Astell&Kernから、AK100の上位モデルAK120、鮮烈登場
オフィシャルサイトでのアナウンスから「Astell&Kernから新製品が出るらしい」という噂が広がっていたが、なんと発表されたのはAK120と名付けられたAK100の上位機種だった。
◆AK120画像
2012年秋にAK100がさっそうと登場した時は、その素晴らしいサウンド・クオリティとスタイリッシュな意匠が高度にバランスされた完成度に、多くのオーディオファンが色めきたった。もちろんAK100はヒットを記録し、マメなファームウェアのアップデートにより使い勝手も向上、対応ファイルも広がってますますの完成度を見せていた。同時にオリジナル・ハイレゾ音源の販売や、コラボイヤホンの発表、専用ケースの販売と、周辺機器も充実を見せてきていた状況だったこともあり、このタイミングでの新製品発表であれば、関連商品やそのバリエーションの新展開ではないかと、大方はたかをくくっていた。
しかしながら、蓋を開けば、なんとAK100発表から半年にして、更なる上位機種AK120の登場というエキサイティングなニュースであった。
実を言えば、AK120の開発はAK100と同時進行に進んでおり、AK100の発表時にも密かながらAK120は存在していたという。AK100自体、今時点でも非常に満足度の高いオーディオプレーヤーだが、AK120は、AK100に残された課題を全てクリアし、もうこれ以上の要求は望むべくもないと言えるほどの究極の完成形を見せての登場となる。
AK100は全世界で発売となり世界中で素晴らしい評価を得たプレイヤーだが、ブランド一発目の製品であったこともあり、各国の安全基準を厳密にクリアする使命をも担っていた。そのため、出力インピーダンスが22Ωという高い値を背負っているのは、各国規定の最大公約数をカバーするための避けられない設計だったのだが、AK100が吸い上げた評判とマーケティング・データを礎に、AK120は、日本マーケットを強く意識した設計が貫かれ、出力インピーダンスは3Ωにまで抑えられ、サウンドへの悪影響は実質上ゼロとなった。
そして何より特筆すべきは、心臓部であるICチップ「WM8740」がAK120ではLとR各々に1基ずつ独立して搭載となった点だ。左右完全に独立したサウンドを高解像でピュアに描き出すその力は、レコーディングエンジニアをもってして「完璧」と言わしめるクオリティだという。スタジオで作り上げたその音が、そのままそこで再現されればそれがオーディオプレイヤーの終着地点だが、AK120は「レコーディングで作った音がそのまま再現されている」と、エンジニアが太鼓判を押す。作り手側の意図した通りの音楽表現を再現するという、究極のサウンドが遂に完成したということだ。商品コンセプトは、更なる高解像&ニュートラルフラットによるプロレベルにおける「持ち運べるモニタリング環境」の実現、とある。至極納得である。
本体メモリ領域は64GBに倍増、2つのメモリスロットも最大64GB×2に正式対応、合計最大192GBもの領域が保証された。AK100でも要求が高いギャップレス再生にもデフォルトで対応している。なお「WM8740」を2発稼働させることで消費電力は上がったが、同時にバッテリー容量を増量したことで、FLAC/44.1kHz/16bitで最大約14時間の長時間連続再生をキープしている。
AK120のサイズは、長さがAK100より12~13mmほど伸びた形状で、横幅や厚みは一切変更されていない。ボリュームの周りにはガイドが実装され安全性が向上している。AK100と違いイタリアンレザープレミアムケースも最初から同梱され、もはや一切の隙を見せない完成度を誇っている。
AK100から格段のスペックアップをもって登場したAK120は、多くの音楽ファンを虜にすることは間違いない。ただひとつだけ、覚悟すべき問題がひとつ。これだけ徹底的に作り込まれれば仕方ないのだけれど、価格はAK100の2倍以上となる129,800円(税込)となる見込みだ。一瞬息をのむ価格だが、ここにはその価格に応えるだけのサウンドがある。発売日は2013年6月上旬の予定だ。震えて待つべし。
