【インタビュー】KAMIJO、全7楽章の長編交響曲完成「音楽に国境はないと言いますけど、あるんです」
■僕の誕生日である7月19日の東京キネマ倶楽部ワンマンでは
■“国を作りたい”という言葉の意味をわかっていただけるライブを
KAMIJO:いえ、そこはサービスです。物語の目次として付けました。あくまでもタイトルは『Symphony of The Vampire』であり、7楽章まとめて1曲なところを、聴き手の利便性を考えてトラック分けしただけなので。それぞれに“特にこの部分が好き”っていうのもあるじゃないですか?
──疾走メタルが好きなら第一と第七、スローなら第三、アグレッシヴなら第四など、いろいろ好みはあるでしょうね。
KAMIJO:個人的にライブが楽しみなのが第四楽章ですね。実は曲中の“Let’s me Bite your neck”っていうフレーズは、前回のシングル発売イベントで海外のファンの方とUstreamでコミュニケーションを取ったとき、“KAMIJOに言ってもらいたい台詞”ということでリクエストされて僕が言った台詞なんです。だからファンの方が書いたようなものですね。
──楽章によって曲調も変わりますから、ライブでは頭を振ったり、ジッと聴き入ったりと、いろんな情景が会場内で繰り広げられそうです。
KAMIJO:『Symphony of The Vampire』は物語を忠実に追いながら、かつ、そのままライブで出来るように考えて1曲目から構成してるんですよ。例えば第一から第二に入った瞬間とか、客席を煽っている自分が想像できますね。物語を時間軸通りに進めるなら第三と第四の間にシングルを入れるのもアリでしょうし、いきなり第六のLudwigの告白から始めるとか、意外と自由度の高い作品だなとも思ってます。
──そのお披露目となるのが、まず4月26日にタワーレコード渋谷店で行われるインストアライブということで、ライブ自体かなり久々だそうですね。
KAMIJO:NHKホールでのVersailles活動休止ライブ以来なんで、1年4ヶ月ぶりですね。必ず目撃して頂きたい瞬間ですね。本当に今回は全く制作に苦労しなくて、こんなに自然に出てきたのって初めてだったんですよ。自分で言うのも変なんですけど……迷いなく、進むべき道が明確になったミュージシャンが創り出す作品のパワーが、きっとここにあると思うので、ぜひ、それを味わっていただきたいですね。もちろん普通の音楽CDとして、シンフォニックメタルの作品としても楽しんでいただけますが、本当に映画を観るようにストーリーありきで感じてもらえればこの上ない喜びです。
──28分の物語を丸ごと映像化したフルビデオクリップまで制作されたと聞けば、どれだけストーリーを大事にされているかがわかりますよ。
KAMIJO:要するに、全曲ミュージックビデオ付きのアルバムってことですね。撮影も何日かに分けて撮って。もう、ちょっとした映画みたいな感じになってますが、実際に映画も撮れる監督にお願いしたので制作はスムーズでした。僕は歌い手としての登場と、青年になってからのルイを演じています。
──物語が明確だからこそ、楽曲と同じく映像化にあたっても苦労は少なかったんでしょうね。しかし、これだけの作品を作ってしまうと、次へのハードルが上がりません? かなり綿密な構想と下準備が必要になりそう。
KAMIJO:それが、もう出来てるんですよ。王になったら国を統一するはずなので、次のテーマは“国”です。よく音楽に国境はないと言いますけど、あるんです。僕は音楽で僕の国を作る。それが次の構想ですね。ルイの物語自体は今回でひとまず完結ですが、今後どういう形で僕がルイと作品を結びつけるのか、楽しみにしておいていただきたいです。僕の誕生日である7月19日には、東京キネマ倶楽部というオペラ座のような造りの会場でのワンマンも決まりましたので、そこで“国を作りたい”という言葉の意味をわかっていただけるようなライブをしたいですね。
取材・文◎清水素子
■ミニ・アルバム『Symphony Of The Vampire』
2014年3月5日(水)発売
【初回限定盤A[CD+BD+31P豪華フォト・ブックレット付きスペシャルBOX仕様]】WPZL-30803/04税込価格\3,990
【初回限定盤B[CD+DVD]】WPZL-30805/06税込価格\2,940
【初回限定盤C[2CD]】WPCL-11720/21税込価格\2,625
【通常盤CD】WPCL-11719税込価格\2,100
第一楽章「Presto」
第二楽章「Sacrifice of Allegro」
第三楽章「Royal Tercet」
第四楽章「Dying-Table」
