【連載】THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載[Vol.28]本間ドミノ先生「レコード棚あさり」
『THIS IS POP !!!』と『BOHEMIANS FOR LIFE』という2枚のオリジナルアルバム、そしてムッシュかまやつとのコラボレートアルバム『THE SPIDER BEAT』というリリース攻勢に、ワンマンツアーや各地のイベント出演など、めくるめく活動で2012年を駆け抜けたTHE BOHEMIANS。見るたびに次なるステージへの大きな期待を抱かせてくれる彼らの魅力にさまざまな角度から触れていく当連載「5人全員かたまりダイナマイト連載」第28回目はキーボード、本間ドミノ先生が音楽的ルーツを熱く紐解く「レコード棚あさり」です。
◆本間ドミノ先生の「レコード棚あさり」
◆第6回:ボヘミアンズ史 II ~ボヘミアンズとthe pillows~
THE BOHEMIANSは、去る1月28日 the pillowsの山中さわおさんの
ソロプロジェクトと2マンライブをさせて頂きました。
▲山中さわお/2013年1月28日 高円寺HIGH <CHEMICAL BUMP SHOW!!>⇒ライブレポート |
私の憧れの人です。
今日の「レコード棚あさり」は、the pillows、山中さわおさんについて。
これしかありません。
THE BOHEMIANSは全員 the pillows 好きですが、
その中でも 私と平田ぱんだ(Vo)は、特に昔からの熱いファンです。
思い入れが多く、何から書こうかと考えに考えた結果、これを書きました。
『本間ドミノ年表 the pillows 版』。
the pillowsと出会って16年、その歴史の要所をまとめました。
ながめてみて下さい。
1996年
NHK-FM「ミュージックスクエア」にて「ストレンジカメレオン」が流れる。
最初は漠然と「いい曲だなあ」と思う。
何度も何度もかかるので、次第にどんどん好きになる。
the pillowsという名を聞くと必ずチェックするようになる。
1997年
シングルCD「彼女は今日」を購入。
♪ 僕には見せないその笑顔は なんて美しく可憐なんだ
時を忘れて 不思議な引力にしびれていた
僕とさっきまで そばにいたんだ 彼女は今日♪
まだ幼く、恋愛のレの字も知らなかった私は、この歌詞によって
自分がいま 片思い中だということに気づいてしまう!と同時に、
洋楽のように格好いい音の中から聞こえてくるさわおさんの声が、
胸の隅々までしみ渡った。
* 現在は流通していない「8cmシングル」という単語を聞くと、
私の頭の中にはこのシングルのジャケットが浮かびます。
◆the pillows「彼女は今日」 ⇒ Youtubeへ
◆1998年
アルバム『LITTLE BUSTERS』購入。
当時 私の地元の山形では、どの店もCD売り場が小規模で、
上記の2曲が収録されている『Please Mr. Lostman』がなかった。
なので このアルバムを売り場で発見したときに
思わず「よっしゃ」と声を上げてしまう。
1曲目から 音の格好よさ、曲の良さ、世界観にひきずりこまれ
以降、アルバムを欠かさず買うようになる。
◆2003年
平田ぱんだ(Vo)、ビートりょう(Gt)と出会う。
平田ぱんだと出会って初めて交わした会話は、
私「(音楽は)何 聴くひと?」
ぱんだ「the pillows 聴くひと」
だった。
その時も彼の手首には、the pillowsツアーグッズのリストバンドがつけられていた。
初めて、the pillowsについて話せる友達ができた。
◆2004年
平田ぱんだと the pillowsのライブを観に仙台へ。
開演前 とつぜん路上で平田ぱんだに背中をひっぱたかれ、何事かと思ったら、
革ジャン姿の佐藤シンイチロウさん(Dr)が歩いているのを指差しながら、
口をパクパクさせている。2人で走って追いかけるも、見失う。。。
そして 私にとってプロのステージを観るのは、これが初めてだった。
長くなるので感想は省略。
◆2008年
この年からTHE BOHEMIANS、東京での活動が活発化。
ビートりょうと、noodlesのライブを代々木Zher the ZOOに観にいった際、
なんと山中さわおさんを発見! 驚愕する。
握手をもとめ、バンドをやっていること、昔から好きだったことを伝える。
さわおさんは気さくに話をしてくれて、嬉しすぎて平田ぱんだに自慢する。
◆2010年
THE BOHEMIANS 初の全国流通盤『I WAS JAPANEASE KINKS』発表。
山中さわおさんも参加しているTHE PREDATORSで、ベースを担当されてる
GLAYのJIROさんの大人気レギュラー番組、FM802「BUGGY CRASH NIGHT」で、
THE BOHEMIANSのアルバムのリード曲「おぉ!スザンナ」がオンエアーされる!
