」を立ち上げ、「学び」を中心とした新たな音楽サービスの実現に取り組んでいる。その一環として、音楽に関する多岐にわたる情報の収集を行いビッグデータを形成し、同社外の企業や組織と友のその情報を活用することでこれまでにない新しい音楽サービスを生み出すべく掲げられたのが、「音楽情報プラットフォーム構想」だ。今後も構想に実現に向けてさまざまな取組を行っていくという。

製品情報

◆Kittar
価格:無料
対応機種:iPhone/iPod touch ※iPhone 5以降 iPod touch第5世代以降、iOS 9.0以降対応。提供開始日:2015年11月11日

この記事をポスト

この記事の関連情報