ブラー「特別なことは何も起きていないってフリをしていた」
ブラーが突然、4人のオリジナル・メンバーとしては16年ぶりとなるニュー・アルバム『The Magic Whip』をリリースすることを発表したが、メンバーは直前までそのニュースが外にもれないよう細心の注意を払っていたという。長期の間が空いた後、アルバムを発表すると知られると、なにかと騒々しくなり気が散るため、作品が出来上がるまでは隠しておきたかったそうだ。
◆ブラー画像&「ゴー・アウト」MV映像
グレアム・コクソンは英『The Guardian』紙のインタビューでこう語った。「ギリギリまで自分らの中だけに留めておけたのは助けになった。(新作の詳細を発表したとき)ミックスとマスターが終わったばかりで、その2週間前にはまだデーモンがヴォーカルを入れていた。発表まで(制作の)過程が繊細だってことはすごくよくわかっていたからね」
「僕はレコーディングの過程が一番好きだから、毎日、気分よくスタジオを後にしてたけど、特別なことは何も起きてないって言ってなきゃならなかった」
『The Magic Whip』の制作は2013年春、出演するはずだった日本でのフェスティヴァルがキャンセルされ、やることがなくなり、香港でレコーディングを始めたのがきかっけとなった。その後中断されていたが、グレアムは「香港でレコーディングしたもののことをずっと考えた。いい感じだったのが忘れられなかった」そうだ。
そして2014年秋、デーモン・アルバーンの助言に従い、プロデューサーのスティーヴン・ストリートとこのプロジェクトに取り掛かることにしたという。グレアムは「見直さなかったら、自分を許さなかっただろう」と話している。
4人のメンバーがそろった16年ぶりのブラーの新作『The Magic Whip』は、日本盤が4月27日にリリースされる。バンドは6月、ロンドンのハイド・パークでプレイする。
Ako Suzuki
『ザ・マジック・ウィップ』
https://itunes.apple.com/jp/album/the-magic-whip/id966980339?at=10l3PY
◆ブラー・オフィシャルサイト
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