【連載】アストゥーリアス大山曜の[我らプログレッシバー!]Vol.6「プログレ黄金期のエッセンスを現代に!”フラクタルズ”」
前回までで4大バンドをご紹介してきて、5番目のバンドといきたいところですが、今回はちょっとひと休み。それというのも私の新バンド“エレクトリック・アストゥーリアス”が9/4に1stアルバムをリリースしまして、誠に僭越ではありますが、この場を借りて紹介させて下さいm(_ _)m。
◆「Double Helix」PV映像
24年も前から活動している(休止期間含む)、私のライフワークともいえるプログレユニット「アストゥーリアス」(詳しくは連載第一回を)。穏やか&美しいプログレの代表格のように扱われてきましたが、実は自分のルーツはロックで、ロックバンド編成でパワフル&ドラマチックな音楽を表現したい、という思いは以前からあり、2009年に結成した“第3のアストゥーリアス”が新バンド“エレアス”です。
4月に新作をリリースしたクラシカル編成の“アコアス”は、その特異な編成ゆえ、プログレも含めたロック・ポップス界で他にない個性を打ち出せたのではと思いますが、今回の“エレアス”はオーソドックスなフォーリズム+バイオリンの王道プログレ編成。あまたあるロックバンドとどう差別化を計り、バンドのキャラをアピールしていくか?ロックといえども、永年やってきた“アストゥーリアスらしさ“は失わずに、新たなサウンドを提示出来るか?我々の新たな挑戦が始まりました。
そしてもうひとつのテーマが、自分が10代の頃に人生を変えられるほどの影響を受けた、70年代黄金期プログレのエッセンスをなんとか今の時代に蘇らせたい!というものです。80年代以降も世界中で幾多のミュージシャンが、プログレの世界観を取り入れて活動していますが、特にここ最近は“王道プログレ”と呼べるものは少ないような気がしています。いても有名バンドの単なるコピーだったり、複雑なテクニックをひけらかすだけのものだったり…。
やはり私が考える“70年代王道プログレ”とは、“メロディアス&ドラマチック”なもの、曲の構成がしっかりしていて何度も繰り返し聴くことが出来、えも言われぬ感動(!)を与えてくれるものです。たしかにあの時代はそういった“音楽による感動”が存在していたと思います(タイアップ主体、他の媒体との連動ありきで、音楽が脇役のような昨今の風潮は嘆かわしいと思っています)。
言葉で書くのは簡単でも、いざ実際自分たちで作ろうとすれば、それはとてつもなく大変なこと。しかし、志は高く!とことん考え抜き、録音に約1年かけ、ようやくアルバムが完成しました。9/4発売『フラクタルズ』ですww。そして新バンドのサウンド&キャラを2分弱で伝えるべく制作した手作りのPVがこちらです!どうぞご覧下さい。
9拍子を主体とした複雑なリズム、めまぐるしい展開、しかしあくまでもメロディアスな旋律の美しさを重視した21世紀仕様のプログレ曲です。またアルバム全体として“悲壮感”というテーマを掲げていて、激しく訴えかける、音楽本来が持つパワーをも感じてもらえたら嬉しいです。アルバム紹介のページもあります。よろしかったらご覧下さい。
昨今はCDというメディアが軽視され、1曲ごとの配信が中心の世の中。しかし!!!プログレは1曲単位で聴くものではありません。是非アルバム通して聴いていただきたき、“悲壮感”に満ちた世界観にどっぷり浸かってもらいたいと、願っています。
Amazonをはじめ、全国プログレ系CDショップ(ディスクユニオン新宿プログレ館、目白ワールドディスク、GARDEN SHED、新宿レコード、札幌サードイアー、MusicTermなど)で取り扱っているほか、オフィシャル通販でもご注文承ります。このご時勢に、あえて王道プログレのCDを出すという意気込みにご賛同いただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m。
ということで、今回はバンドの宣伝で脱線いたしましたが(^^;)、次回は“5番目のバンド”の紹介、再開いたしますのでどうぞお楽しみに!
◆『フラクタルズ』紹介サイト
◆アストゥーリアス・オフィシャルサイト
◆アストゥーリアスMySpace
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