木村カエラ 5days SPECIAL INTERVIEW/part.3
木村カエラ 5days SPECIAL INTERVIEW/【part.3】『+1』
【part.1】LIVE ⇒ 見る
【part.2】Boys & Girls ⇒ 見る
【part.3】『+1』
【part.4】Music Video ⇒ 見る
【part.5】Smile & Energy ⇒ 見る
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「Scratch」の続きじゃないけれど、
自分の中の悩みを朝までにはゼロにして、
ここから素直なものを見つけるにはどうする?
っていうのを作り出したかった
――アルバム『+1』のテーマのひとつは“ニューウェイヴ”だったそうですが、それはどうして?
カエラ:シングルを出すときってアルバムのことを一切考えずに“人が驚けばいいや”みたいな感じで、期待を裏切るようなことばっかり探してやっているので。だからアルバムでまとめようと思ったときに無理があって(笑)。ロックな生音のものと、打ち込みのものをまとめるものって、その間のニューウェイヴ感だったんですよね。あと、私がもともと、ラプチャーとかCSSとか、生音と打ち込みの両方が入ってるものをすごい聴いていたので、そういうジャンルのものを中心にもってこようって単純に思ったんですよ。
――音楽のジャンルというより、ムーヴメントとしてのニューウェイヴ感ですね。
カエラ:そうですね。いまはニューレイヴっていうらしんですけど。それがCSSとかクラクソンズとかのジャンルらしいんですよね。当時のニューウェイヴのファッションがいまのファッションに反映させれて、さらに激しくなってたりしてて、そういう感じっていいなって。
――なるほどね。ところで、「1115」って何ですか?
カエラ:これは、(坂本)竜馬の……生まれた日と命日が11月15日なんですよ。あんまり言ってないんですけど、コレ。“いいちこ”とか“(下町の)ナポレオン”とか言って誤魔化してるんで(笑)。……竜馬のコトが好きになりすぎちゃって(笑)。
――【Boys & Girls】のインタヴューで、「1115」は理想の男性像だといっていたのは竜馬のことだったんですね?
カエラ:ですね。知ってる人が見れば分かるような内容になってるんですよね。<乙女>とかお姉ちゃんの名前だし、<出すぜよ>とか高知弁だったり。なんか……インタヴューとかで、ときどき意地悪しちゃうんですけど(笑)。「この曲は何なんですか?」って聞かれて「大好きな人への応援ソングです」とか答えると、ビミョーな反応なんですけど「へぇ」みたいな感じでそのまま終わっちゃうので(笑)。真面目に受け取られちゃったなぁって思いつつ、そのままにしちゃう(笑)。
――(笑)そもそも竜馬にハマったキッカケは?
カエラ:アルバムの詞を書く地獄から早く抜け出したくて、『おーい! 竜馬』を急に読み始めたんです(笑)。その現実逃避をし始めたらハマっちゃって、タイミングよく。で、やっぱり自分がブワーって熱中してるものに関してしか詞は書けないから。だから、書けば書くほど竜馬のコトになっちゃって(笑)。この詞はいちばん最後に書いてるんですよ。
――作曲は奥田民生さんですが、そういう話は民生さんにはしましたか?
カエラ:うん。レコーディングが終わったときに、民生さんに「ねぇねぇねぇ、この“1115”って何?」(←ちょっとモノマネしながら)って聞かれて。「さぁ、何でしょうねぇ」みたいな感じで答えたら、「11月15日ってコト?」って言われたので、「そうですよ、竜馬です」って言ったら「やった! 当たった!」って言ってました(笑)。スタッフからは、“またカエラのハマリものかぁ”みたいな感じで見られてたと思いますけど(笑)。
――では、『+1』の中でいちばん難産だった曲というと?
カエラ:難産だったのは「+1」ですかね、意外に。言葉自体は、パッと見たら単純なんですけど、この曲のテンションに合う言葉遣いっていうのが、いまの自分の中で探すのがすごく難しくて。曲のジャンルも私にとっては新しかったので、難しかったのかな。
――このフレーズ、という一節ではなく全体的に?