なお、5月11日(土)スタジアムプレイス青山で開催となる<2013年春のヘッドホン祭>にて、Astell&Kern AK120が公開され、試聴ブースも設置される予定となっている。
編集部註:出力インピーダンスが2Ωと記しましたが、正しくは3Ωの間違いでした。修正と共に謹んでお詫び申し上げます。ついでながら追記情報として、AK120にはDSDファイル再生対応、USB DAC機能も搭載される予定となっている点をお伝えいたします。
●Astell&Kern AK120 64GB ソリッドブラック
直販予定価格:129,800円(税込)
2013年6月上旬発売予定:アキハバラe市場(http://www.akiba-eshop.jp/)
型番:AK120-64GB-BLK
※ポケットにも入る小型/薄型のまま「デュアルDAC(WM8740×2)」の能力を最大限引き出したアナログ回路設計。
※作り手側の意図した通りの音楽表現を再現でき、より正確な音声出力で業務使用も可能にするプロフェッショナルチューニング。
※最大192kHz/24bitまでのスタジオマスタークオリティ音源のネイティブ再生が可能。
※高音質音源の持ち運びに便利な大容量64GB内蔵メモリと、exFAT 対応のmicroSD スロットを2基搭載した「デュアルmicroSDXCスロット」により、合計最大192GB を実現(システム領域含む)。
※WAV/FLAC/ALAC/AIFF でのロスレス/ハイレゾ再生や、AAC/OGG/WMA/MP3 に対応したマルチコーデック仕様。
※ギャップレス再生をサポート(任意にオン/オフ設定可)。
※FLAC/44.1kHz/16bit で最大約14時間の長時間連続再生が可能。
※152ステップダイヤルボリュームによる細かな音量調整が可能。更にボリュームガードを実装(画面オフ時にボリューム・ロックする設定も可能)。
※アルバムアートの画面フィット調整やスリープタイマーを搭載。
※イタリアの職人の手による自然素材の本革で加工された「イタリアンレザープレミアムケース」付属。
※液晶保護シート裏・表用各1枚(予備)、及びハイレゾ音源5曲を内蔵メモリに収録(※収録サンプル曲はAK100同様)
◆アキハバラe市場
◆<春のヘッドフォン祭 2013>オフィシャルサイト
◆AK120画像
2012年秋にAK100がさっそうと登場した時は、その素晴らしいサウンド・クオリティとスタイリッシュな意匠が高度にバランスされた完成度に、多くのオーディオファンが色めきたった。もちろんAK100はヒットを記録し、マメなファームウェアのアップデートにより使い勝手も向上、対応ファイルも広がってますますの完成度を見せていた。同時にオリジナル・ハイレゾ音源の販売や、コラボイヤホンの発表、専用ケースの販売と、周辺機器も充実を見せてきていた状況だったこともあり、このタイミングでの新製品発表であれば、関連商品やそのバリエーションの新展開ではないかと、大方はたかをくくっていた。
しかしながら、蓋を開けば、なんとAK100発表から半年にして、更なる上位機種AK120の登場というエキサイティングなニュースであった。
実を言えば、AK120の開発はAK100と同時進行に進んでおり、AK100の発表時にも密かながらAK120は存在していたという。AK100自体、今時点でも非常に満足度の高いオーディオプレーヤーだが、AK120は、AK100に残された課題を全てクリアし、もうこれ以上の要求は望むべくもないと言えるほどの究極の完成形を見せての登場となる。
AK100は全世界で発売となり世界中で素晴らしい評価を得たプレイヤーだが、ブランド一発目の製品であったこともあり、各国の安全基準を厳密にクリアする使命をも担っていた。そのため、出力インピーダンスが22Ωという高い値を背負っているのは、各国規定の最大公約数をカバーするための避けられない設計だったのだが、AK100が吸い上げた評判とマーケティング・データを礎に、AK120は、日本マーケットを強く意識した設計が貫かれ、出力インピーダンスは3Ωにまで抑えられ、サウンドへの悪影響は実質上ゼロとなった。
