アッシャーにヤング・ジージー、猛烈アタック

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早くも全米チャート首位を独走し、3/29付最新全米シングル・チャートにて3週連続No.1を獲得しているのが、アッシャーの「ラヴ・イン・ディス・クラブ featuring ヤング・ジージー」だ。

そもそもこの曲、4年ぶりともなる新作からのシングルカットであり、本人の気合も十分、オーディエンスも待ち望んでいた待望の新作とあって、ピュアにアッシャー作品であればもうそれで必要にして十分だったはず。…にもかかわらず、フューチャリングにヤング・ジージーという、+αの要素が付いてのリリースだった。

なんでかなー?と、素朴に思ったオーディエンスもいるのではないだろうか。

と思いきや、やっぱりそこに、1エピソードありました。

アッシャーのスムーズなヴォーカルに加えて、ジージー特有の押しの強いサウス・フロウが新曲に華を添えているわけだが、実は、ジージーの強引というべきオラオラなアピールがあったようだ。

▲「ラヴ・イン・ディス・クラブ featuring ヤング・ジージー」
地元アトランタの有名スタジオにてレコーディングを行っていたアッシャー、とある日「ラヴ・イン・ディス・クラブ」のヴォーカル録りを終えた彼はそのままスタジオを後に。楽曲を手掛けたプロデューサー:ポロウ・ダ・ドンがそのままスタジオに残り、録ったばかりの新曲を爆音でプレイバックしながら調整作業を続けているところへ、ふらりと現れたのがヤング・ジージー。

センセーショナルなアッシャー新曲を耳にしたジージーは大興奮、「俺もラップで参加できないかな?」といきなりその場でポロウに提案するが、さすがのポロウもアッシャー本人に相談せずして決められるはずもなく「それは俺が決めることじゃないから」と言葉を濁すがジージーはひるまずプッシュ、「もしお前やアッシャーが気にいらなければボツで構わないからノリで1回録らせてくれよ!スゴい曲だしとにかくラップしてみたいから」とレコーディング・ブースへ猛突進。

同じ日の深夜、クラブでアッシャーと合流する約束をしていたポロウは、フロアDJに完成したジージー・ラップ・バージョンの音源を手渡し、「とにかく聴いてほしい」とアッシャーとスタッフの前でオンエア。アッシャー本人もいたく気に入り、ジージーの起用が正式に決定したんだとか。

もう参加したくてしかたねぇ!と思わせたアッシャーの作品「ラヴ・イン・ディス・クラブ」も凄いが、猛突進のパワーと有無を言わさぬクオリティーを一発で決めてしまうヤング・ジージーも、なんだかやっぱり凄い。名曲って、こんな“勢い”や“ハプニング”から生まれるんでしょう…か。

アッシャーの約4年振り、通算5作目となる新作『ヒア・アイ・スタンド』は6月に発売決定だ。そこからの、1stシングルとなる「ラヴ・イン・ディス・クラブ featuring ヤング・ジージー」は、3月26日(水)より着うた(R)の先行配信がスタートした。このウソのようなホントのエピソード、ここに渦巻いているただならぬ興奮のエネルギーを、しかと受け止めるべし。
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