デレク・トラックス・バンド、ギター史に残る名作の予感
デレク・トラックス・バンドの新作が完成したという。前作から3年ぶりとなるこのアルバムは『オールレディ・フリー』と名付けられた。2009年2月18日発売の予定である。
29歳“新世代のギター・ゴッド“が放つ最新作は、早くも最高傑作との呼び名も高い。
アルバムを数枚発表し、様々なバンドを渡り歩き、数え切れないほどのツアーをこなす中で、数々の刺激的な音楽のスタイルを模索してきたトラックス。『オールレディ・フリー』ではオリジナル曲を書くとともに昔の曲を蘇らせ、深遠なヴィジョンを新たに吹き込んだ。本作にはブルース、ソウル、ジャズ、アフロ・ビートからカッワーリー(イスラム教の祈りの音楽)まで様々なワールド・ミュージック、そして近代ヨーロッパの巨匠たちが生んだ高度なトーナリティーまでもが網羅されている。
アルバムの制作過程について、トラックスはこう語っている。
「このアルバムは完全な自然発生だった。何の予想もなかったんだ。ただ集まって曲を書き始めただけさ。そうしたら、ひとつのものが次のものへと発展していった。俺はずっとオフだったから、何気なく仲間たちに声をかけ始めた。それで、一旦プロセスが始まって、何かができそうだということに気付いてからは、曲を書くようになった。できていくサウンドがことごとく出来が良くて、いい気分になってきたんだ。何かが起こる予感がしていたから、ミュージシャン達を煽り続けようと思ったのさ」
デレック・トラックス(ギター)、トッド・スモーリー(ベース)、カウント・ムブトゥ(パーカッション)、ヨンリコ・スコット(ドラムス)、コフィ・バーブリッジ(キーボード)、マイク・マティソン(ヴォーカル)というバンド・メンバーに、彼らの著名な友人たちが加わった。本作ではドイル・ブラムホール二世、オテイル・バーブリッジ、トラックスの妻スーザン・テデスキなどの盟友たちの音を聴くことができる。
デレク・トラックスは26歳にして、クラプトンに認められ、ウィリー・ネルソンをして「最高のギタリストの一人」と言わしめ、米ローリング・ストーン誌ではレッチリのジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤーとともに「新世代のギター・ゴッド」として表紙で紹介され、現在いまだ29歳という若さのギタープレイヤーだ。
まるでラグタイムを爪弾くアコースティック・ギタリストのようなフィンガー・ピッキング・スタイルで、60年代初期のSGを奏でる。十分にオーバードライブしたアンプを背に左手にはボトルネック。常人を逸したスライドテクニックとほとばしるパッションの融合が、古きよきブルースを現代のヘヴィメッセージに置き換えていく。ギターに込められた魂の叫びが、既に“ゴッド”なのである。
今まさにノリに乗っているデレク・トラックの最新アルバムは間違いなく最高傑作。『オールレディ・フリー』にはギター史に残る名作となる予感が漂っている。
◆iTunes Store デレク・トラックス・バンド(※iTunesが開きます)
29歳“新世代のギター・ゴッド“が放つ最新作は、早くも最高傑作との呼び名も高い。
アルバムを数枚発表し、様々なバンドを渡り歩き、数え切れないほどのツアーをこなす中で、数々の刺激的な音楽のスタイルを模索してきたトラックス。『オールレディ・フリー』ではオリジナル曲を書くとともに昔の曲を蘇らせ、深遠なヴィジョンを新たに吹き込んだ。本作にはブルース、ソウル、ジャズ、アフロ・ビートからカッワーリー(イスラム教の祈りの音楽)まで様々なワールド・ミュージック、そして近代ヨーロッパの巨匠たちが生んだ高度なトーナリティーまでもが網羅されている。
アルバムの制作過程について、トラックスはこう語っている。
「このアルバムは完全な自然発生だった。何の予想もなかったんだ。ただ集まって曲を書き始めただけさ。そうしたら、ひとつのものが次のものへと発展していった。俺はずっとオフだったから、何気なく仲間たちに声をかけ始めた。それで、一旦プロセスが始まって、何かができそうだということに気付いてからは、曲を書くようになった。できていくサウンドがことごとく出来が良くて、いい気分になってきたんだ。何かが起こる予感がしていたから、ミュージシャン達を煽り続けようと思ったのさ」
デレック・トラックス(ギター)、トッド・スモーリー(ベース)、カウント・ムブトゥ(パーカッション)、ヨンリコ・スコット(ドラムス)、コフィ・バーブリッジ(キーボード)、マイク・マティソン(ヴォーカル)というバンド・メンバーに、彼らの著名な友人たちが加わった。本作ではドイル・ブラムホール二世、オテイル・バーブリッジ、トラックスの妻スーザン・テデスキなどの盟友たちの音を聴くことができる。
デレク・トラックスは26歳にして、クラプトンに認められ、ウィリー・ネルソンをして「最高のギタリストの一人」と言わしめ、米ローリング・ストーン誌ではレッチリのジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤーとともに「新世代のギター・ゴッド」として表紙で紹介され、現在いまだ29歳という若さのギタープレイヤーだ。
まるでラグタイムを爪弾くアコースティック・ギタリストのようなフィンガー・ピッキング・スタイルで、60年代初期のSGを奏でる。十分にオーバードライブしたアンプを背に左手にはボトルネック。常人を逸したスライドテクニックとほとばしるパッションの融合が、古きよきブルースを現代のヘヴィメッセージに置き換えていく。ギターに込められた魂の叫びが、既に“ゴッド”なのである。
今まさにノリに乗っているデレク・トラックの最新アルバムは間違いなく最高傑作。『オールレディ・フリー』にはギター史に残る名作となる予感が漂っている。
◆iTunes Store デレク・トラックス・バンド(※iTunesが開きます)
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