Astell&Kern、第1世代AKシリーズに合体ロボ

コンパクトでスタイリッシュ、高額ではあるけれども優れたサウンドと洗練されたデザインと直感的な操作性で、新時代のオーディオプレイヤーの理想像を具現化させてきたAstell&Kern（アステルアンドケルン）は、フラッグシップAK240を筆頭に、ポータブルオーディオマニアやプロミュージシャン、スタジオエンジニアといった音の世界に生きる人々から高い評価を得てきた。

◆THE Glove A1画像

Astell&Kernの特徴のひとつには、こまめなファームウェアのアップデートを繰り返し、発売当初には搭載されていなかった様々な機能を拡張してきた実績がある。記念すべきブランド初号機AK100などは、DSD再生・ギャップレス再生やUSB DAC機能といった今では当然と思しき多くの機能が、発売後の無料アップデートによって機能追加されてきたものだったりする。

高い満足を与え続けてくれたAK100、AK120シリーズだが、当然のように話題はさらなる高機能をもった新製品に移り変わり、少しずつ旧製品はスポットを浴びなくなっていく。AK240、AK100II、AK120IIといった新世代モデルの登場によって、初代AKシリーズは、少しずつ肩身も狭くなり活躍の場が減ってくる。そろそろ新モデルに買い換えようかな…なんて思ったりするわけだ。

そんな第1世代機を愛用する純血AKユーザーに向けて、心躍る朗報だ。GloveAudio（グローブオーディオ）社製DAC内蔵型ポータブルヘッドフォンアンプ「THE Glove A1」の登場である。

その名の通りTHE Glove A1はDAC内蔵アンプだが、AK100/AK100MKII、AK120/AK120TITAN専用設計となっており、光デジタルアウトから高性能DACチップESS社製「ES9018」をもってバランス出力するというものだ。一般的な3.5㎜ステレオミニ端子の他に、4ピンマイクロ端子×1、2.5㎜4極端子×1という2つのバランス出力端子を搭載しており、低歪化と低クロストーク化、そしてノイズフロアの低減を実現しているという。

専用設計のためデザインもAKプレイヤー本体とジャストフィットし、2種類の専用ブラケット付属によってサイズが異なるAK120とAK100どちらでも使用可能となっている。

GloveAudioは、ヘッドフォンアンプメーカーCEntrance（セントランス）社の創業者マイケル・グッドマンが立ち上げた、もう一つのオーディオカンパニーで、既存の人気製品に対して新しい側面を引き出し機能を拡張するプロダクト開発をコンセプトにしているのだとか。GloveAudioの第一弾製品が、このTHE Glove A1というわけだ。

合体ロボのようにAK100／AK120が生まれ変わるTHE Glove A1、ちょいマニアックな風貌も合わせて、こいつはチェック必須でしょう。こいつでAK120IIやAK240に真っ向勝負できるなら…ワクワクが止まらないでしょ？





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