そして何より特筆すべきは、心臓部であるICチップ「WM8740」がAK120ではLとR各々に1基ずつ独立して搭載となった点だ。左右完全に独立したサウンドを高解像でピュアに描き出すその力は、レコーディングエンジニアをもってして「完璧」と言わしめるクオリティだという。スタジオで作り上げたその音が、そのままそこで再現されればそれがオーディオプレイヤーの終着地点だが、AK120は「レコーディングで作った音がそのまま再現されている」と、エンジニアが太鼓判を押す。作り手側の意図した通りの音楽表現を再現するという、究極のサウンドが遂に完成したということだ。商品コンセプトは、更なる高解像&ニュートラルフラットによるプロレベルにおける「持ち運べるモニタリング環境」の実現、とある。至極納得である。
本体メモリ領域は64GBに倍増、2つのメモリスロットも最大64GB×2に正式対応、合計最大192GBもの領域が保証された。AK100でも要求が高いギャップレス再生にもデフォルトで対応している。なお「WM8740」を2発稼働させることで消費電力は上がったが、同時にバッテリー容量を増量したことで、FLAC/44.1kHz/16bitで最大約14時間の長時間連続再生をキープしている。
AK120のサイズは、長さがAK100より12~13mmほど伸びた形状で、横幅や厚みは一切変更されていない。ボリュームの周りにはガイドが実装され安全性が向上している。AK100と違いイタリアンレザープレミアムケースも最初から同梱され、もはや一切の隙を見せない完成度を誇っている。
AK100から格段のスペックアップをもって登場したAK120は、多くの音楽ファンを虜にすることは間違いない。ただひとつだけ、覚悟すべき問題がひとつ。これだけ徹底的に作り込まれれば仕方ないのだけれど、価格はAK100の2倍以上となる129,800円(税込)となる見込みだ。一瞬息をのむ価格だが、ここにはその価格に応えるだけのサウンドがある。発売日は2013年6月上旬の予定だ。震えて待つべし。
なお、5月11日(土)スタジアムプレイス青山で開催となる<2013年春のヘッドホン祭>にて、Astell&Kern AK120が公開され、試聴ブースも設置される予定となっている。
編集部註:出力インピーダンスが2Ωと記しましたが、正しくは3Ωの間違いでした。修正と共に謹んでお詫び申し上げます。ついでながら追記情報として、AK120にはDSDファイル再生対応、USB DAC機能も搭載される予定となっている点をお伝えいたします。
●Astell&Kern AK120 64GB ソリッドブラック
直販予定価格:129,800円(税込)
2013年6月上旬発売予定:アキハバラe市場(http://www.akiba-eshop.jp/)
型番:AK120-64GB-BLK
※ポケットにも入る小型/薄型のまま「デュアルDAC(WM8740×2)」の能力を最大限引き出したアナログ回路設計。
※作り手側の意図した通りの音楽表現を再現でき、より正確な音声出力で業務使用も可能にするプロフェッショナルチューニング。
※最大192kHz/24bitまでのスタジオマスタークオリティ音源のネイティブ再生が可能。
※高音質音源の持ち運びに便利な大容量64GB内蔵メモリと、exFAT 対応のmicroSD スロットを2基搭載した「デュアルmicroSDXCスロット」により、合計最大192GB を実現(システム領域含む)。
※WAV/FLAC/ALAC/AIFF でのロスレス/ハイレゾ再生や、AAC/OGG/WMA/MP3 に対応したマルチコーデック仕様。
※ギャップレス再生をサポート(任意にオン/オフ設定可)。
※FLAC/44.1kHz/16bit で最大約14時間の長時間連続再生が可能。
※152ステップダイヤルボリュームによる細かな音量調整が可能。更にボリュームガードを実装(画面オフ時にボリューム・ロックする設定も可能)。
※アルバムアートの画面フィット調整やスリープタイマーを搭載。
※イタリアの職人の手による自然素材の本革で加工された「イタリアンレザープレミアムケース」付属。
※液晶保護シート裏・表用各1枚(予備)、及びハイレゾ音源5曲を内蔵メモリに収録(※収録サンプル曲はAK100同様)
◆アキハバラe市場
◆<春のヘッドフォン祭 2013>オフィシャルサイト
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