増田勇一のライヴ日記 2007年1月15日(火)ドリーム・シアター@東京・日本武道館
前回観たのがいつのことだったのか正確に記憶していないほど、久しぶりにドリーム・シアターを観た。武道館は、超満員とまで言ったら嘘になるものの、かなりの人口密度で埋まった状態。まずはこのバンドに対する支持の根強さに感心させられる。そして明らかに男性客の比率が高い。開演前には「男子トイレにだけ長蛇の列」という光景を、これまた久しぶりに目撃した。
◆<ドリーム・シアター来日公演>2008年1月15日(火)東京・日本武道館 フォトアルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000037152
そんなことはともかく、ライヴ自体は非常に満腹感の伴うものだった。正直、ことに二部構成の第一部では、「まったりしていた」と言ったら「あれの、どこが?」と言い返されることだろうが、僕自身が求めていた緊張感に比べるとやや緩めの空気が充満しているような感触もあった。映像とかの使い方もイマイチな印象。しかし、結果、終わってみれば腹はいっぱいなのにアタマは疲れているという状態。それほど僕の神経も張り詰めていたということなのだろう。
ところで、この公演の前日、僕はこのBARKS上で「事前に2時間のリハーサルがみっちり行なわれる予定だとのことで、彼らがこの希少価値の高いライヴのためにスペシャルなプログラムを用意していることは、ほぼ間違いない」なんてことを書いているが、彼らのようなバンドの場合にも“予定は未定”なところはあるようで、結果、当日はそこまで時間を費やしてのリハーサルは行なわれず、セットリスト自体についても、むしろかなりノーマルな部類に入るものになっていた。
ぶっちゃけ、ある知人には「増田さんがあんなこと書いてるから、きっと“新ネタ”が出てくるんだろうと思ってたのに」なんてことを言われたりもしたのだが、確かに“特殊”なライヴではなかったが、逆にドリーム・シアターというバンドの特別さを改めて確認できる機会にはなったのではないかという気がする。少なくとも最新作の『システマティック・ケイオス』の世界を楽しみたいと思っていた僕にとっては、あくまで同作が中心に据えられた演奏メニューはむしろ歓迎できるものだったし、最後の最後、サービスみたいに「プル・ミー・アンダー」とかが出てきたりしなかったのも逆に心地好かった。もちろん“特殊”なライヴも観てみたいが、今回はこれで充分に納得である。
ちなみに年が明けてからはアヴェンジド・セヴンフォールドを2回観て、このドリーム・シアターを観て……と、どういうわけかメタル・モードな筆者。次に見るのは果たして何か? 早ければ明日には次回分の原稿をお届けできるはずである。
増田勇一
◆<ドリーム・シアター来日公演>2008年1月15日(火)東京・日本武道館 フォトアルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000037152
そんなことはともかく、ライヴ自体は非常に満腹感の伴うものだった。正直、ことに二部構成の第一部では、「まったりしていた」と言ったら「あれの、どこが?」と言い返されることだろうが、僕自身が求めていた緊張感に比べるとやや緩めの空気が充満しているような感触もあった。映像とかの使い方もイマイチな印象。しかし、結果、終わってみれば腹はいっぱいなのにアタマは疲れているという状態。それほど僕の神経も張り詰めていたということなのだろう。
ところで、この公演の前日、僕はこのBARKS上で「事前に2時間のリハーサルがみっちり行なわれる予定だとのことで、彼らがこの希少価値の高いライヴのためにスペシャルなプログラムを用意していることは、ほぼ間違いない」なんてことを書いているが、彼らのようなバンドの場合にも“予定は未定”なところはあるようで、結果、当日はそこまで時間を費やしてのリハーサルは行なわれず、セットリスト自体についても、むしろかなりノーマルな部類に入るものになっていた。
ぶっちゃけ、ある知人には「増田さんがあんなこと書いてるから、きっと“新ネタ”が出てくるんだろうと思ってたのに」なんてことを言われたりもしたのだが、確かに“特殊”なライヴではなかったが、逆にドリーム・シアターというバンドの特別さを改めて確認できる機会にはなったのではないかという気がする。少なくとも最新作の『システマティック・ケイオス』の世界を楽しみたいと思っていた僕にとっては、あくまで同作が中心に据えられた演奏メニューはむしろ歓迎できるものだったし、最後の最後、サービスみたいに「プル・ミー・アンダー」とかが出てきたりしなかったのも逆に心地好かった。もちろん“特殊”なライヴも観てみたいが、今回はこれで充分に納得である。
ちなみに年が明けてからはアヴェンジド・セヴンフォールドを2回観て、このドリーム・シアターを観て……と、どういうわけかメタル・モードな筆者。次に見るのは果たして何か? 早ければ明日には次回分の原稿をお届けできるはずである。
増田勇一
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