[クロスビート編集部員リレー・コラム] 副編集長播磨編「ザ・ジョイ・フォーミダブル」
ずっと入れ込んでるイギリスのトリオ、ザ・ジョイ・フォーミダブル。EP「A Balloon Called Moaning」が出てからもう1年以上が経つのにフル・アルバムが出なくて待ち遠しい限りなのだが、もしかしたらもう“アルバム”というフォーマットを彼らは意識していないのかも知れない。きっと各レーベルからも誘いがあるだろう中でセルフ・リリースを続けているのは、自分たちで全てをコントロールすることによって地道に長く活動していくと決めているからだろう。だからこそ、リリースもマイ・ペースでやれているのだ。ちなみに最新無料配信は、ポール・ドレイパーを迎えた曲だ。
そんな彼らがリリースした10曲入り限定ライヴ・アルバム『First You HaveTo Get Mad』。モノ好きには嬉しいA3大のポスター仕様になっていて、僕が買った「A Balloon~」の特別版もこの仕様だったから、彼らのお気に入りの体裁なのだろう。バンドのサイトからの直販のみ、送料込みで10ポンド(約1,500円)。MySpaceでは売り切れとなっているが、よくわからない。
2009年Kyteのサポートで遂に来日し、やっと観ることが出来たのだが、グランジのようにラウドでノイジーなギター・サウンドと抑えたトーンの振り幅が大きく、それが魅力の一つなライヴ・バンドであるということがよくわかった。『First You HaveTo Get Mad』でもそれは顕著だし、両端を貫くリッツィのキュートなヴォーカルもライヴでは一際輝く。サウンドはラフだが彼らのステージでの姿をしっかり捉えて好印象。ますます単独来日切望!
◆ザ・ジョイ・フォーミダブル・マイスペース
◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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