Astell&Kern AK380、7月10日 ￥499,980（税込）で登場

Astell&Kernハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーの最上位モデルAstell&Kern AK380の発売と価格が発表され、6月26日より先行予約受付もスタートとなった。発売は2015年7月10日（金）、オープンプライスだが直販サイト「アキハバラe市場」での直販価格は\499,980（税込）だ。

◆Astell&Kern AK380画像

AK100の誕生とその大ヒットを基に、ハイレゾプレイヤーのトップブランドとして業界を牽引してきたAstell&Kernだが、ひとつのエポックメイクな出来事が、2014年2月に鮮烈に登場したAK240の誕生だった。他の追従を許さない鉄壁の完成度とプロダクトの魅力は多くのオーディマニアと音楽ファンをうち震わせたが、285,000円（税込）というこれまた他の例を見ない振り切れた価格に、垂涎の眼差しが世界中から注がれたのだ。

競合すら存在しない高嶺の花だったAK240だが、オーディオ関係者／スタジオ関係者／サウンド関連を生業とするプロフェッショナルの連中はこぞってAK240を愛用、あっというまにAK240は世界の市場を席巻することとなった。究極の完成度を突き詰め、設計を研ぎ澄まして完成されたAK240だけに、今もその牙城は崩れていないが、逆にAK240の上位機種が果たしてどのような形で誕生するものなのか、想像しにくいほどでもあった。


\499,980（税込）で登場するAK380は、プロオーディオの使用環境で求められる多くのニーズに応える形で機能を強化した、現在考えうる究極のデジタルオーディオプレーヤーだという。「PCM 32bit / 384kHz、DSD128（5.6MHz/1bit）のネイティブ再生」「より高度な音質調整を可能にするParametric EQ（20Band EQ/0.1dB）機能の搭載」「超低ジッター200Fsを実現するVCXO Clock（電圧制御水晶発振器）搭載」「DNLA機能を強化したAK Connect」「ディスプレイを広く活用できるメタルタッチセンサー・ホームボタン」など、全ての機能はプロオーディオのマインドを持って設計されている。

細かいスペックはオフィシャルサイトでご確認いただくとして、5月16日、17日に中野サンプラザで開催された＜春のヘッドフォン祭 2015＞では、サンプル機ながらAK380のサウンドを直接確かめる機会を得た。手元のAK240との聴き比べにおいて、サウンドの厚み、音楽が持つ熱量、アンサンブルが織りなす奥行き…あらゆる点で、私のAK240は敗北を認めざるをえない相当の実力を思わせる貫禄のサウンドだった。

各種専用オプションの発売も予定されており、専用アンプ、クレードル、リッピング専用CDプレイヤーなど、ポータブルの枠を超えた高い拡張性もAK380の魅力の一端となっている。


◆AK380オフィシャルサイト