THE BOHEMIANSとしては、ラジオでのオンエアも初めてなのに、
あのJIROさんが「ボヘミアンズ」と発音していること自体にも感動。
◆2011年
THE BOHEMIANS アルバム『憧れられたい』でメジャーデビュー。
2012年
春
THE BOHEMIANS 2ndアルバム『THIS IS POP !!!』発表。
同じ4月に<ARABATKI ROCK FESTIVAL>にて、
初めて the pillowsと同じ日に同じイベントでライブをする。
ライブ後にCDを持ってあいさつに行こうとするも、平田ぱんだがあまりの緊張で
「無理無理」と言うので断念。
そして 日本の名だたるロックンローラーの方々が、ロックンロールに目覚めた時のことを
単行本にまとめた『ロックンロールが降ってきた日』(著者;秋元美乃・森内淳)にて、
山中さわおさんをはじめ、多数の先輩ロックンローラーのインタビューが並ぶ中、
平田ぱんだのインタビューも掲載される。
夏
北海道の大型フェス<RISING SUN ROCK FESTIVAL>に、
THE PREDATORSとして出演されていたさわおさん・JIROさんのもとに
ライブ後に意を決して メンバー全員であいさつする。
するとさわおさん すっくと立ち上がり「平田ぱんだ君は?」と言い、
平田ぱんだが手を挙げると「会いたかったんだよ」と1歩寄っていきなり抱きしめた。
前々から 僕らがthe pillowsファンということが、メディアの方々を通じて
さわおさんに伝わっていたとのこと。
なんて素晴らしい出来事だ、と思いながらも、
私はうらやましくてしょうがなかった。。。
秋
さわおさんから平田ぱんだに連絡があり、THE PREDATORSのツアー初日のライブと
打ち上げに来なさいと連絡あり、参加させて頂く。
初めてさわおさん・JIROさんと酒を酌み交わす。
JIROさんには、2年前のFM802でのラジオオンエアーのお礼を伝え、
さわおさんには、その日持っていってたCD「彼女は今日」に、念願のサインをもらう。
冬
さわおさんの大人気全国ネットレギュラー番組「the pillows POISON ROCK'NROLL」に
平田ぱんだ・ビートりょうがゲスト出演させて頂く。2週に渡って出演させて頂く。
そして先日 2013年1月28日。
高円寺HIGH <CHEMICAL BUMP SHOW!!>に共演。
THE BOHEMIANSは、栄えあるこの日のために
平田ぱんだが 初めてthe pillowsの曲で聴いたという「ONE LIFE」のカバーをさせて頂く。
先程もふれたアルバム『LITTLE BUSTERS』に収録されている名曲。
◆the pillows「ONE LIFE」 ⇒ Youtubeへ
あの場にいた方はご存知と思いますが、
ボヘミアンズのファンも、さわおさんのファンの方々も、
一緒に楽しんでくれてるのが 表情と歓声で伝わってきたのは感無量でした。
改めてありがとうございました。
そしてさわおさん。
素晴らしい本編をメンバー全員で見せて頂いてましたが、アンコールでは
THE BOHEMIANSに昨年の夏のライジングサンで出会ってからのストーリーを
なんと歌にして頂いていて、弾語りを始められました。
その最後には、THE BOHEMIANSの代表曲の1フレーズ
♪スウィンギン・イン・ザ.レイン♪も。
そこからthe pillowsの「Funny Bunny」を「ボヘミアンズに贈る」と
弾語りで演奏して下さいました。。。
客席も、さわおさんと一緒に割れんばかりの大合唱でした。
この曲は『HAPPY BIVOUAC』というアルバムに入っている大好きな曲。
私の部屋にはポスターも貼ってあります。
◆the pillows「funny bunny」 ⇒ Youtubeへ
憧れのさわおさんに、この曲を贈られてしまった私は、
とにかく必死で涙をこらえました。
その場にいる人全員に届く、こんな曲を作りたいと思いました、
作り続けたいと思いました。
さわおさん
自分と音楽を関係づけた1人であるさわおさんが、僕らのために、
ファンの方々と一緒にこの曲を歌ってくれた光景と音は、生涯忘れません。
メールアドレスを知ってても、
飲みに連れていって頂くなど距離が近づいても、
憧れは 憧れのまま です。
次は、the pillowsと共演出来る日を心待ちにしています。
でも私は、いえTHE BOHEMIANSは、
山中さわおさんバンドとご一緒できたこの日を、その日と違わず
大感激だったことだけは、間違いありません。
さわおさんバンドは、NEWアルバムのリリース後の3/30から
全国21カ所回られますが、お近くの人はぜひ!
