アイアン・メイデン・ビール、広告費ゼロで驚異的な売り上げ

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アイアン・メイデンのビールTrooperが、広告費に全くお金をかけていないにもかかわらず、2013年5月に発売を開始して以来350万パイント(約175万リットル)も売れたそうだ。

◆ブルース・ディッキンソン映像

アイアン・メイデンと一緒にビールを製造したRobinsons Breweryのデヴィッド・ブレムナー・マーケティング部長が、ビールのサミット<The Publican's Morning Advertiser's Beer Innovation Summit>の席で明らかにした。広告を打たずとも、ソーシャルメディアなどを通じ瞬く間に評判になったという。

UK国内のビール全体の売り上げは昨年、5%近く減少したものの、Trooperを置いているパブは置いていないところに比べ8%もセールスが向上。彼は、Trooperがここまで成功した理由をこう分析している。

「我々にとって、他とは違う、本物であるということがとても大切なのです。変わってきてはいますが、英国の市場は均一化しています。Trooperは美味しいというだけでなく、ファンが買いたくなるような独自のキャラクターや特徴を持ち合わせています。アイアン・メイデンのファンだけでなく、多分、これまで伝統的なブリティッシュ・ビールを飲んだことがなかった人達をも魅了しつつあります」

共同開発の話は2012年春、UKのバンド、エルボーと提携し作ったビールが評判となったのを受け、アイアン・メイデンから持ち掛けてきたという。使用するホップはフロントマンのブルース・ディッキンソンがブラインドテイスティングを行い、自ら選んだそうで、Robinsons Breweryはこれを「真のコラボ」と評している。

また、同社はモーターヘッドやTVでお馴染みのセレブ・シェフからも誘いがあったが「Robinsonsらしくない」との理由で断ったとも明かした。


Ako Suzuki, London
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