Astell&Kern AK100、ついにDSD64再生をサポート

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高級ポータブルHi-FiオーディオプレイヤーブランドAstell&Kernから、AK100とAK100MKII用の新ファームウェア「ver.2.30」が公開された。

USB接続中の「充電&再生」モード時に電源オフ機能が有効になったり、バックライトオフ時に発生したノイズが改善されたりと、細かなアップデートも内包されているが、最大のアップデートはDSD64(1bit/ 2.8MHz)再生の対応である。

これまでDSDフォーマットの音楽再生に関してはAK120のみの機能となり、当初AK100では困難であるとの見解だったと記憶しているが、今回のアップデートによって遂にAK100においても再生が可能となった。ただし、DSD再生は相当高負荷がかかるようで、AK100にとってもマシン能力の限界ギリギリで動作させるものと思われる。バッテリーの消耗が早くなる点も指摘されており、再生中の動作も緩慢となることが報告されている。操作する場合は再生を一時停止することが推奨されており、Bluetoothはもちろん、ギャップレスやイコライザー機能も非対応となっている。実際DSDを再生すると、随分と熱を発しボディが暖かくなることが確認できる。

とは言え、ハイレゾ音源の話題が賑わうようになってきた昨今にあって、DSDファイルを再生できるのはなにより大きな一歩だ。これにより、対応ファイルに関してAK120との差異はなくなった。

なお、公開されている「ver.2.30」のファームウェアはひとつで、AK100もAK100MKIIも共通のアップデータとなる。インストール時にファームウェアプログラムが機種を自動認識し、適切なアップデートを行う仕様となっている。

●AK100、AK100MKII用新ファームウェア「ver.2.30」
・対象機種:Astell&Kern AK100、Astell&Kern AK100MKII
・DSD64(1bit/ 2.8MHz)再生をサポート
※DSDIFF(.dff)DSF(.dsf)ファイル形式に対応。(PCM 変換)
※DSFファイルのタグ情報をサポートしておりますが、アルバムアートはサポートしておりません。
※DSD128(1bit/5.6MHz)ファイルには対応しておりません。(「非対応」メッセージとして表示されます)
※DSDファイル再生時はギャップレス及びBluetooth、イコライザー機能には対応しておりません。
※DSD再生は高負荷の為、動作が遅くなったりバッテリーの消耗が早くなります。また、再生中の動作が遅くなりますので、操作する場合は再生の一時停止してから行うことを推奨します。
・USB接続中の「充電&再生」モード時に、電源オフ機能を有効にしました。
・バックライトオフ時に発生したノイズを改善しました。
※インストール時にファームウェアプログラムが「AK100」か「AK100MKII」かを自動で認識いたしますので、共通のファームウェアファイルになります。

◆ファームウェア「ver.2.30」ダウンロードサイト
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