間違いありません。
[追記]
この日は、前出のNHK-FM「ミュージックスクエア」のパーソナリティーだった中村貴子さん、
そして「ロックンロールが降ってきた日」の編集者;秋元美乃さんと森内淳さん(なんと
森内さんは「ミュージックスクエア」のプロデューサーとして
中村さんと一緒に番組を作っていた方!)も会場にいらしていて、
私にとっては、過去と現在が一本の線になった日でもありました。
ロックンロールをやり続ける事で、
こうして人と人が繋がっていく光景を見続けたい。
そう思った夜でした。
とても長くなってしまいました。
今回はこのへんで。
また!!
◆「THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載」まとめページ
THE BOHEMIANS avec ムッシュかまやつ
『THE SPIDER BEAT』
2012年10月3日発売
FLCF-4436 ¥1,500(tax in)
1. フリフリ
2. メラ・メラ
3. モンキー・ダンス
4. あの時君は若かった
5. なればいい
6. なんとなく なんとなく
全6曲
Major 3rd album
『BOHEMIANS FOR LIFE』
2012年12月5日発売
FLCF-4444 ¥2500(tax in)
1 MONO
2 The Comeon
3 That Is Rock And Roll
4 もしも ~if~
5 つめたくしないで
6 It's OK
7 MY GIRL
8 Paint It White
9 KISS ME BABY, LIFE IS VERY SHORT
10 BROTHER
11 チャックベリーはアメリカ人
アナログ盤 ※完全限定生産
2013年2月27日発売
THE BOHEMIANS avec ムッシュかまやつ
『THE SPIDER BEAT EP NO.1』
MSEP-043 ¥1,260(tax in)
フリフリ (side A)
メラ・メラ (side B1)
なんとなく なんとなく (side B2)
THE BOHEMIANS avec ムッシュかまやつ
『THE SPIDER BEAT EP NO.2』
MSEP-044 ¥1,260(tax in)
なればいい (side A)
モンキーダンス (side B1)
あの時君は若かった (side B2)
<スペシャルタワレコメン Vol.2>
日程:2/13(水)
時間:OPEN 18:00 / START 18:30
会場:Shibuya O-EAST
出演:THE BOHEMIANS、ふくろうず、lego big morl
チケット:前売¥2,800(税込、1ドリンク代別途)
<BEA × Zepp Fukuoka presents F-X>
日程 :2/23(土)
時間 :OPEN 11:00 / START 13:00
会場 :Zepp Fukuoka(http://hall.zepp.co.jp/fukuoka/)
出演 :THE BOHEMIANS、[Champagne]、Nothing's Carved In Stone、BIGMAMA、ASPARAGUS、the band apart、N'夙川BOYS、キノコホテル and more
チケット :前売1F¥4,500 / 2F指定席¥5,500 / 当日¥5,000 (すべてドリンク代別)
※前売券は、最速先行で購入するとグッズが付きます。(下記参照)
※高校生までの学生の方は、当日証明書をご提示いただくと¥1,000キャッシュバック
最速先行(グッズ付き) :11/30(金)13:00〜12/28(金)23:59 http://l-tike.com/f-xhp/ にて受付
一般発売 :2013/1/19(土)10:00~
ローソンチケット 0570-084-008 (Lコード:82871)
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:187-000)
イープラス
お問い合わせ :BEA 092-712-4221 (月~金/11:00~18:00 第2・第4土/11:00~15:00)
オフィシャルサイト :http://www.bea-net.com/FX/
<HAPPY JACK>
日程 :3/17(日)
OPEN 13:30 / START 14:00 / END 21:00(予定)
会場 :熊本DRUMBe-9Vi,V2,V3、Django、ぺいあのPLUS'
※PASS交換所:熊本PARCO1Fイベントスペース
出演 :THE BOHEMIANS 他
チケット :1日券 ¥4,500、2日券 ¥7,000(税込)
※両日とも1ドリンク券(¥500)をPASS交換所で別途購入が必要です。
先行販売 :11/14(水)より200枚限定で受付 コチラから
一般発売 :2013/1/12(土)より
ローソンチケット 0570-084-008 (Lコード:72478)
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:185-004)
イープラス
お問い合わせ :HAPPY JACK 2013実行委員会事務局(KKT事業部内)
096-363-6175(平日10:00~17:30) happyjack@kkt.co.jp
オフィシャルサイト :http://www.kkt.jp/event/happy_jack/index.html
◆THE BOHEMIANSオフィシャル・サイト
◆FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT
◆THE BOHEMIANS avec ムッシュかまやつ対談
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