河村隆一、“歌の力”で地球温暖化防止
◆河村隆一<No Mic, No Speakers Concert 2009>~写真編~
本公演は、2日間で3公演行なわれ、全3公演での動員は約6300人、チケットは全席完売という盛況ぶり。雅楽演奏家の東儀秀樹、ツァオ・レィー(二胡奏者・上海民族楽団)、ヴァイオリニストの川井郁子、歌手の小湊美和といった豪華なゲストを迎え、静寂と歓声が感動的に渦巻く演奏が繰り広げられた。
カルテットの美しい旋律に身を委ねるように歌い、聴き手の心を掴むような圧倒的な存在感と優しさを含んだ隆一の歌声が会場を包み込んだかと思えば、二胡奏者のツァオ・レィーとともに新曲「根付けの鈴」を披露し、それまでの流れとは少し違う表現で儚く切なく歌いあげる。
終盤では、「今までの道のりを思い出しながら歌います」と挨拶し、「Time To Say Goodbye」「マイウエイ」と続けてカヴァー曲を熱唱。そしてアンコールでは、代表曲「Love is...」と、環境サミットのテーマ・ソングとして制作された「緑の詩」を披露。「緑の詩」は、“この詩をみなさんと一緒に、この会場で響かせたい”という河村の希望で、開場時に歌詞チラシを配り、観客はその気持ちに賛同したように大合唱し、会場内はひとつになった。
そして「本当に幸せでしたどうもありがとう!」と言ってステージを去った隆一が、再びステージに登場。サプライズのアンコールとして「深海~only one~」が演奏された。
今回のコンサート中「本当にありがとう」という言葉を何度も口にしていた隆一。きっと観客たちも「本当に良いライヴをありがとう」という気持ちでいっぱいなのではないだろうか。隆一は今回のコンサートの開催にあたり、次のコメントを発表している。
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もっと“生の声”や“生の音”を届けたい。みんなの耳にも、心にも…。そんな事を強く想いながら今年1年を過ごして来ました。
この世に歌や音楽、演ずるというものが生まれた時、どのようにして奏でられ、どのようにして届けられたのか…?既に音響機材や録音機材がこの世に存在している時代に生を受けた僕が、もし、そのような機材が無い時代に生まれていたとしたら…。そのような気持ちからこのような企画を立ち上げました。
当日は音響機材を使用せず、本来の“歌の力”、“音の力”というものに原点回帰してチャレンジしてみたいと思います。
そして、こんな僕の想いに賛同していただける方々がいるのならと思い、現在僕以外にもゲストアーティストを考えています。その方々は、歌手なのか?奏者なのか?パフォーマーなのか?現時点では何も言えませんが、1人でも多くの"本物"と言われる方々に参加していただき、この企画を長い年月を掛けて育てて行きたいと思っています。
又、今の世の中が少しでも幸せな空間になってくれる事を、この地球上の自然や風景がこれからもずっと変わらないように、僕なりの方法で、この企画では電力の排出を最小限に抑えながら、『地球温暖化防止』というものにも取り組んで行こうと思っています。
2008年12月1日 河村 隆一
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河村隆一は、約2年ぶりのオリジナル・アルバム『ピアノ』を4月1日にリリースし、全国ツアー<河村隆一Tour2009‘Piano’~色褪せる事のない旋律~>を5月20日八王子市民会館から行なう。
◆河村隆一オフィシャル・サイト
◆河村隆一レーベル・サイト
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