太川陽介 with 香坂みゆき、ファンと共にデュエット・カラオケ・パーティーを開催
【インタビュー】太川陽介&香坂みゆき
──お疲れさまでした!すごく楽しいイベントでしたけど、いかがでしたか?
太川:いやあ、久しぶりに歌ったなあって(笑)。
香坂:いっつも久しぶりだよね、私たち(笑)。
──「あなたとラブ・レイン」が収録されたアルバム『時の旅人』の発売自体は2014年9月ですね。
太川:その後イベントがあったり、番組でデュエットしたきりだから。
香坂:だから何ヶ月もやってないよね?
太川:今年2回目くらいだよね、歌ったのは。…今年に入ってあった?
香坂:今年入ってあったっけ(笑)。
──それくらい久しぶりだったんですね(笑)。
香坂:あはははは!そんな感じですね。
太川:だから今日も車の中で歌詞をつぶやきながら来ました。そうしたらこんなに(カラオケのモニターに)歌詞が出て安心したんだけど(笑)。
──大勢の方が参加されましたけど、どんな印象をお持ちですか?
太川:みんなCDを聴いてくれて覚えてくれたのが嬉しいですね。CDを購入しないとメロディがわからないわけですから。ちゃんと購入して練習してくれたというのが一番嬉しかったですね。
香坂:みなさん歌が身近というか、時代なんですかね。人の前で歌うということが特殊じゃないんですね。
太川:だって今日デュエットした2人だって、僕たちの時代だったらそんな人前で歌うなんてもっと緊張するよね?あの男性だって余裕だったもんね。ちゃんと情感も入っていたしね。
香坂:あんな風に堂々と歌える人なんて、昔はNHKののど自慢に出てる人くらいしかいなかったよね(笑)。
太川:そうそう(笑)。だから人前で歌うことが、日常になったんだなって思いましたね。
──「あなたとラブ・レイン」をお2人で歌うことになったきっかけを改めて教えてもらいますか?
太川:この曲はもともと、浜圭介先生と作詞の渡辺なつみさんが歌っていたんですよ。それが有線で話題になっていて、「歌いませんか?」っていう話が来て。ボーナストラックという形でアルバムに入れることにして、彼女に頼んだんです。
──デュエット自体はこれまで経験はあったんでしょうか?
太川:僕はまったく初めてです。
香坂:私は細川俊之さんと歌ったことがあります(編註:1985年発売の「危険な関係」でデュエットしている)。
太川:細川さんとデュエットしたの?すごいね!
──この曲を発売してからの反響っていかがですか?
太川:この曲を出してから、カラオケで僕の曲が増えているらしいんですよ。今までは僕の曲は「Lui-Lui」1曲しかカラオケにはなかったのに。
香坂:ああ〜、そうかそうか。そういうのはあるのかもね。
太川:このCDを出したことで、「あなたとラブ・レイン」と32年振りの新曲「時の旅人」以外にも昔の歌が並んでいるらしいんです。ビックリしましたね。
──カラオケには普段あまり行かないとのことでしたが、CDが出てからはどうですか?ご家族で行ったりとか。
太川:行かないですね。恥ずかしくて(笑)。
香坂:あんまりないですね。でも5年位前の結婚記念日に夫婦で行って歌いまくったことはありますけどね。あんまりお酒も飲まないし、ご飯を食べてすんなり帰るのもなんだから「カラオケ行く?」って行ったんですけど(笑)。
──今回のデュエットについてはご家族のみなさんはどのようにおっしゃっていますか?
香坂:子供たちがYouTubeで検索するとこの曲が出てくるらしいんですよ。うちのお兄ちゃんが「なんかママ歌ってるでしょ?」って言っていました(笑)。友達が見つけたとかって。
太川:割と家族には言わないもんですね。「今度CD出すことになったんだよ」って言ったら、「へえ、そうなの?」で終わりました(笑)。それ以上のことは何もなかったです。
──このレポートとインタビューが掲載されるBARKSは若いロックファンも多く見ているWEBサイトなんですが…
太川:へえ〜!そうなんだ。
香坂:異色じゃないんですか?
──色んな音楽を扱ってますので。まあ若干異色かもしれないですが(笑)。
太川・香坂:あはははは!
香坂:後ろに「パンク」って書いておきましょうか(笑)?
──最近は若い方に声をかけられることも多いんじゃないですか?
