【対談】逹瑯(MUCC) × GRANRODEO、異種格闘技対談-Ring 番外編「田舎のパワーってすごいですね」
■でも俺、思うんですけど、東京に刺激なんてないですよね?
■誘惑と危険こそあれど、刺激なんてもんはねぇと思う──逹瑯
逹瑯:自分も田舎者だったからわかるけど、田舎ってやることないですからね。好きなことを追求する時間がいっぱいあるから、知らず知らずのうちに没頭しちゃうんでしょうね。気付いたらすごいことになってた!なんてことあるんだろうなぁ。
e-ZUKA:そうだね。っていうか、今、褒められた? 褒められているようで、“田舎者”ってディスられたのかなと(笑)。
逹瑯:いやいやいや(笑)。尊敬してるんですよ! なんたって、僕も田舎者ですから! ホント、田舎なんて、グレるか、好きなことするか、セックスするしかないんだから!
KISHOW:あはははは(大爆笑)!
e-ZUKA:いやいや、ホントホント、本当に逹瑯くんの言うとおりだよ! 俺ね、ついこの前田舎で同窓会があって帰ったんだけど、もう孫が居るヤツがいたんだもん!
逹瑯:ウチの田舎もそうですよ! 同級生とか小学生の子供が居るヤツとか普通にいますからね! 山口も結構ですよね?
KISHOW:結構ですよ(笑)。結構な田舎です!
逹瑯:いや、俺、この前テレビで見てて、いいなぁって思ったんですよ。
KISHOW:でしょ! いや、ホント、俺も最近すごく思うんですよ。東京に憧れて、“こんな田舎、もう二度と帰ってくるか!”って思って上京しましたけど、もう20年東京に住んで、それなりにこっちで頑張って、たまに田舎に帰ると、“いいなぁ~”って思えるんですよね。今だからこそ思えるんだろうけどね。今も山口にずっと住み続けているヤツらは、やっぱいまだに東京は刺激的な場所だって思うみたいですけど。そこは無い物ねだりなのかなって。
逹瑯:でも俺、思うんですけど、東京に刺激なんてないですよね? 誘惑と危険こそあれど、刺激なんてもんはねぇと思うなぁ。
──誘惑と危険も刺激なんじゃないの?
逹瑯:そんなの刺激じゃないよ。それを刺激ととらえられる人には、すげぇ魅力的だと思うし、無知で流されてしまう人にとっては、これほど危険な街はねぇだろうなって思うけどね。流されたら徹底的に流されてしまう街だと思う。だって俺、初めて東京に来て、渋谷のスクランブル交差点に行ったとき、ホントになんかの祭りかと思いましたからね。
KISHOW:うんうん。俺も同じこと思った!
逹瑯:あんなに大勢の知らない集合体を見たことがなかったからね。でも、その景色にも見慣れちゃった今、久しぶりに茨城帰ると、“あれ? あの当時からこんなに人が少なかったっけ!?”って思っちゃうっていう。きっと知らず知らずのうちに麻痺しちゃってるんでしょうね、そこの感覚が。
KISHOW:うんうん。その感覚すごくわかる。でも、結局自分が育ったところを懐かしく思うというか、そこに戻りたくなるモノなのかもね。やっぱり東京で住んでても、知らず知らずのうちに、緑を求めちゃってる自分が居るからね。落ち着くというか。わかるなぁ~。その気持ち。俺も今、田舎大好きだもんなぁ。
逹瑯:でも、昔は、声優という理由をつけてまで東京に出たかったんですもんね。今、そんな理由付けだった声優をきっかけに、やりたかったバンドもやれてるわけじゃないですか。声優をやっているからこその強みってありますか?
KISHOW:そうですね。声優さんによっては、歌は苦手だからって言う人もいますけど、僕はむしろそっちのほうがやりたかったのもあったし、いろんな役の声を仕事としているから、それも知らず知らずのうちに強みにはなってるとは思いますね。僕は、e-ZUKAさんみたいに音楽1本で来たわけじゃないから、すごく浅く広く聴いてきた人間ですからね。学生の頃は、速ければすごい!ってとこだったし。“YOSHIKIのドラムとスレイヤーのドラマーは、やっぱ重さがちげぇよな!”って、わかったようなこと言ってみたりね!
逹瑯:あはははは(爆笑)。中学生高校生の頃って、誰かが知った振りで言い出したことが、いつのまにか真実っぽく語り継がれてたりしますもんね(笑)。
KISHOW:でも、今、GRANRODEOの音を知ったような口ぶりで言ってる中学生や高校生が居たら、俺、ぶっ飛ばすと思いますけどね、“オマエ、知った口叩いてんじゃねぇよ!”って。
e-ZUKA:大人げない(笑)。
KISHOW:そう。大人げない(笑)。
逹瑯:あははは。ミュージシャンで仲良い方っていらっしゃるんですか?
KISHOW:いや、僕たちあまり社交的ではないので、あまり友だちと呼べる人が居ないんですけど、最近ようやくFLOWとかと仲良くしてもらってる感じですね。
逹瑯:また随分とフランクなとこいきましたね! どこで知り合ったんですか!?
KISHOW:雑誌主催のイベントライヴでご一緒したのが最初でしたね。そこをきっかけに、今回のMUCCさんとのイベントと同じように、FLOWさんのイベントに声をかけていただいて。そこからだんだん仲良くなって。
e-ZUKA:こっちからも誘ったりね。
KISHOW:僕たちはだいたいシングルといえば、アニメのタイアップだったりするんですけど、ここ近年FLOWもアニメの主題歌を歌ったりってのもあって、そこからさらに距離が縮まったって感じでしたね。e-ZUKAさんは、個人的にミュージシャンの知り合いとか多いと思いますけどね。
e-ZUKA:あ、でもKISHOW、映画出た時に一緒になって仲良くなった子いたよね?
KISHOW:あぁ、そうそう。元AYABIEのKNZ。
逹瑯:え!? KNZ!?
──めちゃめちゃ近いとこの名前が出たね(笑)。KNZは逹瑯の後輩でもあって。
KISHOW:あ、そうなんですか!? あとね、一緒に吞んでたときにKNZが呼び出した子で、来たとき、すごいカッコイイ子だなぁ!って思った人が居て。シドの明希くん。すごい雰囲気がカッコ良かった。“手がちっちゃいんです、僕”って言ってた(笑)。
逹瑯:あはははは。そんなこと知らんし(笑)。ってか、呼び出されて吞んでて、そこで、“僕、手が小さいんです”って話になったってことは、相当話題がなかったんでしょうね(笑)。
KISHOW&e-ZUKA:あはははは(大爆笑)!
逹瑯:それでも盛り上がらなかったら、“耳かく時って、綿棒派ですか? それとも耳かき派ですか?”って話題くらいしか残ってない。
──そんなテーマで話してる人たち聞いたことがない。
KISHOW&e-ZUKA:あはははは(大爆笑)!
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