X JAPAN、圧倒的なパフォーマンスでロンドンっ子失神
◆X JAPAN画像
ライブでは激しい「Rusty Nail」、壮大な「ART OF LIFE」などバンドの静と動の顔を余すところなく伝える選曲で、2000人のファンを魅了。アンコールで紫色の着物を羽織り、TOSHIとともに姿を現したYOSHIKIは、「hideが亡くなったときは、自分がここにいるなんて思わなかったよ。10年ぶり(2008年)に再結成して…。hideも一緒に連れてきたかったよ。でも彼は僕たちといつも一緒だよ…」と最後は声を詰まらせて涙。会場からはhide、TOSHI、YOSHIKIそれぞれのコールが起こっていた。
ステージでは約2時間で10曲を披露。同公演はロイター通信社、英国BBC放送センターなど主要メディアが取材した。
ロンドン郊外出身の20代会社員の女性は、「X JAPANのライブに来るのは初めて。HEATHのベースが好き。ロンドンに住んでいる友人たちと作りました」と、ユニオン・ジャックにメッセージを書き込んだ旗を手に持ち興奮した様子。この日の早朝に、仏・パリから駆けつけたビジュアル系が大好きと言う20代男性会社員は「X JAPANは素晴らしいロックンローラー。4公演全て行きます」と意気込んでいた。
会場は1903年に創業。過去、The Rolling Stones、The Who、Oasis、David Bowie、Bon Joviなど英米の大物アーティストが立ってきた由緒ある場所だ。
取材・文・写真(※):西村綾乃
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この日は、午後8時からオープニングアクトとしてジャパニーズ・ヴォイヤーズが30分間のパフォーマンスで会場を温め、X JAPANの登場は午後9時、「JADE」からスタートとなった。「Rusty Nail」「Silent Jealousy」と続き、「Born to be free」「I.V.」といった近年の作品から「X」「Endless Rain」といったX JAPANの永遠のクラシック名作まで、大曲「Art of Life」を含め、X JAPANの魅力を大濃縮したような楽曲ラインナップが、ロンドンのロック・リスナーたち直撃。興奮のあまり失神者達も続出。通常はバーでお酒を買ってライブ開始を待つオーディエンスたちが、この日はお酒よりも誰より前に行こうステージに押し寄せる様子を見せており、会場関係者によると、こんなショーはかつて経験のないことだとか。
「X」の時にはロンドンでもXジャンプが巻き起こり、狂騒のボルテージの中でYOSHIKIも客席に向かってダイブ、オーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだ。「Art of Life」が終わった後もXコールは鳴りやまず、YOSHIKIは客席へ再びダイブ、この異常ともいえる盛り上がり方は会場はじまって以来のものと、関係者も驚きを隠せない。
X JAPANはこの後、パリ、ユトレヒト、ベルリンとヨーロッパを回る。「jade」はスペインのitunesロックチャートでNO.1にランクインし、スウェーデンでもNO.1、フランスでもTOP10入りを果たしている。ヨーロッパ全土にX JAPAN旋風が巻き起こりつつあることを、肌で感じていただけるだろうか。
X JAPANは、ヨーロッパで真剣勝負の火蓋を切った。圧倒的なパフォーマンスでロンドンっ子たちをねじ伏せ、今、世界を手中に収めつつある。
<2011年6月28日 ロンドン@Shepherd's Bush Empire>
1.Jade
2.Rusty Nail
3.Silent Jealousy
4.Drain
5.紅
6.Born to be free
7.I.V.
8.X
9.Endless Rain
10.Art of Life
文:BARKS編集部
◆X JAPANオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルTwitterサイト
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