第五楽章「Sonata」
第六楽章「満月のアダージョ」
第七楽章「Throne」
[封入特典(初回生産分)]オリジナル・タロットカード全5種からランダムで1種
・初回限定盤Aに付属のBD(ブルーレイ)、初回限定盤Bに付属のDVDには、長編交響曲「シンフォニー・オブ・ザ・ヴァンパイア」のフル・ビデオ・クリップを収録。BD(ブルーレイ)は、ハイビジョン画質での収録。
・初回限定盤Cに付属のボーナスCDは、KAMIJOが音楽監督を担当した映画『ヴァンパイア・ストーリーズ』(2011年公開)のサウンドトラック盤。
<『Vampire Stories Original Soundtrack』>
1 Escape
2 Battle with The Mixed
3 Eyes of Ai
4 at The Room
5 Dream
6 Usual
7 Hide-Out
8 False Face
9 The Mixed
10 Attack
11 Confession
12 Denial
13 Calling
14 Death of Midori
15 Brothers
16 Heart
17 ooze out
18 Game
19 Title of Vampire Stories
20 Approach
21 Theme of Ai
22 Recall
23 Garlic
24 Ringing
25 Ruin
26 Battle with The Mixed II
27 to Sei
28 The Creature
29 Think of Hisako
30 Departure
31 Conflict
32 Death of Asagi
<レコーディング・メンバー>
GUITAR:Anzi
BASS:Ju-ken
DRUMS:山崎慶
■<KAMIJO WORLD & TOWER RECORDS PRESENTS KAMIJO "PREMIERE SHOWCASE">
4月26日(土) タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」
19:00スタート 内容:ミニライブ
[プレミアショーケース参加方法]
ご予約者優先で、タワーレコード渋谷店にて、3月5日発売(3月4日入荷)KAMIJO「Symphony of The Vampire」初回限定盤A・初回限定盤B・初回限定盤C・通常盤いずれか1枚をご購入いただいたお客様に先着で「プレミアショーケース入場券」を1枚お渡しいたします。対象商品を複数枚ご予約(ご購入)の場合も予約(購入)点数に関らず、お1人様1枚までとさせていただきます。
・「プレミアショーケース入場券」1枚につき1名様ご入場いただけます。
・ご購入の際にお渡しいたします「プレミアショーケース入場券」の整理番号はランダムとなります。先着順ではございません。
・ご予約いただいたお客様には優先的に「プレミアショーケース入場券」を確保し、対象商品ご購入時にお渡しいたします。
・「プレミアショーケース入場券」の整理番号順に18:30よりご整列いただきます。
・複数枚の「プレミアショーケース入場券」をお持ちの場合は最前の整理番号にてご入場となります。
・当日は「KAMIJO WORLD SPECIAL RESERVE TICKET」をお持ちのKAMIJO WORLD会員の方からご入場となります。「プレミアショーケース入場券」をお持ちの方は続いてのご入場となりますので、予めご了承ください。
◆KAMIJO オフィシャルサイト
◆KAMIJO レーベルサイト
◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事の関連情報
KAMIJO、2025年夏より活動拠点を米国LAに「大きな節目を迎えます」
【インタビュー】KAMIJO、ギタリストHIROと語る『VIOLET DAWN』と'90年代の正解「一番のテーマは新しいライヴのスタート」
KAMIJO、ミニアルバム『VIOLET DAWN』から表題曲の先行配信決定
KAMIJO、全7公演のヨーロッパツアー<The Anthem>完遂
KAMIJO、“EPIC INTENSE”がコンセプトのミニアルバム『VIOLET DAWN』を7月リリース
【インタビュー 後編】KAMIJO、新曲「美しい日々の欠片」を語る「だけど、愛だけが残ってしまった…」
KAMIJO、新ビジュアルはアニメ風
【インタビュー 前編】KAMIJO、10年の集大成『LOUIS XVII』を語る「表現不可能なものは何もなくなりました」
KAMIJO、新曲「美しい日々の欠片」先行配信+Zepp Shinjuku公演を4月開催