ニール・ヤング、禁断のぶっ飛び映画、ついに日本上陸
9月12日(土)より新宿シネマカリテにて、まさかの日本初公開を果たす映画がある。放射能コメディ映画『ヒューマン・ハイウェイ<ディレクターズ・カット版>』だ。
◆ニール・ヤング関連画像
この映画は、ニール・ヤングがバーナード・シェイキー名義で監督・主演を兼ねて1982年に発表した映画で、DEVOのメンバーが働く核廃棄物処理場で赤く光り、ガソリンスタンドで働く自動車修理工は夢の中で爆裂ライヴを開き、隣接するダイナーのウェイトレスは気まぐれで、コックは狂っていて、完成後に関係者が映画の内容について問われても皆「まったくわかりません」と答えたというとてつもない映画である。音楽はニール・ヤングとDEVOが担っている。
そんなぶっとび映画の公開に合わせ、ニール・ヤングの関連書籍が緊急発売されることとなった。
ひとつは、9月10日に発売となる「ニール・ヤング-グリーンデイル-」(発行:ジュリアンパブリッシング)だ。2003年にニール・ヤング&クレージーホース名義で発売されたコンセプトアルバム『グリーンデイル』をベースに描かれたオールカラーコミックスの翻訳書だ。ニール・ヤングの環境保護、政治、個人的責任感に関する変わることのないメッセージが綴られた作品である。
そして同日発売となる「ニール・ヤング 1945→2015 今日から明日へ」(発行・販売:河出書房新社)は、反骨のロッカー、ニール・ヤングの歴史と現在を集めた最新のムック本だ。湯浅学、松村雄策、五十嵐正、北中正和、大友博、直枝政広、中原昌也、青山真治、柴田聡子、山本精一、桜井鈴茂といった面々の寄稿とともにニール・ヤングに迫る情報満載のファン必携書となる。
最新アルバム『ザ・モンサント・イヤーズ』で、遺伝子組み換え食物を世界へと供給するモンサント社に真正面からかみついたニール・ヤングだが、『ヒューマン・ハイウェイ』では反核を題材としながらも何も考えずに日々を過ごす人間への警鐘を鳴らし、『グリーンデイル』では環境保護を痛烈に訴えており、一貫して社会問題に立ち向かい闘う様子が刻まれている。
「neil young’s greendale ニール・ヤング ―グリーンデイル―」
著者:ジョシュア・ダイサート(ライター)、クリフ・チャン(イラストレーター)、デイヴ・スチュアート(カラーリスト)
翻訳:椎名ゆかり
予価:本体2,000 円+税
原書:VERTIGO(DC Comics)
発行:ジュリアンパブリッシング
「ニール・ヤング1945→2015 今日から明日へ」
定価:1,300 円+税
発行・販売:河出書房新社
[内容]LAでニール・ヤングに会った! 『ヒューマン・ハイウェイ』会見記/ブリッジ・スクールの全貌/全作品解説/ゆかりの土地、人、車、モノ……ニール・ヤング大事典
映画『ヒューマン・ハイウェイ<ディレクターズ・カット版>』
監督:バーナード・シェイキー(ニール・ヤング)、ディーン・ストックウェル
出演:ニール・ヤング、ディーン・ストックウェル、DEVO、デニス・ホッパー、サリー・カークランド
オリジナル:1982 年、ディレクターズ・カット:2014 年│アメリカ│80 分│原題:HUMAN HIGHWAY
提供・配給:キングレコード
宣伝:ビーズインターナショナル
配給協力:アーク・フィルムズ
9/12(土)~9/25(金)新宿シネマカリテにて日本初上映レイトショー!大阪・第七藝術劇場、名古屋・シネマスコーレ、京都・立誠シネマ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開予定
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