ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』と重なる、P!NKの精神性

ポスト
フジテレビ系月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』は観ているだろうか。戸田恵梨香、三浦春馬、武井咲の今後が気になって仕方のないところだが、BARKSとしてはもうひとつ見逃せない事実がある。劇中歌として起用されているP!NKの楽曲群だ。

◆「F**kin' Perfect」PV映像

P!NKのベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』収録曲がドラマの中で効果的に使用され、現在各チャートにおいてその作品がチャート急上昇をしているのだ。『グレイテスト・ヒッツ』はドラマのスタート以降オリコン洋楽週間ランキングで21ランクのジャンプアップをみせ、2/7と2/14付の同チャートでは同作品最高位となる5位に2週連続ランクインしている。また、同ドラマで流れる「フxxキン・パーフェクト」と「ストゥーピッド・ガールズ」はレコチョク洋楽うた週間ランキング(集計期間:2/2-2/8)においてそれぞれ3位と5位にランク・インし、1/20付iTunesトップ・チャート(アルバム)では既に1位をマークしている状況なのだ。

もともと彼女のプロモーションビデオは、反社会的かつ過激なものが多く、作品を発表する度に論争が巻き起こっているが、「フxxキン・パーフェクト」のビデオではシリアスな内容にアプローチしており、その内容が全米で母親を中心に高い支持や賛同を得ている。

当映像は、一人の少女が疎外感や絶望感の中にも頼るべき人や世の中で信じるべきものを見出し、数々の過ちを犯しながらも自分は自分のままで良いんだと再認識するという自立までの過程を描いたもの。そんなメッセージに感化され、彼女のオフィシャル・サイトには、全米でビデオがオンエアされると同時に、子を持つ母親から多数の書き込みが殺到しているのだ。

P!NKは今回のビデオに関して、「私の好きな本、アート、映画や音楽はどこか神経に障る要素があるんだけど、それらは常に何かを問いかけてくれるの。今回のビデオは今までのビデオの様に各方面から反感を買うと思うんだけど、少なくともこの作品を通じて問題意識や議論を持ったり、何かを変えようとする力になると思うの。それが私の狙いなのよ」と発言しているが、今回の作品は反感以上に高い賞賛の声を世界中で得ている状況だ。

ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』の劇中の中で使用されているこの曲は、過激な歌詞を通じ社会の出来事に関して常に警鐘を鳴らし続けながら人生の中で信じるべきものを訴えるP!NKの精神性が宿っている。そんな楽曲は、混迷する世の中に一石を投じる禁断の学園ラブストーリーでありながら、そんな世の中でも“まだ信じるものに足るものはある”というメッセージを込める当ドラマのテーマと合致するもので、ここには単なるコラボを超えた素敵な化学反応が起こっているようだ。


『グレイテスト・ヒッツ』
2010年12月8日発売
【初回生産限定盤】(CD+DVD)
¥3,360(税込) SICP-2930-1
【通常盤】
¥2,520(税込) SICP-2932

◆P!NKオフィシャルサイト
◆P!NKオフィシャルサイト(海外)
この記事をポスト

この記事の関連情報