カエラ:全体的ですね。“ヤバイ! 書けない!”ってすごい悩んで、レコーディングに行く当日まで(笑)。当日の時点で半分しかできてなくて、迎えに来てくれたスタッフに「ゴメン、30分で書くから」っていって待っててもらって、ガーッて集中してやったらできました(笑)。
――やればできるコ(笑)。
カエラ:もうほんとに、宿題やらないコですよね。一夜漬けタイプ(笑)。
――伝えたいメッセージはあるのに、それをどう音に乗せるかっていう作業が大変だったと。
カエラ:そうなんですよね。それがいちばん難しかった。
――でも、ほんとにすごくいいアルバムだなと思います。1曲目のインパクトの強い導入から、キューンとなるエンディングまで、それぞれの楽曲のキャラが立っていて、なおかつ全体のテンポ感が絶妙ですね。
カエラ:よかったぁ。流れはすごく大切にしましたから。だから、1曲目に「NO IMAGE」が来るのは意外だしビックリしたって言われる方がすごく多いんですけど、これはどうしても1曲目じゃないと、ほかの曲の流れがよくならなかったんですよね。私の中で、これはイントロ的な曲で。歌詞の内容は「Scratch」の続きじゃないけれど、ほんとに自分の中でウワーッてなってる悩みとかうるさいものを、朝までにはゼロにして、ここから素直なものを見つけるにはどうする?っていうのを作り出したかったから。だから「NO IMAGE」は後ろに入れたくなかったんですよ。
――ド頭にあることで、起爆剤のようないい作用にもなっていると思いますよ。
カエラ:うん。また新しいことができたから、よかったなぁって思いますね。
――では最後に、カエラちゃんにとって“+1”なコトとは?
カエラ:いまは掃除かな(笑)。掃除とか料理とか、自分でやろうと思わなきゃできないコトだけど。なんか、プラスになるイイものとしても掃除があったりするので。掃除ってすごく大切だなぁって思ってますね。あとは、ちょっと前に一瞬、早起きをしてた時期があったんです、ほんの何日間か(笑)。いっつも夕方までとか、仕事前もギリギリまで、寝れるだけ寝ちゃってるんですけど。その何日間かだけ早寝早起きができてたときがあって。早起きして時間を有効に使って、陽を浴びて。洗濯物を干したらすぐ乾くし、あの時間は重要だなって思いました。だから、朝(笑)。
――健康のためにも、日光にはほどほどに当たったほうがいいですよ。
カエラ:そうですね。ふだん日光に当たり慣れてないから、疲れましたもん(笑)。
◆インタヴュー映像「『+1』の聴きどころ」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021554
◆Music Video「STARs」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021593
「Jasper」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020935
「Samantha」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021592
「Yellow」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020171
■オフィシャル・サイト
http://columbia.jp/kaela/
http://kaela-web.com/index.html
【part.1】LIVE ⇒ 見る
【part.2】Boys & Girls ⇒ 見る
【part.3】『+1』
【part.4】Music Video ⇒ 見る
【part.5】Smile & Energy ⇒ 見る
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「Scratch」の続きじゃないけれど、
自分の中の悩みを朝までにはゼロにして、
ここから素直なものを見つけるにはどうする?
っていうのを作り出したかった
――アルバム『+1』のテーマのひとつは“ニューウェイヴ”だったそうですが、それはどうして?
カエラ:シングルを出すときってアルバムのことを一切考えずに“人が驚けばいいや”みたいな感じで、期待を裏切るようなことばっかり探してやっているので。だからアルバムでまとめようと思ったときに無理があって(笑)。ロックな生音のものと、打ち込みのものをまとめるものって、その間のニューウェイヴ感だったんですよね。あと、私がもともと、ラプチャーとかCSSとか、生音と打ち込みの両方が入ってるものをすごい聴いていたので、そういうジャンルのものを中心にもってこようって単純に思ったんですよ。
――音楽のジャンルというより、ムーヴメントとしてのニューウェイヴ感ですね。
カエラ:そうですね。いまはニューレイヴっていうらしんですけど。それがCSSとかクラクソンズとかのジャンルらしいんですよね。当時のニューウェイヴのファッションがいまのファッションに反映させれて、さらに激しくなってたりしてて、そういう感じっていいなって。
――なるほどね。ところで、「1115」って何ですか?
カエラ:これは、(坂本)竜馬の……生まれた日と命日が11月15日なんですよ。あんまり言ってないんですけど、コレ。“いいちこ”とか“(下町の)ナポレオン”とか言って誤魔化してるんで(笑)。……竜馬のコトが好きになりすぎちゃって(笑)。
――【Boys & Girls】のインタヴューで、「1115」は理想の男性像だといっていたのは竜馬のことだったんですね?
カエラ:ですね。知ってる人が見れば分かるような内容になってるんですよね。<乙女>とかお姉ちゃんの名前だし、<出すぜよ>とか高知弁だったり。なんか……インタヴューとかで、ときどき意地悪しちゃうんですけど(笑)。「この曲は何なんですか?」って聞かれて「大好きな人への応援ソングです」とか答えると、ビミョーな反応なんですけど「へぇ」みたいな感じでそのまま終わっちゃうので(笑)。真面目に受け取られちゃったなぁって思いつつ、そのままにしちゃう(笑)。
――(笑)そもそも竜馬にハマったキッカケは?
