クリードのスコット・スタップ、異様な言動の原因は依存症と双極性障害

2014年秋、「資産を盗まれ一文無しになった」「凶悪な襲撃の的になってる」と語る自撮り映像をFacebookに投稿したり、街中で「殺される」とわめくなど、その異様な言動が話題になり心配されていたクリードのフロントマン、スコット・スタップが、一連の出来事はアルコールとドラッグの依存症からくる幻覚と双極性障害が原因だったと明かした。

◆スコット・スタップ画像

現在、治療を受け回復に向かっているスタップが、『People』誌のインタビューに答えた。問題の時期は、自分のことをオバマ大統領暗殺の使命を負ったCIAのエージェントだと思い込んだり、家族がISIS（イスラム国）に関与していると信じていたそうだ。

「精神的におかしくなってた。アルコールとドラッグの依存症が原因だった。幻覚を見てたんだ。俺の車のボンネットの上にいた天使を追いかけて、ひと月、アメリカ中をドライブしてた」「俺の妄想の中では、家族はISISに関与してて、テロを支援するために何百万ドルも俺から奪ったってことになってた。全て、ナンセンスだ。正気じゃなかった」

さらに、リハビリを始めた施設で双極性障害だと診断されたという。スタップは当初、ショックを受けたそうだが、奥さんから励まされ、問題に向き合うことができたという。「対処するのは難しかった。それには悪いイメージが付きまとっているから。でも、ジャクリンが“受け入れて、私たちはあなたを愛してる”って言い続けてくれたんだ。本当にほっとした。ようやく答えが出たんだ」

スコットは「いま生きていてラッキーだ」と話した。『People』誌の記事では、数か月前とは別人のような健康的な姿を見せている。




Ako Suzuki