太川:そうですね。小学生とかから声をかけられるとびっくりしますね。「知ってくれてるんだ?」って。
──今日も中学生の男の子が来ていましたし。
太川:そうそう。やっぱり『バス旅』が大きいですよね。彼も『バス旅』が好きで、僕のイベントに必ず顔を出してくれるんですよ。会うたびに大きくなってる(笑)。
──ところでもともとお2人の出会いは「レッツゴーヤング」で共演したことなんですか?
香坂:いえ、デビューしたのが同じ事務所(サンミュージック)で、同期だったんです。(太川が)ギターを弾いて歌ってるときから一緒にいましたね。
太川:だから、デビューする前から事務所のみんなでブドウ狩りに行ったりとか。
香坂:会社の旅行でね。
太川:取材陣を連れて、サンミュージックファミリーがみんなで行って。それが「明星」とか「平凡」とかに掲載されるわけです。
香坂:行きましたね〜。
太川:デビュー前から知ってるから、スタジオで歌うときもものすごく楽でしたね。
香坂:スタジオで歌ってるのがあんな風に映像で使われてるって知らなかった(笑)。
太川:知らなかった!今日初めて映像見たんだもん。あんな若い頃の映像が編集されてるなんて知らなくて。始まる前に音合わせしたときに思わずそっちに気が行っちゃいました。「こんな風になってるんだ!?」って。でもあんな風に楽しくレコーディングしてましたから。それはもう彼女じゃないとああいう雰囲気では出来なかったでしょうから、良かったです。
──ちなみに僕も「レッツゴーヤング」を見て育った世代なんですが、お2人の印象はほとんど変わらないですし、そのままですごく素敵な大人になっていらっしゃると思います。
太川:ああ本当に?成長してないからね(笑)。
香坂:そうだね(笑)。
太川:まったく当時と同じ感じなんですよ、不思議と。僕は彼女に対して何にも変わったところは感じないし。
香坂:お互い白髪が増えたのと老眼も入ったなというくらい(笑)。
太川:そうそう(笑)。
──香坂さんは最近の太川さんのブレイクぶりをどう感じていらっしゃいますか?
香坂:昔から、かっこいい路線でアイドルをやってたときも、裏では変なことばかり言ってましたよ。
太川:(笑)。
香坂:だから、面白い人という感じがありましたね。そこが普通に外に出てきたなという感じですね(笑)。
太川:ははははは!やっとね。
──以前と比べると素の太川さんが出てきた、という。
香坂:そう、やっぱり若いうちはお互い尖がってるところもあるからね?
太川:そりゃそうです。
香坂:だから段々丸くなってきてるんです。
太川:最近は川﨑麻世とか渋谷哲平とかと一緒に番組に出たりしたんですけど、みんな元気だし、あの頃とは違う楽しさがありますね。みんな色んなものを脱ぎ捨てて、楽ですよ、今。今回のデュエットもそうだし。
香坂:昔はやっぱり、思ってなくても競いあっていないといけないようなところがあったけど、今は気楽ですよね。
太川:どんなに同じ事務所であっても仲が良くても、心の中では必ずライバルっていう気持ちはあったから。それは異性であってもね。当時の歌手の人はみんなそういう気持ちを持ってましたね。
香坂:たぶんみんなそうだと思う。今はそういうのがなくなってだいぶ気楽になりましたね。
──だからこそ「あなたとラブ・レイン」も楽しんで歌えたんですね。今後は、コンサートなどでみなさんの前でこの曲を披露する機会は考えていらっしゃいますか?
太川:もう、これが売れるかどうかですよね(笑)。
香坂:あははははは!
太川:とにかくこういうことをきっかけにみなさんに歌って頂いて、ちょっとでも広まればそういう機会も増えると思います。
香坂:40周年のコンサートをやってください。私歌いに行きますから(笑)。
太川:ああ、ゲストでね。じゃあ来年40周年のステージを何かやらなきゃいけないね(笑)。
取材・文・写真●岡本貴之
『時の旅人/太川陽介』
定価:¥1,852(税抜)¥2,000 (税込)
品番:VICL-64225
1) 時の旅人
2) 道は続く
3) Lui-Lui (2014ver.)
4) この汽車に乗れば
5) もっと君らしく
6) 僕にまかせて下さい
7) Lui-Lui
Bonus Track
8) あなたとラブ・レイン / 太川陽介 with 香坂みゆき
9) あなたとラブ・レイン (KARAOKE)
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