カエラ:アルバムの詞を書く地獄から早く抜け出したくて、『おーい! 竜馬』を急に読み始めたんです(笑)。その現実逃避をし始めたらハマっちゃって、タイミングよく。で、やっぱり自分がブワーって熱中してるものに関してしか詞は書けないから。だから、書けば書くほど竜馬のコトになっちゃって(笑)。この詞はいちばん最後に書いてるんですよ。
――作曲は奥田民生さんですが、そういう話は民生さんにはしましたか?
カエラ:うん。レコーディングが終わったときに、民生さんに「ねぇねぇねぇ、この“1115”って何?」(←ちょっとモノマネしながら)って聞かれて。「さぁ、何でしょうねぇ」みたいな感じで答えたら、「11月15日ってコト?」って言われたので、「そうですよ、竜馬です」って言ったら「やった! 当たった!」って言ってました(笑)。スタッフからは、“またカエラのハマリものかぁ”みたいな感じで見られてたと思いますけど(笑)。
――では、『+1』の中でいちばん難産だった曲というと?
カエラ:難産だったのは「+1」ですかね、意外に。言葉自体は、パッと見たら単純なんですけど、この曲のテンションに合う言葉遣いっていうのが、いまの自分の中で探すのがすごく難しくて。曲のジャンルも私にとっては新しかったので、難しかったのかな。
――このフレーズ、という一節ではなく全体的に?
カエラ:全体的ですね。“ヤバイ! 書けない!”ってすごい悩んで、レコーディングに行く当日まで(笑)。当日の時点で半分しかできてなくて、迎えに来てくれたスタッフに「ゴメン、30分で書くから」っていって待っててもらって、ガーッて集中してやったらできました(笑)。
――やればできるコ(笑)。
カエラ:もうほんとに、宿題やらないコですよね。一夜漬けタイプ(笑)。
――伝えたいメッセージはあるのに、それをどう音に乗せるかっていう作業が大変だったと。
カエラ:そうなんですよね。それがいちばん難しかった。
――でも、ほんとにすごくいいアルバムだなと思います。1曲目のインパクトの強い導入から、キューンとなるエンディングまで、それぞれの楽曲のキャラが立っていて、なおかつ全体のテンポ感が絶妙ですね。
カエラ:よかったぁ。流れはすごく大切にしましたから。だから、1曲目に「NO IMAGE」が来るのは意外だしビックリしたって言われる方がすごく多いんですけど、これはどうしても1曲目じゃないと、ほかの曲の流れがよくならなかったんですよね。私の中で、これはイントロ的な曲で。歌詞の内容は「Scratch」の続きじゃないけれど、ほんとに自分の中でウワーッてなってる悩みとかうるさいものを、朝までにはゼロにして、ここから素直なものを見つけるにはどうする?っていうのを作り出したかったから。だから「NO IMAGE」は後ろに入れたくなかったんですよ。
――ド頭にあることで、起爆剤のようないい作用にもなっていると思いますよ。
カエラ:うん。また新しいことができたから、よかったなぁって思いますね。
――では最後に、カエラちゃんにとって“+1”なコトとは?
カエラ:いまは掃除かな(笑)。掃除とか料理とか、自分でやろうと思わなきゃできないコトだけど。なんか、プラスになるイイものとしても掃除があったりするので。掃除ってすごく大切だなぁって思ってますね。あとは、ちょっと前に一瞬、早起きをしてた時期があったんです、ほんの何日間か(笑)。いっつも夕方までとか、仕事前もギリギリまで、寝れるだけ寝ちゃってるんですけど。その何日間かだけ早寝早起きができてたときがあって。早起きして時間を有効に使って、陽を浴びて。洗濯物を干したらすぐ乾くし、あの時間は重要だなって思いました。だから、朝(笑)。
――健康のためにも、日光にはほどほどに当たったほうがいいですよ。
カエラ:そうですね。ふだん日光に当たり慣れてないから、疲れましたもん(笑)。
取材・文●望木綾子
◆インタヴュー映像「『+1』の聴きどころ」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021554
◆Music Video「STARs」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021593
「Jasper」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020935
「Samantha」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021592
「Yellow」
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020171
■オフィシャル・サイト
http://columbia.jp/kaela/
http://kaela-web.com/index.html
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