ロブ・ゾンビ、『LOUD PARK 09』目前に東京襲撃

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いよいよ開幕まで24時間を切った<LOUD PARK 09>(10月17日&18日@幕張メッセ)だが、それを目前に控えた10月15日、東京・新木場STUDIO COASTにて、同フェスにも出演するROB ZOMBIEの単独公演が行なわれた。

ROB ZOMBIEはもちろん個人名だが、同時にバンドの名前でもある。アリス・クーパーと同様の成り立ちと考えればいいだろう。残念ながら会場は超満員というわけにはいかなかったが、この唯一無二のカリスマとの再会、あるいは初遭遇を待ち焦がれてきた熱心なファンは、開演前から「ZOMBIE!」コールを展開。それに促されるようにしてほぼ定刻に場内が暗転した瞬間から、その空間は完全に、ステージ上に居並ぶおぞましくもクールなメンバーたちに支配されることになった。

彼らは本日、10月16日には大阪・なんばHATCHで同様に単独公演を行ない、<LOUD PARK 09>では、10月18日のアルティメット・ステージに登場することになる。そこで彼らに遭遇する人たちが味わうべきファースト・インパクトを損なわせるような真似はしたくないから、この夜に僕が目撃した光景について詳しく述べることは避けておくが、とにかく、敢えて言うなら武道館でもそのまま公演が成立しそうなアリーナ・ショウが、STUDIO COASTのサイズに凝縮されていたという印象。演奏時間自体は比較的コンパクトではあったが、無駄な時間は一瞬たりともなく、とにかく密度の濃いライヴだった。

今夜の大阪公演、もしくは<LOUD PARK 09>で初めて彼らと対峙することになる人たちに向けても、改めて助言すべきことはない。というのも、おそらくROB ZOMBIEのライヴは、あらかじめ曲をまったく知らないままに臨んでも、充分に楽しめるはずだからだ。しかし当然ながら、1曲でも多く知っていたほうが、より楽しめるのは事実。今から大急ぎで予習したいという読者には、2007年発表のライヴ・アルバム『ZOMBIE LIVE』(日本盤未発売)が、収録内容的にもいちばん手っ取り早いのではないかと思う。

蛇足を承知で補足しておくと、現在、彼の両脇を固めているのはJOHN 5とPIGGY D。元WEDNESDAY13のPIGGYは本来ギタリストだが、ここではベースを担当している。そしてもうひとつだけ付け加えておくと、15日の公演のアンコールでは、彼ら自身がまだ一度もライヴで演奏したことがなかったという新曲も特別に披露された。彼らにとっては、10月末に開幕を迎える全米ツアーの前哨戦ともいうべき今回の来日公演。まさに理想的な滑り出しとなっただけに、大阪公演や<LOUD PARK 09>でも、さらに興奮度の高いステージを披露してくれることになるに違いない。

増田勇一
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