秋の夜長にヘヴィロテしたいCD探し・BARKS編集部ガチンコ企画「この曲、自腹で買いました」

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「せっかくいいオーディオセットが編集部にあるんだから、何か気になるCDを買ってきて聴いて記事を書いてみては?」という編集長の思いつきから、この春に突如始まったBARKS編集部ガチンコ企画「この曲、自腹で買いました」。

酷暑もひと段落したことだし、今回は、秋の夜長にヘヴィロテしたいアイテムを探すべく、自腹で購入してきた下記の【1】~【7】を順に、mhi(musical heart instruments)の「Evidence MM01A」と、ラックスマンのアンプ「SQ-N100」+CDプレイヤー「D-N100」で聴いてみた。

【1】アンダーワールド『バーキング』
【2】マルーン5『ハンズ・オール・オーヴァー』
【3】マイ・フェイヴァリット・ハイウェイ『ハウ・トゥ・コール・ア・ブラフ』
【4】ストーン・サワー『オーディオ・シークレシー』
【5】ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』
【6】フィル・コリンズ『ゴーイング・バック』
【7】NEWS『LIVE』

旬のダンス系アーティストたちとの共同作業をもとに制作された、アンダーワールドの3年ぶりの新作。電子音と生楽器の音の配合の妙、そしてカール・ハイドのヴォーカルがいままでにない感じの熱気を感じさせる。もともとのミックスが素晴らしいのは言うまでもないけれど、クリアな音の分離と高音域の再生を得意とするスピーカー「Evidence MM01A」の特徴に合っているのだろうなと、改めてハイクラス・オーディオの性能に感心。

マルーン5の最新作は、3作目にしてもはやベテランの貫禄。そして、2009年にメジャー移籍したばかりのマイ・フェイヴァリット・ハイウェイは、キャッチーなメロディに加え、甘酸っぱいヴォーカルの質感がクセになる。新作が俄然楽しみになってきた。

ストーン・サワーの4年ぶりの新作は、極太なバンド・サウンドと洗練されたメロディに興奮。捨て曲など、あるわけがない。

そして。デイヴ・グロール(フー・ファイターズ)×ジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッペリン)×ジョシュア・オム(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)によるスーパー・プロジェクト、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズの、7月にリリースされた来日記念盤。Disc1のスタジオ音源と、ボーナス・ディスクに収録されているシドニーでのライヴ音源の対比が面白い。楽器の配置が見えるような音の臨場感に鳥肌。それにしても、デイヴのドラムはパワフルで、イイですね。

フィル・コリンズの8年ぶりのスタジオ・アルバムは、1960年代のモータウンやソウルのクラシック25曲をカヴァー。健康上の問題や家族と過ごす時間をとるために、一度はリタイアを宣言したものの、モータウンへの愛が復帰を決意させたとか。そうしたモータウン・サウンドへの敬愛の念が、外連味なく伝わってくる一枚。

そしてラスト。深夜の会社の会議室で、家では鳴らせない大音量でNEWSを聴く。タイトル通り、ライヴを意識したアルバムということで、ライヴで盛り上がるだろうアッパー・チューンが多数。心躍るメロディや乙女心をくすぐる歌詞、無条件にアガる楽曲のクオリティは、さすがプロの仕事。

“移動しながら”や“仕事しながら”など、“ながら聴き”が中心になってしまっているだけに、秋の夜長には、ゆったりと寛ぎながらお気に入りの音楽を味わう贅沢な時間を過ごしたいものですね。

BARKSオーディオ
◆スピーカー:mhi(musical heart instruments)「Evidence MM01A」
◆プレーヤー:LUXMAN「D-N100」
◆アンプ:LUXMAN「SQ-N100」
◆スピーカーケーブル:SUPRA「CLASSIC 6.0」
◆RCAケーブル:SAEC「SL-2000」



◆Evidence MM01A詳細ページ
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