[クロスビート編集部員リレー・コラム] 荒野編「デヴィッド・マイアー」

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1997年に日本デビュー、ファースト・アルバムに収録されている「Monument Of Me」がヒットしたスウェーデンのグループ、メリーメイカーズ。北欧のジェリーフィッシュとも形容された彼らは、クイーン、ELO、ビートルズなどの影響を咀嚼したカラフルなサウンドで我が国でも人気を集めた。そのフロントマン、デヴィッド・マイアーがソロ作「サウンドシャイン」の宣伝を兼ねて来日。1月11日、下北沢THREEで開催されたパワー・ポップ・アカデミー主催のイベントでライヴを観ることができた。

◆デヴィッド・マイアー画像

序盤はデヴィッドのギター、キーボード弾き語りを中心に進行。思いのほか早めに「Monument Of Me」が飛び出し、場内の合唱を誘う。続いてキーボードに向かうと、メリーメイカーズのセカンド『Bubblegun』から、元ジェリーフィッシュのアンディ・スターマーとの共作曲「April's Fool」を披露。歌う前にアンディとの想い出をちらっと語るところも心憎い。ショウは途中から日本人ミュージシャンを従えてのバンド・セットへ移行。アンディに「メリーフェイカーズ」と紹介されたこのバンドは相当リハを重ねたのだろう、テンション高めのデヴィッドに負けないシャキッとした演奏&ハーモニーで観応えがあった。ギタリストとしてのデヴィッドも実に冴えていて、「ゲット・イット・ライト」などで見せたジョージ・ハリスンばりのスライド・ギターは絶品。変に落ち着いておらず、ステージ上では結構お茶目なところにも好感が持てた。改めて全編バンド・セットでの再来日公演を期待したいところだ。

photo by Kiku Fukuzumi

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