[クロスビート編集部員リレー・コラム] 中嶋編「MAE活動休止によせて」
MAEの活動休止のニュースを聞いてまず最初に思ったのは、「『(e)vening』はどうすんだ!?」ということだった。これは彼らが2009年から取り組んでいる3作連続EPシリーズで、現在2枚目の「(a)fternoon」までリリースされている。ちなみに1枚目が「(m)orning」だから、各EPの頭文字を取るとMAEになる…ということはファンの方ならもうお気付きだろう。
それはさておき、気になるのは「(e)vening」の行方だ。2枚のEPはバンドが3人体制になってから制作されたものだが、活動休止に入る前に5人で最後の1枚を作るのか? でもそれって前2枚とは方向性的にブレるんじゃね?などと、いろいろ考えてしまう。
メジャーに移籍して発表した3作目「シンギュラリティー」はどこか力み過ぎというか、「前作とは違うことをやらなくちゃ」という気持ちが空回っていた感も否めなかった。その後2人が脱退したのは残念だったが、EPシリーズからは迷いのない新しい方向性が感じられたし、何より2009年のアイディアと気迫に満ちた来日公演(観客に3Dメガネを配布したり、雨をイメージした曲では霧吹きで雨を降らせたりした)が素晴らしかったので、3人のMAEとしての今後も楽しみにしていた。ファンの間では最高傑作との呼び声も高い2作目「ジ・エヴァーグロウ」の布陣に戻り、それを有終の美とする意味とは一体なんだろうか。続報を待ちたい。
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