【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】 第24回「まだまだ続くオリ盤探求の旅」

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D.W.ニコルズの鈴木健太です。

『だからオリ盤が好き!』。
2010年の4月から月2回の更新で連載を続けてきましたが、今回で24回目。音楽が、レコードが好き、というだけで始まったこの連載も、何とか一年続けることができました。読んでくれた皆さん、そしてBARKSはじめ関係者の皆さん、ありがとうございました。

そして、一年間ということでしたので、今回の第24回で残念ながら最終回となります。

…というところでしたが、なんと! 連載続行が決定しました!!
ありがとうございます。読んでくれている皆さんをはじめ、各方面の皆さんからご好評をいただいたおかげです、本当に嬉しく思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。来月からは、月1回の更新で、そのぶん内容をさらに濃厚にして連載を続けさせていただきます。

さて、では記念すべき第24回となる今回ですが、この一年を振り返る意味も含め、この一年で手に入れたオリ盤たちのうち、“これはよかった!”というものの中から何枚か紹介してみようと思います。

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■ Aretha Franklin『Lady Soul』

アレサ・フランクリンの1968年の代表作。ソウルの名盤中の名盤。歌良し、演奏良し、曲良し・捨て曲無しの濃密な30分余。1968年、Atlantic。ということでやはりマッスル・ショールズ(第22回参照)でも録音されているらしく、クレジットにはジミー・ジョンソン、ロジャー・ホーキンスの名前が見られます。また、B-2「Good To Me As I Am To You」でエリック・クラプトンがオブリを弾いていて、「The guitar obbligato on Good To Me As I Am To You is by Eric Clapton of “Cream”」と記載されています。そう、この当時は「Eric Clapton of “Cream”」なのです。そのオブリの絶妙な間、流麗なフレージングはまさにクラプトン節と言えるでしょう。他にボビー・ウーマックやキング・カーティスも参加しています。そしてエンジニアはトム・ダウドです。USオリジナル盤のレコード・レーベルはこの青/緑のアトランティックレーベル。貫禄がありますね。

このレコードは渋谷にて購入しました。ジャケットの上側が裂けてしまっているため破格でしたが、盤質はそこそこです。

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■ Livingston Taylor『LIV』

この連載にも登場しているジェームス・テイラー(第9回参照)の弟、リヴィングストン・テイラーの1971年の2ndアルバム。決して派手ではないけれど、佳曲ぞろいで演奏も良く、SSW系の名盤として評価・人気ともに高い作品です。これのUSオリジナル盤は一枚持っていたのですが、ツアーで名古屋に行った際、これのプロモ盤(第11、12回参照)が何と数百円で売っているのを発見してしまったために購入。

1971年にCAPRICORN RECORDSから出ているのこの作品は、ピンク・カプリコーンと呼ばれるシンプルなピンク色のレコードレーベルがUSオリジナル。プロモ盤は白レーベルで、「SAMPLE COPY NOT FOR SALE」の文字が入っています。
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