プルモライト、“愛の歌”で早くも変化
2014年12月17日にファーストミニアルバム『World's End』をリリースする北海道出身のロックバンド「プルモライト」が、新曲「ほころび」のミュージックビデオを公開した。
◆プルモライト「ほころび」&「間もなくフィクション」MV&『World's End』トレーラー映像
地元北海道にとどまらず、2014年は東京・大阪を中心に活動の幅を広げてきている最中の彼らだが、この「ほころび」は早くも変化作と言えるだろう。タイトでアグレッシブなビートと各楽器のスリリングなアンサンブルが持ち味の彼らが、一気にその音楽性の裾野を広げ、ストリングスを擁した雄大なサウンドスケープを鳴らしているのだ。"愛してる、愛してる"とストレートな言葉を歌う、愛の唄となっている。心持ちリラックスしたような佇まいで演奏するメンバーが映し出される今回のミュージックビデオを含め、先日公開されたアルバムのトレーラー映像を觀ていると、この世界は様々な感情が、まさにめくるめくように彩っているのだということを痛感する。こうして、そんな様々な色を表現するプルモライトというバンドとまだ出会っていなければ、今後、ぜひ注目して欲しい。
このアルバムの聴き所をメンバーが語ったインタヴューも届いている。ヴォーカルで全曲の作詞を手がける上林唯愛は、次のように語る。
「今作を制作するに当たって、自分への課題は“感情の起伏”を歌でどこまで表現出来るか、というところでした。ライブとは違う、目の前に伝える人が居ない状況で自分の心の内から湧いてくるものを全て出すのは、とても難しいです。でも今回のレコーディングを通して、それが少しずつ出来るようになってきた気がします。
今作に出てくる主人公は、全て同じ人では無くて、男の子だったり、女の子だったり、大人だったり、子供だったり、曲によって全然違うので、歌い方にも気をつけました。甘く歌ってみたり、力強く歌ってみたり、悲しく泣くように歌ってみたり。
主人公は沢山居るのに、歌うのは私しか居ない。その中でも、聴いている人がきちんとその主人公を思い浮かべられるように、歌い方を意識しました。そんなことを心の片隅に置きながら、聴いてもらえたら嬉しいです。」――上林唯愛(Vo)
また、サウンド面でのキーマンとなるベースの加須屋洸諒は、次のように話す。
「今作で特に意識したのは、他パートの“艶出し”に尽きると思います。楽曲で挙げると、「歌うカメレオン」・「世界は嘘で出来ている」は、リードギターとのユニゾンちっくなフレーズを多用し、楽曲の世界観・統一感を引き立てています。
また「空中遊泳」・「ほころび」は、ボーカルのメロディを強く意識して大人しめなフレーズになっていて、美味しい所でメロディをベースでユニゾンしています。「イミテーション・ワールド」・「間もなくフィクション」は、ドラムのバスドラムの四つ打ちに合わせて、聴いていて気持ちの良いグルーヴィーなベースラインを弾いています。
今作のベースは、スラップ・タッピング・和音弾きなど、色々な技術も取り入れているので、ギターの音色も含めて色々な音色を楽しめる作品にもなったと思います。」――加須屋洸諒(B)
ファーストミニアルバム『World's End』
2014年12月17日発売DLCR-14121 1,200円(税抜)/BUDDY RECORDS
1.間もなくフィクション
2.世界は嘘で出来ている
3.イミテーション・ワールド
4.歌うカメレオン
5.ほころび
6.空中遊泳