ブラー、新曲2曲を生演奏で公開

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7月2日(日本時間3日)、ブラーが新曲2曲を生演奏で公開した。彼らはロンドン市内の建物屋上に集合し「アンダー・ザ・ウェストウェイ」と「ザ・ピューリタン」をライヴ・パフォーマンスした。この2曲は、8月12日にハイド・パークで開催されるロンドン五輪閉会記念公演のために書き下ろした新曲だ。

◆「アンダー・ザ・ウェストウェイ」「ザ・ピューリタン」ライブ@ロンドン屋上

英国現地時間午後6時15分(日本時間3日午前2時15分)に「アンダー・ザ・ウェストウェイ」が、その1時間後に「ザ・ピューリタン」が披露され、直後には世界的に音楽配信もスタート。ブラーがワールドワイド・シングルを発表するのは実に9年ぶりのことだ。

現場となった建物があるのは、新曲のタイトルにもなっている「ウェストウェイ(ロンドン西部を貫く高架道路)」を背景に臨む秘密のロケーション。小雨が降り空模様が心配される中、鍵盤に向かうデーモン・アルバーン(ヴォーカル)からは、アドリブで歌詞の「今日の青空」というフレーズを「灰色の空」と替え歌にするウィットも。

1曲目が終わると、4人はパソコンの前に集合。ブラー海外公式Twitterを通じてファンからの質問に直接答える「Q&A」が開始された。質疑応答は、こうして再び4人で集まりライヴを行った心境を問う内容から、各国ファンからのライヴ要請、好きなピザのトッピングの種類まで幅広いもの。「ブリットポップ戦争が過去のものとなった今、ギャラガー兄弟のどちらかとコラボの予定は?」と訊かれ、グレアム・コクソン(ギター)が「ユルイ感じでね。僕は秋にノエルのサポート・アクトをやる予定だよ」と答える一幕も。また「ブラー解散の噂については?」という直球の質問には、アレックス・ジェイムス(ベース)が「しないよ、少なくともあと10分はね」と、英国人らしいユーモアで切り返していた。

2曲目の新曲「ザ・ピューリタン」ではデーモンがミニ・アコースティック・ギターに持ち替え、アップテンポで楽しげなポップ・ソングを演奏した。差し挟まれるグレアム&デーモンによる「ラララーラーラー」のコーラス(そして歪んだギター音)に、「これぞブラー」と膝を打った人も多いだろう。彼らの魅力の両極がそれぞれ正に凝縮された新曲2曲のお披露目。演奏が終わった瞬間、顔を見合わせた4人が浮かべた笑顔が印象的だった。

なお新曲のうち「アンダー・ザ・ウェストウェイ」はブラー結成21周年(英国では伝統的に21歳が成年とされた)を記念して8月1日にリリースされる『BLUR 21 BOX』にボーナス・トラックとして急遽追加収録されることになった。

『BLUR 21 BOX』は、デビュー・アルバム『レジャー』のリリースから21年というブラーの作品の集大成がひとつのボックスに納められる。7枚のスタジオ・アルバム、65曲の楽曲やレア曲を含む5時間半を超える初公式リリース音源、3枚のDVD、コレクター向けの本、ブラーの前身グループ「シーモア」時代の限定7インチアナログが同梱される弩級のアイテムだ。



◆ブラー・オフィシャルサイト
◆ブラー・オフィシャルサイト(海外)
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